逆風評被害といったら、言い過ぎだろうか。

映画で一躍有名になった、福島県スパリゾートハワイアンズの「フラガール」。
震災後、全国行脚を行い、各地の避難所や施設を回ってきた。
そんな彼女たちに密着したドキュメンタリー番組をある夜テレビで放映していて、
なんとなく見入っていたんだけど。

ある会場で、フラガール達が、ダンスのステージの後に、福島県の農産物を
会場内の直売所で売るお手伝いもしました、というシーンにて。

フラガールのメイクと衣装のままで、笑顔でおつりを渡したり品物を渡す
可愛らしくひたむきな彼女たちの映像を映したあと。

会場に来ていたお客さんらしき中年女性のインタビューを放映。

「(福島の農産物を買うことは)正直不安だし、怖いし、できません」

…ちょっと、この画面のつなぎ方、いやだな、と思った。

けなげに売り子をしているフラガールを映したあとでこのコメントシーンが映ると
一瞬、彼女たちのひたむきさを否定するヒールみたいに見えちゃうのだ。

しかし、インタビューに答えた女性の不安もまた現実だと思うし、彼女個人の
そういう選択を誰も責められないと思う。実際、自分で何を食べるかを決める
権利はあるわけだし。

それが、この順番で映ると「福島やフラガールに冷たい人」…悪役っぽく
なっちゃうんだよね。番組の「一生懸命旅をして踊ったフラガール達」を、より
一生懸命にさわやかに見せるための小道具的な。

そこまでフラガール達の奮闘と復興への思いに打たれていたのですが、何か
すーっとそこんところで冷めてしまいました。
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by tohko_h | 2011-10-12 16:30 | drops of my days