2011年 11月 19日 ( 1 )

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「きのこいぬ」 蒼星きまま

愛犬を亡くして心を痛めている絵本作家。
ある日庭を眺めていたら、ピンクのきのこが生えてきて、動き出して、
犬になっちゃいました。
亡き愛犬とはルックスも成り立ちも違いすぎる怪しい「きのこいぬ」。
その存在は主人公を苛立たせるのですが、やがて…というお話。
一時、流行語のようにお手軽に使われていた「癒し」という言葉がガチで
ぴたりとはまる本気の癒し漫画。
きのこいぬはすごく愛らしい存在なんだけど、元がきのこだし、どこか
血の通ったリアルな犬とは違うひんやりと冷たそうなところがあって、
そこが物語をホカホカ優しいだけじゃない独特の空気感に押し上げています。

普段は漫画でも小説でもファンタジーって読まないんだけど、寝る前にふと
手にとって読んだりするのにお薦めしたい1冊です。

実際に大切な誰かや何かを失った直後だとちょっとキツいかも。それだけ
このマンガの中で描かれている「喪失感」には本物のにおいがするから。
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by tohko_h | 2011-11-19 03:46 | reading