「西の魔女が死んだ」梨木香歩
2008年 07月 14日

「西の魔女が死んだ」梨木香歩
この夏映画化されるということで話題の1冊。
学校で友達作りにに失敗した少女が
イギリス人の祖母が住む自然の中で
ひと夏を過ごし、そして別れて行く
ものがたり。
タイトルの「魔女」、イギリス人の祖母、自然と触れ合う少女、と
いわゆる洋モノのファンタジーが苦手な私にとってはあまり
好みじゃなさそうだな、と話題になってたけど別に気にも
止まらなかったのですが、たまたま妹に借りて読みました。
一度心で決めたことを最後までやり遂げること、を
「魔女の修行」と名付けて教えてくれたり、自然の中で
生きることや死ぬことって何だろうとさりげなく考えさせ
られるヒントを投げてくれる「魔女」ことおばあちゃんのキャラが
秀逸。日本人男性を好きになってイギリスから結婚のために
やってきた、という設定のため、孫娘の「まい」にも丁寧な
美しい敬語混じりの日本語で話しかけてくれるあたりも
グッと来ます。帯のあおりによるとラスト3Pが泣ける、との
ことですが、そういう予備知識なしで真白な心で読みたかったかも。
小学校中学年以上の女の子の夏休みの感想文をかわいらしく
仕上げるのにぴったり。
(かつての私のように受け狙いで島崎藤村の「破壊」とか、
とにかく長くて問題提起してます!みたいな小説を選ぶより
なんかかわいい気がする)。
私自身、特定の神様を信仰したことのない人生を送ってきたことと、
目の前で身近な人の死に接したことがないという経験不足から
(そしてそのふたつは、それを知る人たちに対しての
大きな尊敬と、もしかしたらちょっとしたコンプレックスにもなってるかも。
信仰をもつ友人の美しさとか、身近な死を乗り越えた友人の
賢さに触れ、素敵だな、と思いつつ自分にそれがないのを知るわけで)
この年になって未だに子供並みに「死んだらどうなっちゃうの?」と
いう恐怖心がすごく強い。なので、「まい」のように、少女時代に
思いきり傷ついてはいたけれど、身近に死を見てしまった経験は
悪いことではないし、私から見たら少しうらやましくもあるのだ。
ちょっと梨木作品追いかけてみようかな。そういえばある友人が
子供を持ってから読んだら、母親側の気持ちで読んですごくハマった、と
言っていた。
by tohko_h | 2008-07-14 12:32 | reading | Trackback(1) | Comments(14)
映画館で予告やってるの見ましたよー。
号泣しちゃいそうなので、本で読むのが良いかもですね。
「身近な人の死」は出来れば接したくないものですが、、そういう訳
にもいかず。。
おじいちゃんが亡くなった時はすごいショックでした。。
でも色んな事を知った気がします。後悔する苦しさも、、
耐性が出来ればいいのですが、、そうも行きませんよねぇ。。
号泣しちゃいそうなので、本で読むのが良いかもですね。
「身近な人の死」は出来れば接したくないものですが、、そういう訳
にもいかず。。
おじいちゃんが亡くなった時はすごいショックでした。。
でも色んな事を知った気がします。後悔する苦しさも、、
耐性が出来ればいいのですが、、そうも行きませんよねぇ。。
私はいろいろなものを失って今日まで来たので、
きっとこういう本を読んだりすると泣いてしまうんだと思います。
映画もね…観たいんだけど、そういう理由で敬遠しがちです。
どうしよう…やっぱり映画観ようかなぁ…
独り言になってしまった。汗
すみません。
きっとこういう本を読んだりすると泣いてしまうんだと思います。
映画もね…観たいんだけど、そういう理由で敬遠しがちです。
どうしよう…やっぱり映画観ようかなぁ…
独り言になってしまった。汗
すみません。
こんばんは。
この本、ずーっと読みたいと思ってアマゾンのカートに入れておいたのですが、後回しになっていまだ読まずじまいでした。
もたもたしていたら映画も公開になるとのことで、映画もとても気になっています。
映画を見るにしても、ぜひとも本で一度読んでからにしたいなぁ。
おばあちゃんの丁寧な美しい日本語、とても気になります。
この本、ずーっと読みたいと思ってアマゾンのカートに入れておいたのですが、後回しになっていまだ読まずじまいでした。
もたもたしていたら映画も公開になるとのことで、映画もとても気になっています。
映画を見るにしても、ぜひとも本で一度読んでからにしたいなぁ。
おばあちゃんの丁寧な美しい日本語、とても気になります。
>予備知識なしで真白な心で読みたかったかも
これ、思った!そっちに気が行ってしまって
「いつくるの?」みたいな読み方してしまったのが残念。
(って自分が悪いんだけど)でも、すごく清々しい気持ちに
なる作品だった~。娘に読んでもらいたいなと思いました。
>ちょっと梨木作品追いかけてみようかな。
大賛成!tohkoさんの梨木作品書評、ぜひ読みたいです!!
これ、思った!そっちに気が行ってしまって
「いつくるの?」みたいな読み方してしまったのが残念。
(って自分が悪いんだけど)でも、すごく清々しい気持ちに
なる作品だった~。娘に読んでもらいたいなと思いました。
>ちょっと梨木作品追いかけてみようかな。
大賛成!tohkoさんの梨木作品書評、ぜひ読みたいです!!
>nonnonさん
うちの妹も映画館の予告で見てひっかかって手にとってみた
らしいの。ミステリばっかり読んでる妹から借りたのがこういう
本ってのが意外でびっくりした勢いで読んじゃったわ私も。
最近、ずっとたくさんペットと暮らしている人とお話をする
機会があったのですが、何匹も送ると、送り方が分かってくるし
心も耐性がついてくるものですよっておっしゃってました。
確かに、自分なりに納得して送れた場合は、多少は受け入れ
やすくなるというのもあるかも。でも、耐え切れずに胸を痛める、
ということ自体が最上の誠実なお悔やみであり、死者に送る
最後の愛情表現になる気もするのよね。
うちの妹も映画館の予告で見てひっかかって手にとってみた
らしいの。ミステリばっかり読んでる妹から借りたのがこういう
本ってのが意外でびっくりした勢いで読んじゃったわ私も。
最近、ずっとたくさんペットと暮らしている人とお話をする
機会があったのですが、何匹も送ると、送り方が分かってくるし
心も耐性がついてくるものですよっておっしゃってました。
確かに、自分なりに納得して送れた場合は、多少は受け入れ
やすくなるというのもあるかも。でも、耐え切れずに胸を痛める、
ということ自体が最上の誠実なお悔やみであり、死者に送る
最後の愛情表現になる気もするのよね。
>みほ亭さん
みほ亭さんはおじょうさんといっしょに暮らしているってことで、
まさに主人公のまいちゃんとそのママ(仕事も大事にしてる)の
関係に通じるところもあるかもしれません。なので、きっと
作品に注ぐ目線が、魔女=おばあさんとヒロインの間の立ち
位置になるかもしれませんね。でも、ホント、失うということを
誠実に地味に描いているぶんだけグッときて泣けちゃうかも。
みほ亭さんはおじょうさんといっしょに暮らしているってことで、
まさに主人公のまいちゃんとそのママ(仕事も大事にしてる)の
関係に通じるところもあるかもしれません。なので、きっと
作品に注ぐ目線が、魔女=おばあさんとヒロインの間の立ち
位置になるかもしれませんね。でも、ホント、失うということを
誠実に地味に描いているぶんだけグッときて泣けちゃうかも。
>sasakiさん
大抵、活字の映像化って、先に原作を読んだほうがいい場合が
多いですよね。あとで原作を読むとイメージが限定されちゃうとか
ありえるし。これはとくに、世界観がきっちりした話なので、
先に自分で読みつつ、頭の中に「おばあさんのうち」を建ててから
映画は映画で見に行くのがいいのかもって気はしました。
崩れたフランクな日本語がしゃべれないおばあさんの、ある意味
棒読みっぽい率直なものいいがすごく美しく感じられたんですよね。
孫に「です」「ます」ってのも彼女だと不自然じゃなくて。
大抵、活字の映像化って、先に原作を読んだほうがいい場合が
多いですよね。あとで原作を読むとイメージが限定されちゃうとか
ありえるし。これはとくに、世界観がきっちりした話なので、
先に自分で読みつつ、頭の中に「おばあさんのうち」を建ててから
映画は映画で見に行くのがいいのかもって気はしました。
崩れたフランクな日本語がしゃべれないおばあさんの、ある意味
棒読みっぽい率直なものいいがすごく美しく感じられたんですよね。
孫に「です」「ます」ってのも彼女だと不自然じゃなくて。
>Yakubiさん
私もつい仕事であおり文句とか書くとき「驚愕のラストシーン」とか
「最後の大逆転劇!」とか盛り上げちゃいたくなるんだけど、
その、最後にすごいのが来る、っていうことそのものを隠すのが
ネタばれ防止策として必要なんじゃないかって今回は思いました。
妹はこれを紹介してくれた人に、例のページ(字数が少ない
ところ)の文句を教えてもらい「ここがいいから読んで」と
言われたそうです・・・それもちょっと不憫でしたわ。
死についての描き方とか人を憎む感情とか結構リアルだから
お嬢さんといいタイミングで出会えるといいですね、この本。
私もつい仕事であおり文句とか書くとき「驚愕のラストシーン」とか
「最後の大逆転劇!」とか盛り上げちゃいたくなるんだけど、
その、最後にすごいのが来る、っていうことそのものを隠すのが
ネタばれ防止策として必要なんじゃないかって今回は思いました。
妹はこれを紹介してくれた人に、例のページ(字数が少ない
ところ)の文句を教えてもらい「ここがいいから読んで」と
言われたそうです・・・それもちょっと不憫でしたわ。
死についての描き方とか人を憎む感情とか結構リアルだから
お嬢さんといいタイミングで出会えるといいですね、この本。
>予備知識なしで
これはわたしも、この作品ではないけれど常々思うところ。
もったいぶり方って難しいけど、「最後の一行に驚愕!」って書いてあったけど驚愕しなかったわたしはなんなのよ?って思った本もありましたなあ・・・。
わたしの場合、本当の意味での身近ではないにしろ、人の死には接しているほうなので、「泣き」を目的とした「死」を扱った作品(小説にしろ映画にしろ)に対して、なんとなーく抵抗があるんだよね。人の死を、感動のために使われることに対して受け入れられないというか・・・。ヒネクレてるだけかもしれないけどね。
わたし、読書感想文は志賀直哉の「和解」だったよ。
「はかい」と「わかい」、一文字違いだね♪←そんな問題?(笑)
これはわたしも、この作品ではないけれど常々思うところ。
もったいぶり方って難しいけど、「最後の一行に驚愕!」って書いてあったけど驚愕しなかったわたしはなんなのよ?って思った本もありましたなあ・・・。
わたしの場合、本当の意味での身近ではないにしろ、人の死には接しているほうなので、「泣き」を目的とした「死」を扱った作品(小説にしろ映画にしろ)に対して、なんとなーく抵抗があるんだよね。人の死を、感動のために使われることに対して受け入れられないというか・・・。ヒネクレてるだけかもしれないけどね。
わたし、読書感想文は志賀直哉の「和解」だったよ。
「はかい」と「わかい」、一文字違いだね♪←そんな問題?(笑)
>よっしぃさん
あったあった。そのあおりにだまされて、逆に、途中がつまんなく
ても「最後がすごいはず」と自分に言い聞かせて最後まで読んで
やっぱり「え?こんなものん?」っての、結構あるよね。
わかります。最終回で誰かを死なせてお涙頂戴、みたいな
予定調和的な扱われ方をする死はどうかと思います。
このお話は、そのへんはとてもまっとうでした。タイトルに
「死んだ」と祖母が死ぬことを明記しつつ、生きているころの
祖母という人を描くのが主目的だってわかる描き方を
されてたから。これが、いきなり祖母が倒れて皆が「どうして??」
となっちゃう、みたいなのだと陳腐で幻滅したと思う。
志賀直哉ってのもシブイチョイスですね。じゃあ、今度私が
感想文を書くときは「空海」とか「大都会」で(笑)。あるいは
「魔界転生」・・・
あったあった。そのあおりにだまされて、逆に、途中がつまんなく
ても「最後がすごいはず」と自分に言い聞かせて最後まで読んで
やっぱり「え?こんなものん?」っての、結構あるよね。
わかります。最終回で誰かを死なせてお涙頂戴、みたいな
予定調和的な扱われ方をする死はどうかと思います。
このお話は、そのへんはとてもまっとうでした。タイトルに
「死んだ」と祖母が死ぬことを明記しつつ、生きているころの
祖母という人を描くのが主目的だってわかる描き方を
されてたから。これが、いきなり祖母が倒れて皆が「どうして??」
となっちゃう、みたいなのだと陳腐で幻滅したと思う。
志賀直哉ってのもシブイチョイスですね。じゃあ、今度私が
感想文を書くときは「空海」とか「大都会」で(笑)。あるいは
「魔界転生」・・・
私はレイチェル・カーソンの沈黙の春だったかも。(中学の頃かな)
あれって感想書きようがないというか…
あれって感想書きようがないというか…
>みほ亭さん
素敵な本だけど感想文の書きようが無い本って結構少なく
ないですよねー実は。意外と、つまらん、と思っちゃった程度の
本のほうが、いわゆる先生が喜ぶ感想文らしいのができあが
ちゃったりってのもありがちだったり。
素敵な本だけど感想文の書きようが無い本って結構少なく
ないですよねー実は。意外と、つまらん、と思っちゃった程度の
本のほうが、いわゆる先生が喜ぶ感想文らしいのができあが
ちゃったりってのもありがちだったり。
私、映画みてきました。
そうか・・活字があったんですね・・・。原作読んでみようっかな。
知らなかった・・。これは自分の想像力で読んだ方がいいかも・・・。どうも、映画の方はおばあちゃん役の方のセリフとか、原作知らないけど、なんだか「ちがうな~。」という印象で、コレは他に観た知人も同じ印象だった様です。極力気にしないように努力しないと観れないと思います。
って、あんまり言うと先入観出来てしまうので・・。
しかも、話は全然違いますけど、その後同じ日に「言えない秘密」も観てきて、これはストーリーもいいし、そして何よりピアノがスゴイっ!!同じお金払うなら、私は「言えない秘密」の方が好みかな・・・てな気になっちゃいました。
そうか・・活字があったんですね・・・。原作読んでみようっかな。
知らなかった・・。これは自分の想像力で読んだ方がいいかも・・・。どうも、映画の方はおばあちゃん役の方のセリフとか、原作知らないけど、なんだか「ちがうな~。」という印象で、コレは他に観た知人も同じ印象だった様です。極力気にしないように努力しないと観れないと思います。
って、あんまり言うと先入観出来てしまうので・・。
しかも、話は全然違いますけど、その後同じ日に「言えない秘密」も観てきて、これはストーリーもいいし、そして何よりピアノがスゴイっ!!同じお金払うなら、私は「言えない秘密」の方が好みかな・・・てな気になっちゃいました。
>かなみさん
たしかに、原作だけ読んだ私の印象だと、小説だから成立
しそうな人物像だなーと思いました、魔女ことおばあちゃん。
まあ「映画用」って割り切って見られればいいのかもしれないけど
割り切れないところ、違和感がなんとなく残っちゃったのですね…
小説、薄くてすぐに読めるので、バッグにちんまりと入れておいて
ちまちま読んだりっていうのもお勧めです。でも夏に読んだほうが
個人的にはしっくりする本だと思うので来年の夏のお楽しみって
いうのもいいかも。映画の記憶もちょっと薄れてるかもしれませんし。そして「言えない秘密」、サイト見てきたら、ものすごく
私が好きな感じの話かもしれない、とドキドキして来ました。
行けるかなぁ…
たしかに、原作だけ読んだ私の印象だと、小説だから成立
しそうな人物像だなーと思いました、魔女ことおばあちゃん。
まあ「映画用」って割り切って見られればいいのかもしれないけど
割り切れないところ、違和感がなんとなく残っちゃったのですね…
小説、薄くてすぐに読めるので、バッグにちんまりと入れておいて
ちまちま読んだりっていうのもお勧めです。でも夏に読んだほうが
個人的にはしっくりする本だと思うので来年の夏のお楽しみって
いうのもいいかも。映画の記憶もちょっと薄れてるかもしれませんし。そして「言えない秘密」、サイト見てきたら、ものすごく
私が好きな感じの話かもしれない、とドキドキして来ました。
行けるかなぁ…
















