「絢爛たる流離」松本清張

10月に1週間くらいブログを休んでて、そのあいだに読んだ本のことを
ちゃんとさかのぼって書こうと思ったけど面倒なのでやめます。
最新記事として更新重ねた方が読みやすいと思うし、なんか面倒で。
すみませんー。

というわけで、珍しく松本清張の小説を読みました。
女性週刊誌に連載してたということで、ダイヤモンドが出てきます。
3カラットの大きなダイヤモンドを手にした人たちがなぜかそれぞれ
事件に巻き込まれてしまうという連作短編のスタイル。

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「絢爛たる流離」 松本清張
昭和初期、九州の炭鉱王が嫁ぐ娘に
贈った大きなダイヤモンドのリング。
彼女の結婚生活は不幸なものとなり、
また、殺人事件まで起こってしまう。
そこから転々と人々の間をめぐる
ようになるダイヤモンド。戦時中の
軍人や成金、そして高度経済成長の
時代を生きる恋する青年の所まで。
昭和の暗黒面と女性の恐ろしさを
うまくからめた佳作。

もう松本清張って古典の域かもしれないって思うことがある。
今の時代の感覚だと成立しないトリックや動機がよく出てくるんだけど、
読むとやっぱり面白い。クリスティとかあの辺と一緒で、古典の王道というか。
このお話もそういう意味ではとても古典的推理小説だと思う。
結構雑な殺人事件とか、今だったらもっと捜査きちんとして解明できそうな
事件がうまいこと迷宮入りしちゃったりするし。
だけど面白い。
ラストシーンがものすごく秀逸。
ある人間が必要にせまられてダイヤを隠すんだけど、そっか、その隠し方が!
と読んでてゾクゾクしました。あのシーン見たさに映像化希望。
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by tohko_h | 2011-11-10 14:35 | reading