「ほっ」と。キャンペーン

「歪笑小説」東野圭吾

a0079948_12545275.jpg
「歪笑小説」(わいしょうしょうせつ) 東野圭吾
ある文芸誌の編集部を舞台に、個性の強すぎる
作家や、翻弄される編集たち、誰よりも強烈な
キャラを持つ伝説の編集長…などが登場する
文壇ブラックユーモア短編集。
作家を口説く編集者の強引さ、売れない作家が
ドラマ化の原作候補に作品を選ばれて調子に
乗ってしまう話、娘が作家と結婚すると聞き
動揺する父親など、小説書きとその周辺の人たちの様子が、非常に生き生きと
毒もちりばめつつ(笑)描かれている。
それでも単なる「内輪の暴露モノ」になり下がり下品ではないところが、さすが!

新人作家が、大御所たちとのゴルフコンペに呼ばれて「大物感漂ってて
カッコいいです、憧れます!」と素直に打ち明けたシーンで、大御所作家が
「おれたちなんかに憧れてはだめだ。あいつらを越えてやる、という気概を
もたないと生き残れない」みたいにガツンとアドバイスをするシーンとか、
ちょっと人情系スパイスもきいていて、バランスの良い短編集です。
[PR]
by tohko_h | 2012-01-31 12:54 | reading