2011年 11月 22日 ( 1 )

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「コッコロから」 佐野洋子
「百万回生きたねこ」で有名な佐野洋子さんが
書いた恋愛小説。オリーブに昔連載されていた
そうで(私がオリーブを卒業した後だわたぶん)、
美人じゃなくて「安全パイ」扱いされていた女の子が、
それでも凄く愛されちゃうお話。そのテの話って、
フィクションだから成立するんだろ?的なものが
多いんだけど、この作品に限っては、ヒロインの


亜子が、本当に可愛い。性格なんてちょっと可愛くても第一印象で見られる容姿が
ビミョーだとやはり若者の恋愛市場では厳しいだろうな~と思うんだけど、ちゃんと
イイ子のよさが伝わって好かれるっていう話はやっぱり読んでてすがすがしいし、
健康的な気持ちになるんですよね。

でもこういう、ほかの人が真似できないその子だけの可愛さで通用しちゃうって、
最強だなーと思う。
亜子の場合は、家族に凄く愛されてる(べたべたしてないし、顔がかわいくない、
みたいなことも平気で言われてるんだけど)ので、人が自分にちょっと関心や
愛情を向けてきた時に「私なんて…」とはならないんだよね。
自分が性的にそそるタイプじゃないとか客観的に分かっている賢さと、同時に
それでも自分に惚れてくれる人には卑屈にならず向き合える素直な女らしさが
彼女を輝かせているのだと思います。

最初は「かわいくない女の子だけどいい子だよー」って話なのかな、つまんね、とか
思ってたのですが、直ぐに亜子のキャラにハマって楽しく読めました。
彼女がモテるシーンがあっても「嘘だー」とは思わなかった。そっか、やっぱり
この人も亜子を好きになったのね、とにやりとしました。出てくる男子も、
いとしさとせつなさを兼ね備えててかわいかった。こういう内面から来る可愛さって
伝染するのかもしれない。亜子の心根の可愛らしさに男子も自分の可愛い面を
どんどん出していけるっていうか。
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by tohko_h | 2011-11-22 15:00 | reading