人生の半分。

昨日、単発ドラマでやってた「リアル・クローズ」。原作漫画の
くどいところ(槙村さとるさんの漫画好きなんだけど、最近、
ネームのお説教度が濃くてちょっとゲンナリすることも)を
うまく薄めて、デパートの洋服売り場に異動したダサ子ちゃんが
きれいになって仕事に目覚める、というお話らしく、いろいろな
洋服がたくさん出てきて楽しかった。

ヒロインの絹恵ちゃん(香里奈)は、デパートの布団売り場で働く女の子。
売上を上げる楽しさと「そのままのお前でいい」という理解のある彼氏が
いて、割と毎日を楽しく一生懸命に生きている。しかし、ある日突然
まったく興味のない洋服売り場(女子店員の中ではあこがれの部署と
されているが絹恵にとっては「なんで?」って感じ)に異動を命じられ、
カリスマ部長(黒木瞳)やデキるバイヤー(山本太郎)の下について
働くこととなる。戸惑いつつも、だんだん、外見と内面、両方を磨くことが
大事なんだ、と目覚めていく絹恵だが…

というお仕事モノ。デパートが舞台なので、絵面的にも楽しいし、
香里奈ちゃんはダサ子の設定で、最初はすっぴん風メイクに眼鏡に
地味な服、なんだけどそれでもなんかかわいい(でもあれだけ
かわいいのにダサ子ができるって意外と器用かも)。で、外見的に
垢ぬけていくところはファッション雑誌を見ているみたいで愉快。
黒木瞳さんもいつも同じ感じのキャラクターなんだけど、やはり
ゴージャスなお洋服が似合うし、きれいで眼福ーって感じ。
そんなふたりのやりとりは、「プラダを着た悪魔」の日本版風。

というわけで、連休明けで仕事から帰宅してのんびり見るのに
ちょうどいいドラマだったのですが・・・(個人的には漫画も
まだ続いてるし、連ドラにしてほしいかも)。

最初の方のシーンで、布団を販売する絹恵がお客さんに
「お布団は人生の3分の1を過ごす場所だから、しっかり選びましょう」と
言っている場面もミョーに印象に残ったんだけど、似たような
人生系のセリフで、記憶に残ったのは、まだダサ子で戸惑っている
ヒロインが、イキイキと服の話をするバイヤー山本太郎に「ホントに
仕事が好きなんですね」と言ったときの、その返しのセリフ。

「そりゃ、仕事好きだよ。仕事が好きになれれば、人生の半分は
楽しい時間が送れるって約束されたようなものじゃないか」
みたいな感じだったような。

仕事が好きなら人生の半分は楽しい時間…

今だに自分の仕事が好きかどうかわからないので、しばし考え込んで
しまいました。娯楽ドラマなのに…



私の職業って、割と「それになりたくてなった」という人の割合が高い気が
します。というか、見ていてそう。旦那氏なんて、小学校のときから
「画力的にマンガ家にはなれないだろうから、それなら、編集として
面白いマンガを作ろう」と決めていたそうです(で、こっくりさんに
編集になれるかどうか聞いたら、ある有名出版社の名前まで
教えてくれたそうです。彼はのちにそこで働くことに…(笑))。

仕事で出会った同業の人たちを見ても、皆、自分の仕事に対しての
不満や疑問や課題を抱えてはいても「編集者になった自分」に
ついては満足度が高い人が多いように見えます。そういう
思い入れと、能力において「なるべくしてなった人たち」ばかり。

そんな中で「なんとなく、いろいろな消去法を経て、落ち着いた」という
感じのスタンスの自分は、仕事に対する愛着がなんか薄いかも
と思います。
なんか、背骨が弱いというか。
相当本気で「やめたい」って思ったことも何度もあるし。

高校時代「本当は、○○高校(私の行きたかった高校よりレベルの
高い同じ学区のトップ高校)に行きたかったけど、成績が伸びなくて
しょうがなくここにしたの」という同級生に「何それ?? 嫌々
あんたに通われるほどうちの高校はヘボくないわよっっ!」と、
愛校心がイジョーに強かった私は内心怒り心頭だったんだけど、
今の私だって、もしかしたら、そういう「お前が、やりたくて
やってるわけじゃないって顔して座ってるなバーカ」と言われても
しょうがないレベルなのかもしれない、と思って…なんか小1時間
落ち込みました(苦笑)。

自分でできる仕事の範囲は、年数相応に広がり、やりがいのあることを
たくさんさせてもらってる、という感謝の念はすごくあるんですが、
仕事愛っていうか、惚れこんでます、みたいな思い入れ面の弱さが
いつか自分の限界になるんじゃないかな、みたいな気持ちがあって
ぼんやりと不安。

そんなときにたまたま学生時代の友達の育児ブログを見たら、
いつのまにか子持ちの友達がまた増えたみたいで、連休中に
子持ちだけで集まって子どもを遊ばせつつママ友トークに花を
咲かせました、とか書いてありました。私は普段、子供がいる人って
「楽しそうだな」とは思うけど「うらやましいな」って思ったことが1度も
無かったのですが、その陽だまりに同級生の子供たちがころころと
かわいらしく座っている写真を見たら、仕事も、生活も、なんだか
停滞期??とか、いろいろと暗くなっちゃいました。
(それ以前に、その育児ブログをやっている人は学生時代の
数少ない大切な友人なんだけど、彼女が連休中に集ってた
メンバーのうちふたりが、私を学生時代茶化したりいじったりした
いわゆる私にとっては許せない人だったのね。そっかー連休中に
遊ぶほどそっちと仲いいんだ、とか、言いがかりなのは分かってても
なんだか落ち込みましたの)。彼女たちは皆、大学の中でも
優等生で、専業の人も、育児と仕事の両立仲の人も(しかも産休明けに元の
会社よりいいところに転職しちゃったり!)、と、本当によくできた
女子たち。そんな優秀女子たちを差し置いて、10年以上今の
会社で「編集者です」なんてやってる私がなんかオカシイし、皆も
「あのとーこちゃんが仕事続けてるなんて意外よね」「編集なんて
よくなれたよね」と言ってるんじゃないかなんて被害妄想まで
湧いてきました。勝手に暗い妄想をして勝手に落ち込むという
非生産的な輪廻の渦が…

と、暗い気持ちになったので、今日は飲みます!
頼む妹(笑)!

なんか、そういう暗さを出してたわけじゃなかったんだけど、たまたま
仕事のできない若者に悩み、更に、気晴らしに出かけた
キャバクラで好みと180度違うタイプの女の子が席について
落ち込んで帰ってきた、というタイミングだった旦那氏が、
「今思うと、おまえは結構ちゃんと仕事してたんだな(新人のとき
彼に仕事を習っていた)。それに、今日のキャバの子見たあとだと
なんかかわいく見えるし…うん、あと7キロ」とか、ミョーに優しかったのが
ささやかな収穫。
[PR]
by tohko_h | 2008-09-17 12:36 | drops of my days