中央線ヒステリック。

飲み会帰りの24時過ぎ。終電に限りなく近い中央線は、満員電車、とか
すし詰め、という言葉が似合う、ぎっちりとした乗客が詰め込まれている状態で
夜の中を、酔っ払いや残業帰りの人たちなどの疲労した気配を漂わせ
走り続けていた。

そんな中、「ちょっと・・・!」と鋭い女性の声がした。
続けて「すみません」と、彼女の隣から中年男性の声。
痴漢じゃなさそう。なんかあたったとかなのかな、と思って聞いていると
女性は「あの…これ、きれいにしてください。弁償するなり」と言い出した。
何汚したんだろう…
「爪先のところ、踏まれたあとが・・・」とか何とか言い出す彼女。
つまり、満員電車で足を踏まれ、靴が汚れ、その相手に「靴を弁償しろ」と
言い出したのだ。確かにその日は雨。泥靴で踏まれればそれなりに
汚れる可能性は、あるなー。
男性はさすがに戸惑った模様。
「それくらいだったら家で拭いたら取れるんじゃないですか?」
女性の声がだんだんヒステリックになっていく。
「でも元通りにはなりません! デリケートな素材なのに!」
私の隣で別の男性客が「うるせーな」と心底苛立った声でつぶやいた。
私も同意だった。

雨が降ったりやんだりする日に、汚したくない靴を履いて満員電車に乗る
方が、どう見ても悪い。

さすがに女性の粘着質な責め言葉に、最初に丁寧に謝った(いや
むしろ、はっきり謝罪したのにしつこくされたからこそ苛立ったのかも)
男性もいらいらしてきたみたいで
「あの…それはちょっと」といいかけたとき、ふたりの間に立っていた
はげ頭で丸顔の元気よさそうな男性がふたりの間に遮断機みたいに腕を
差し入れて「まあまあ。どっちも疲れてるんだし、ここは落ち着いて」と
ニコニコと仲裁に入り、二人の揉め事はあいまいになった。

こうやって書いていると、仲裁した男性はよいことをしたみたいだけど、
私は、ネチネチしつこかった靴女と同じくらい、この丸顔の人のよい
仲裁を買って出た男にも苛立った。
すごく酷いことを承知で書くと、この女性のわがままを皆がもっと
責めまくればいいのに、と思ってたんだよね、結局。

山手線で別の意味でカオスを味わったおちょめさんの記事。
※山手線ノスタルジック

自分は最近、精神状態がすごくよくない。
なので、こういう、世の中の嫌な面のほうが強く印象に残り、美しかったり
楽しかったりするはずのものに対してアンテナが伸びていかない。
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by tohko_h | 2010-04-18 00:56 | drops of my days