2007年、あの女王が再び降って来た・・・!
2007年 11月 29日ささやかれていた世紀末な感じ。昭和末法思想というか・・・
ノストラダムスのおっさんが言っていた「1999年7の月、
空から恐怖の大王が来るだろう」(そして滅亡の時が)という、予言。
その予言はあっさりはずれ(てもないか。滅亡はしてないけど、
いろいろ良くないことは起こってるしな)ましたが、実際に私が
体験したのは、
2006年11の月、古く美しい街から食欲の女王が降臨だったり。
それからまる1年、再び、TOKYOに舞い降りたのは、
優雅にフワフワパーマを冷たい夜風に揺らしながら現れた
あの女王さまですよ!
というわけで、女王さまの襲来に備えて、各地では歓迎式典の
準備がちまちまと、しかし着実に行われていた模様。私も、
銀座での準備会に参加させていただき、appleさんとtiki-tikiさんと
悪企みなんぞしてたのです。
おぬしも悪よのう~と、米問屋の娘を売り飛ばす相談、いえいえ、
スカタン屋敷のお嬢様をどうもてなすか、一生懸命に!
チキチキさんと女王様は実は初対面。ですが、他の人たちが思い切り
顔見知りなので、お約束の「ウソの名前を名乗ってかく乱作戦」は
できません。なので、今回はきわめてノーマルな歓迎会。
1軒目はバッチリ決めて、あとは、時のすぎゆくまま、酒の進み行くまま、
というおっとりしたマイペース、いえいえ ourペースでの宴です!
ピッツェリア・トラットリア ナプレ(青山店)を選んだのは、
最近、ナポリピザのワールドカップの優勝者がここから出た、という
話題性から。ホントは、ミッドタウンの店舗に、と思ったのですが
(都内の新スポットの女王視察を兼ねて)、そちらは予約ができず
じゃあもともとあった青山のお店へ、ということになったのでした。
ちなみに、話題性ありきで選んだとは言うものの、私は1度
仕事がらみで六本木の方のお店には行ったことがあり(仕事がらみ
だったので写真とか記事はナッシング)、おいしかったので、
女王様も皆もきっと気に入ってくれるはず、という自信があり
お勧めしたのでした。
さて、ミッドタウンの端のほうに位置するお店と比べて、こちらは
表参道の裏道を入ったところにあります。イタリアの田舎町を
勝手にイメージしてみたい外観。
本格的な石釜に火が入っています。ああ、炎の向こうに見える…
家族の笑顔とクリスマスツリーが・・・とマッチ売りの少女になって
寂しそうに微笑みかけてみたくなる一瞬。
職人さんの確かな手元(確かじゃないのはカメラマン・ワタシの手元。
ゆえに斜めってますが、画面)。いえいえ、女王への畏敬の念で手も
ぶるっちゃうというものです。頬肉がブルっちゃうのはイヤだけど、
手くらいなら、ま、いいか。法令線ってどうやって防ぐの?と、
女王のツヤ肌を見ながら思うのです。日本海の荒波と冷たい風に
鍛えられても白く滑らかな女王の肌に、都内組皆で絶句です。
昔、国生さゆりが「ノーブルレッド」がなんちゃら、と歌ってましたが
女王の肌はノーブルホワイト。白雪女王です。
全員そろい、ワインリストを眺め、オーダーが決まるまで、おとなしく
テーブルの上でけなげに待っていてくれたパン(おいしかったので
ラストの1切れまでしっかりいただく)。
いろいろな季節野菜の前菜の盛り合わせ。いろいろありすぎて
覚えてないのですが、どれもおいしかったです。特にかぼちゃの
マリネ風が人気。今度はカボチャ単独指名かけるべきか。
私はこの豆みたいなのが好きでした。酸味の利いたドレッシングで
食べます。
サンダニエレ産生ハムと水牛のモッツァレラチーズです。
オーダーするとき、それぞれ好きなものをはっきり言うので
「メニュー全部持って来い!」ってわけにもいかないしどうしたものか、
と思ったのですが、肉を頼もう、という話になるとスムーズ。
しかし、運ばれてきてから切り分けるまでの間が…チキチキさんが
さっと切ってくれたので安心して自分の分のチーズを皆取れました。
生ハムとモッツァレラ、なんてあうんでしょう。
さーてメインのピッツァです。チッチョリ(ブタバラのフリット)、
モッツァレラチーズ、リコッタチーズ、ブラックペッパー、という
肉とチーズ!の分かりやすい組み合わせ。
ナポリピッツァの特徴は、コルニチョーネ(Cornicione=額縁)と
呼ばれるふちが盛り上がって焦げ目がおいしそうについていて、
それでいて中の生地はやわらかく、テイクアウトや立ち食いのために
簡単に折りたためるようにできている生地だそうです。←ちょっと、
グルメブログ風になってない? この一行! お笑い系は卒業よ(笑)!
この生地が、本当にシンプルで美味しい。ちゃんと粉の風味も残ってて。
そして、
和牛イチボ炭火焼グリル 薄切りスライス ルッコラ添え。
本日のお勧め料理、という黒板&手書きメニューからセレクト。
肉欲の強い乙女が4人で味わう、見た目は血がしたたりそうな
紅色のくせして実はしっかり中に火が通っている見事なお肉。
この「見た目は赤いけど中はちゃんと火が通っていて温かい」と
いうのは、美味しいお肉の焼き方のポイント(って美味しんぼで
読んだ記憶が…)。
店内の雰囲気も、ナポリの普通の人たちがのんびりと訪れる
地元のレストラン風。連休前の週末だったためか、途中で
ギターを持ってイタリア民謡を歌いに来る歌手なども現れ、
雰囲気はにぎやかでした。私たちもワインで陽気なイタリアン
いっちょあがり、という感じで、表参道の街へ再び。
今度は、tiki-tikiさんが知っているという表参道交差点近くの焼き鳥屋さんへ。
表参道鳥義は、表参道駅近く、というおしゃれな立地条件ですが
雰囲気は気軽な焼き鳥屋さんです。私も「2次会にいいなー」と
ひそかにぐるなびクーポンを持参していたので、割引モードで突入!!
厚焼き卵は飲み屋の基本。大根おろし、倍あってもいいのにー
…と思ったら、お通しが大根おろしでラッキー!
ちなみにチキチキさんが好きな歌は六甲おろし。
appleちゃんが好きなマンガは荒木先生のかきおろし。
私が好きなお酒は冷やおろし。
焼き鳥はセットにしました。私は半生のささみが好きだった。
その後、京都に明朝旅立つ、というtiki-tikiさんを駅までお見送り
したあと、3人で「新スポットを見ましょうか」と有楽町イトシアへ移動。
その後、国際フォーラムの和風居酒屋で更に軽く飲んで帰宅したの
ですが、写真も記憶もおぼろげ・・・
ただ「あーこれでもう、東京組はともかく、女王様とはしばらく
会えないんだなー」と寂しい気持ちで地下鉄に乗ったことは
覚えています。会ったばかりなのにお別れなんて、と。
「またね」「絶対ね」とかくどくど言ってしまってた記憶が。
しかし、そんな私のセンチメンタルな気分は、20時間後に
吹っ飛ぶのです・・・
(つづく)