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夏のドラマカレンダー

月曜日)
21:00~「サプリ」(CX)
みんな、会社で恋愛熱心すぎ! 忙しそうなのに~!とか突っ込み入れつつ
毎週見ちゃってるなぁ。今夜は、佐藤浩市サンの黒のポロシャツ姿が最大の見せ場(笑)。
ああ、でもシャツも素敵。浩市さん、あなたが見所よー。と書いてたら、りょうへの切ない
思いを語る瑛太にちょっとドキドキ。そして誤植キター!見ててドキドキどこじゃなくなって
しまった、一瞬で・・・。か、亀梨くんも頑張れ。女性だと白石美帆嬢がいい味出てます。
佐藤浩市が「結婚はしないから」って娘に説明したところで、複雑な顔してましたね。
りょうさんみたいに、あっさりしたクール顔の人が、女の人っぽい役やると怖くて
いいですよね(前に、くさなぎくんと子供の親権を争う元奥さんの役もよかった)。

火曜日)
21:00~「ダンドリ」(CX)
第1話で挫折。集団で高校生が頑張る話は好きなんだけど、 ヒロインのキャラが
なんか感情移入できずにサヨウナラ。華のある女の子がいないのが原因かな。
ダンスドリルにはすごく興味があったんですけどね・・・。

22:00~「結婚できない男」(CX)
偶然在宅していた夫が気に入って毎週見てます。阿部寛さん演じる主人公の
マニアっぽさ、一言多いところが「オレがモデルじゃないか!」と夢中になってる(笑)。
しかし「これ、オレだよー」って、それ、よく編集部に電話かけてくる危ないファンとかに
近づいてないかしら、夫…しかもあなた結婚してるじゃん、一応(笑)。
夏川さん、「人間の証明」のときはイマイチだったけど今回の女医さんは良いかも。

水曜日) なし

木曜日)
21:00~「下北サンデーズ」(テレビ朝日)
ラララ下北未満~というフミヤの歌が妙にインパクトあってファンでもないのに
ぼーっとしてると思い出しちゃうんですよね。石田衣良による原作も読みました!
こっちも、石田さんの読みやすい文章が面白かったです。小劇場の劇団の
勢いのいいサクセスストーリーが面白かった(実在の劇団や劇場名のパロディも
面白かったです。これは大〇計画の松△スズキじゃん!みたいに、詳しくない
私が読んでもわかるくらい露骨で素敵(笑))。上戸彩ちゃんのキャラにも合ってる。

22:00~「不信のとき」~ウーマン・ウォーズ~(CX)
「みえっPARIS」さんがブログでお薦め!されていたので見ました!
「黒革の手帖」とか「けものみち」の悪い米倉さんが大好きだったのですが、今回は
耐える女で、愛人が松下由樹さん、そしてふたりが奪い合うのがなぜ石黒賢…と
思いつつ(どうせ小物感漂う夫なら、いっそ渡辺いっけい(私が一番好きな小市民系
俳優かも(笑))さんがよかった…)、なんだか惹かれなかったのですが、第1話から
見ればよかった!なんでここでこんなの?と自分の耳がおかしいのかな、と思うような
怪しげなBGM(「♪フウッ↑・フウッ↑♪」って(みえっぱりさん、まねっこすみません!)で
脱力、小泉孝太郎の、どこで仕入れてるの?というコスプレ感ただよう衣装、そして
久々に連続ドラマで頑張ってるけど「あーここで紳助さんなら突っ込みいれるのに!」と
見てて少しもどかしい石田純一さんなどなど、ある意味、新喜劇のような世界が
繰り広げられて、たまりません! そして演技派の杉田かおるも最高です!
OPの米倉さんと松下さんのドレス姿は素敵です。アンルイスの主題歌もぴったり!

金曜日)
23:15~「黒い太陽」(テレビ朝日)
父の借金と病のために、設計士を目指していた青年が夜の世界へ…
キャバクラの黒服からスタート。そこで、人気キャバクラ嬢と恋に落ちて…という
ネオン業界もののベタ設定の宝庫!と思って期待して見始めましたが、
お店のセットとかが結構ちゃちでちょっと物足りない(このランクの店ならもっと
ゴージャスじゃないと(夫・談))。でもこういうドラマって、実録物(たまにやってる
「歌舞伎町・夜の戦い」みたいなドキュメンタリー)に大抵負けてるんだよね。

土曜日)
21:00~「マイボス☆マイヒーロー」(日本テレビ)
友達が「長瀬くんはクドカンドラマでいい役もらって恵まれてる」といつか言って
ましたが、クドカン関係なく、今回の「27歳でヤクザの跡取り息子、だけど
アホだから高校で勉強することに」という無茶苦茶な設定にうまくハマってて
可愛らしいキャラを作り上げてます。どこかのインタビューで「全身命がけで
毎回役作りしてます」と熱く語ってたのはウソじゃないんだね、長瀬くん。
主題歌の「宙船」も、TOKIOの今までの曲で♪アンビシャ~ス 以来の
大ヒットの予感をはらんだカッコいい曲だし。とにかく、ここまでアホをやって
イライラさせないで素直に笑わせてくれる長瀬くんの魅力がすごいです。
顔の筋肉が柔らかそう・・・(笑)。脚本と演出のテンポもいい感じです。
(ヒロインが私の好きなタイプじゃないのが唯一残念なところ…新垣嬢かわいい!
という夫は喜んでますが(笑))。なんと、ドラマあんまり見ないうちの夫が今回
2本も見てるっていうのがすごい! 

日曜日)
なし
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by tohko_h | 2006-07-31 22:09 | watching

鎮 静 剤
              マリー・ローランサン
                  堀口大學 訳

退屈な女より もっと哀れなのは 悲しい女です。
悲しい女より もっと哀れなのは 不幸な女です。
不幸な女より もっと哀れなのは 病気の女です。
病気の女より もっと哀れなのは 捨てられた女です。
捨てられた女より もっと哀れなのは よるべない女です。
よるべない女より もっと哀れなのは 追われた女です。
追われた女より もっと哀れなのは 死んだ女です。
死んだ女より もっと哀れなのは 忘れられた女です。


この詩によると、私は、死んだ女以下なのかもしれません。
このごろの私の存在感は薄く、夫に、すっかり存在を忘れられて
しまっています。
夫は、赤いセーターが似合う自由奔放なあの人に夢中だから。
その名はマリオ。
きのこを踏み潰してまっすぐに歩き、お金に困れば路上の
コインをチャリンチャリン拾い、火の玉をぶん投げてまっすぐに進む、
元気な彼に首ったけなのです。
昨夜もそうでした。
寝苦しい熱帯夜。しかも、昼間に沢山飲んだ水出しコーヒー(まろやかで
普通のアイスコーヒーよりおいしい。お薦めです)のせいで目がどんどん
冴えていく夫と私。
夫は、お風呂上りに、お気に入りのソファに座り、DSの電源を入れて、
マリオとの逢い引きに夢中。私もさっとお風呂に入り、PCでネット遊び…
なんて、実は、夫がゲームにはまっててくれたほうが嬉しいんです(笑)!
いいぞーマリオー、その調子!って感じ。
パソコン長時間いじっていても読書しててもほったらかしにしておいてくれて気楽☆
しかし、夫は「そこにアンタがいることを忘れてないからねっ!」とアピールして
おきたいのか、ゲームに集中しつつ、15分に1度くらいのペースで
「お風呂入った?」と何度も訊くのです。私も「また?」と思いながら面倒なので
「うん、さっきね」と答えて、本の中の世界へ…
しかし、さすがに4回も5回もおんなじことを訊かれるとだんだん面倒になってきて
ついに5回目で「お風呂はあなたがゲーム始めてすぐに入ったし、もう5回
訊かれたよ」と言ったら「ウソ…」(といいつつ手はゲームから離さない(笑))と
絶句する彼。というわけで、マリオに夢中な夫は、なかなか愉快なのでいいけど、
そのDSLiteは、私がネットオークションで死闘を繰り広げて手に入れたものだし
マリオだって自分で買ったんだけどなぁ…すぐに飽きたけど(笑)。
というわけで、私が忘れつつあったDSに夫がハマり、私が「忘れられた女」に
なりつつあるのでした・・・いや、存在はたまに忘れてもらってもいいんですが、
何を言ったかは、覚えておいて欲しい・・・毎回返事するのは、かったるいから!!

ちなみに昨日のランチは、夫の作ったペンネのトマトソース味。このあと
夜はエビを足してまた食べました。
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by tohko_h | 2006-07-31 21:02 | drops of my days

最近、行き当たりばったりご飯が多かった妹と私ですが、たまには事前に
予約したりしてしっかりご飯食べに行こう!ということで、ちょっと前に
どこかで(雑誌かブログか)チラッと見かけて行ってみたかった恵比寿の胡桃という
和食屋さんに行って来ました。
こちらのお店は、西口の雑居ビルの5Fにあります。小さなお店で
多分20人入るかどうか、くらいの小ぢんまりしたお店。看板は出てますが
入り口のドアの感じとかは、マンションぽくもあります。
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私たちが案内されたのは、カウンター。
カウンターの中にいらっしゃるマスターに「嫌いなものは?」と訊かれて
「特にありません」と答えると、それでは、と突然始まるコース。
そう、こちらのお店の基本は、4500円のコースです。
私はビール、妹は焼酎を頼んでスタンバイ。この日は、気温も湿度も高く
ほとんど脱水状態になりかけていたので、ビールがやたらおいしい…。
そして、そんなビールにもぴったりなシンプルな前菜。
トマトの冷やし煮(ほんのり出汁の香り)、おひたし、そして玉子焼き。
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そして、カウンターの向こう側でマスターが揚げ物なさってたよい香りの正体は、
トウモロコシと枝豆のかき揚げ! 最近すごくおいしそうな枝豆のかき揚げの記事
tiki-tikiさんのところで拝見して食べたかったんだけど、とうもろこしも美味。
軽く振られている塩加減も絶妙で、お代わりしたかったくらい。衣がすごく繊細。
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お刺身は、ホタテとカンパチ(生魚で一番好きかも)と中落ち。文句なしにおいしい。
この時点で既に白いご飯が欲しくて欲しくてたまらないのですが、がまんがまんがまん。
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と、炭水化物を求めていたらうどん。稲庭とか細いタイプのうどん、大好きです。
冷たいうどんの上には温泉卵とナス。トッピングも完璧に私の理想…ぜひぜひ
まねてみたいもの。そして今記事を書いてて、温泉卵を割るビフォーアフターとか
ちゃんと撮影しておけばよかったと後悔。「写真が楽しみ」なブログには遠い・・・
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そして、焼き魚。えぼ鯛とか、なんか鯛の名前を聞いた気がしますが失念。
おいしいです。ますますご飯が恋しくなる味です・・・じらされてます。
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そして、上品なあっさりしてて、だけど風味豊かなお味噌汁と・・・
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土鍋で炊いたご飯が登場! 黒光りするつややかな土鍋の中からよそって
いただいたのは、鶏と胡桃のご飯(お肉が苦手だ、というテーブル席のお客様は
山椒とじゃこのご飯を召し上がっていた模様)。つややかで、鶏の甘みを全部
ご飯粒が吸い込んでます。お米も甘くてふっくらしてて、あっという間にぺろり、の勢い。
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ですが、カウンター席のおいしいところで、あと一口でご飯が終わっちゃう、という
ところで「お替りいかがですか?」といわれて、私も妹も半膳ずつお替り。
デザートはメロンとさくらんぼのヨーグルトソースがけ。メロン苦手なんですが、
1年に1度くらいはいいでしょう。そういえばいい和食食べるとデザートって
大体メロンなんですよね。
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薄暗くてシックな感じのお店なので(写真も暗めですね・・・すみません)
落ち着きます。カウンターには沢山の焼酎や日本酒のボトル。
というわけで、おいしいご飯が食べたい気分のときに、この土鍋ご飯メインのコース、
すごく嬉しいです。また、秋口にいってみたくなりました。炊き込みご飯って
秋のイメージあるし、季節が変わったらどういうメニューになるか興味あります。

ただ、ビールを1杯飲んだあとに日本酒を頼んだら(にごり)「まだ冷やしてないので」と
言われたのでもう1杯ビールを飲みつつ日本酒冷やしておいてもらったけど、ビールが
あいても、、もう焼き魚まで出てきちゃったし、日本酒のことを何か言い難くなって
お酒飲みそびれちゃたのが残念でした。
あと、まあ、こういうおしゃれなお店でこういうことを言うのも野暮ですが、いわゆる
お会計を頼むと小さな紙に合計金額だけ書いてあるスタイルでのお会計で
11100円だったんです。ぐるなびで4500円のコースが4000円。私がビール2杯、
妹が焼酎1杯で、このお値段。ご飯のお代わりが有料だったりするのかな。
高い安いより、メニューにお酒の値段が書いていないのが、酒飲み的にはちょっと
心細かったです。ここではビール1杯くらい軽く飲んでご飯を楽しみ、その後
駅のそばにたくさんある立ち飲み屋さんとかでお酒は改めて仕切りなおし、っていうのも
いいかもしれませんね(なんて、ケチかな?)。
でも、知らない名前の焼酎がずらっと並んでて、飲みたい気持ちを抑えるのも大変!
ある意味贅沢な悩みかも。落ち着いた雰囲気の素敵なお店なので(この日は、
同業大手他社の人が近くの席にいたことが会話の端々と社名封筒でわかってしまい
なんとなくちょっとドキドキしてましたが(笑))、疲れてるからおいしいご飯食べて
元気出したい、なんてときにはまた行っちゃうかも。土鍋ご飯、魅力的だし。
ちなみにこちらのお店で使ってる土鍋はどうやら、飯炊き土鍋界のエルメス(?)と
名高い雲井窯のものらしいです。

胡桃) 渋谷区恵比寿南1-4-3 木村ビル5F 03-3710-3383
JR恵比寿駅西口徒歩1分。西口出て道路渡ってちょっと左寄りの細長いビル

※追記(2006年7月31日)
このクーポン、木、金曜日は使えないんですね。てことは、
4500円×2人分で9000円、あと2000円がお酒。
全然良心的だったんですね・・・気付かなかった!
なんだかすみません・・・でも、ハッキリ会計が好き♡

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by tohko_h | 2006-07-30 02:29 | eating&drinking

「ビア・ボーイ」 吉村 喜彦

作者プロフィールを見ると、サントリー宣伝部勤務を経て独立、とあります。
サントリー宣伝部、といえば、作家の開高健、山口瞳両氏を輩出したことでも
知られる部署だったりもします。吉村さんは、数々の広告に携わった後独立、
今は、作家で、沖縄カルチャー通でそちら関係の本も出されている模様。
そんな「元・ビア・ボーイ」が書いた小説なので、面白くないわけが無いのです。
名前こそ微妙にいじってありますが、主人公の働いている会社は紛れもなく
サントリーっぽいし、ライバルの「ライオンビール」は、キリンを指しているのが
すぐにわかります! もちろん、なるほど、これはアレね、とそうやって
探りつつ読むのも楽しい本です。

主人公は、京都の大学を卒業後、大手洋酒会社に入社します。高倍率を勝ち抜き
皆が希望する、自由闊達でユニークな広告で知られる宣伝部に配属されて
仕事も絶好調。絶好調をいいことに、調子に乗って、取引先の社長のお嬢さんに
手をつけて左遷されてしまうまでは、挫折知らずの自信家のオレ様くん。
彼が異動を命じられたのは、本社を遠く離れた、日本で一番売り上げの悪い
ある支社。その田舎ぶり、無能そうな上役や同僚、耳慣れない方言など、
どれもが、望まない転勤、しかも広告の仕事が好きだったのに営業、という
仕事内容も変わってしまってガッカリしてる主人公を苛立たせます。
「早く、営業として結果を出して、本社に返り咲く!」と決意して、営業の世界へ。
上司の柴さんは、温厚な愛妻家だけど、なかなかデキそう。でも、むかつく
上司や感じの悪い同僚もいる。本社と違ってたたき上げ系の営業マンも。
何もかも勝手が違う営業の世界。坂の上の酒屋までビールケースを運んだり
ヤ〇ザみたいなコワモテの酒販店の社長を接待するのも大事な仕事。
夜は数軒飲食店を廻って、自分の会社の酒を飲むor自社の酒を入れてもらうべく
営業努力。実は、酒乱なのに酒の会社で働いている、という主人公は、この
「営業」でしくじったりもするけれど、だんだん、営業の面白さ、この土地の人たちの
よさを知り、だからこそ、自社製品を売りたい、と目覚めていきます。
売れないから、新鮮じゃないビールの樽が店においてある→店で生ビール頼むと
マズイ→売れなくなる、という悪循環になるんだ、みたいなくだりは、なるほど!と
読んでいて思いました。ビールも、ナマモノなんですよね。
そんなある日、ある全国レベルのプロジェクトに、宣伝と営業の両方を知っている
お前の力が必要だ、と本社から声をかけられたが…そのプロジェクトに会社の
跡目争いがビミョーにからんできて…。

ちょっと、夏目漱石の「坊ちゃん」に似ています。都会の生意気で怖いもの知らずの
若者が、地方に仕事で赴任して「なんだよ、ここ」と戸惑いながらも自分流にあがいて
仲間や世界を広げていく、悪いヤツには、地元の偉い人だろうが何だろうが
時には暴れたりもしつつしっかり正義の味方しちゃう。読んでいる間の爽快感は
ノド越しのいいビールといい勝負です。そして、ビールといっしょで、苦味もあります。
トントン拍子にあれもこれもうまくいって、という話ではなく、さまざまな現実の壁に
ぶつかる場面もあります。会社のという組織で生きる楽しさと怖さ、両方がしっかり
盛り込んであるところがリアルでした。
物語の最初、おごりの春の真っ盛りの中にいた主人公は、これから、働き盛りの
男子として、充実の夏を送り、したたかに、たくましくやっていくことでしょう。
読んでいる間の爽快感、仕事をすることの幸せと苦しさが全部つまっている、
本当にいい本! 読んでよかった(ハードカバーで買ったけれど後悔していません)。
おいしいビールを飲んだあとみたいないい気分だし、主人公がだんだん仕事に
目覚めて行く描写の疾走感、気持ちよく酔えました。

余談
色々な職業人を全部「オレ流」に演じてしまう木村拓哉くん主演でドラマにしたら
めちゃくちゃハマると思います。最初の方でおごりたかぶってるところも、熱血で
時には殴り合いも辞さないところ、失礼なことをやっても味方が増えちゃうところとか、
その熱血ぶりが、読んでるうちになんかこれって…ってイメージが重なってきて。
ビールを売るHEROっていうのもカッコ良いと思うんだな。

…この本についての記事、実は2~3回書き直してます。でも書けないんです、
何がこんなに面白くてワクワクして愉快だったのかって。いつもは、一応自分なりに
読んで感じた気持ちは全部書き込めてるのに、書いても書いても足りない感じ。
というわけで、卑怯ですが「なんていっていいかわからないくらい、言葉に
できないくらい面白かった」と言い切ってしまいます。ビールをなんで好きか、と
訊かれたときに、完璧に答えられないのと一緒で、この本のどこがどう良くて
好きだったか、自分の言葉じゃ足りなかった。そういう本と会えるのも素敵なことです。

そういえば、先日読んだ「三四郎はそれから門を出た」(三浦しをん)
ビールについてのエッセイが収録されてましたが(しをんさんはビール好き)、
あの文章は、本当にビールの魅力を上手に気持ちよく書ききってました、さすが!

ちなみに私は大学4年間、ビア・ガールでした。土日の半分くらいは。
といっても、バドワイザーの服を着て、みたいな華やかなものじゃなくて、
エプロンと店によっては三角巾まで着用で(笑)。
スーパーやデパートに新製品の試飲係として派遣されて「新製品の〇〇です!」
と飲んで買ってもらうアルバイトをしてたのです。交通費、試飲してもらった品物代は
出るので、どんなに遠くでも行ってました。朝9時半入店、10時の開店から
大体19時まで、途中1時間の休憩1回、15分の休憩1回。込んでるお店なら
楽ですが、すいてると結構退屈です。立ちっぱなしで、帰る頃には「今、私の足を
踏んだら殺す!」くらいの勢いで足がジーンと痛かったことを覚えています。
その「学生時代に沢山ビールを売った経験」を売りに、お酒の会社をあちこち
受けましたが、全部履歴書で落ちました(言い訳すると、営業希望で免許持ってない、
というのは就職活動業界ではとても非常識だったらしく、というのもあるし、いわゆる
景気が悪く採用数が最悪、しかも学生数は最高値、という就職難の最高のピークの
年だったりもしたんですよ・・・)。
そして当時の私は、ビール、全然好きじゃありませんでした。っていうか、飲めなかった。
もしかしたら、毎週売り物として接していて、1日中ビール触ってるから手がビールの
ニオイになって、飲みたいとは思えなくなってたのかもしれません。そういえば
漫画の編集になりたてのころ、学生時代はあれこれ読んでいたのに、仕事以外では
漫画読みたくなかった時期もありました。仕事にしてなおかつ好きっていうのは
難しいのかも。じゃあ、もしかしたらデパートに勤めていれば今頃…ベイクルーズに
就職できていたら…と、買い物好きすぎる自分を省みて思うのでした。

というわけで、かつて憧れたビール会社の営業の仕事がテーマになっている小説が
10年後に読めた、というのもすごく嬉しかったです。
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by tohko_h | 2006-07-29 22:38 | reading

最近見た夢をぱらぱらと

自分がミーハーなのは気づいていたんだけど、大体、有名人がらみの夢を
見るor自分の日常の延長でも強引に有名人が出てくる率が高いことに
気づきました。

今朝、ついさっき見てた夢は、亀梨くん@KAT-TUNが、新しいミュージカルの
舞台に立つ、という製作発表記者会見。私は取材に行ってたんですが、その
会見の司会者が、滝川クリステル様でした。夢の中なのに、クリステルを愛する
この方に「私なんかが見ちゃってごめんね…」と申し訳なく思ってたことを覚えてます(笑)。

数日前に見たのは、くりぃむしちゅ~の上田さんと再会して(昔知り合いだったらしい、
という設定)、ちょっと良い雰囲気になる夢。詳細は覚えてないけど、起きたとき
「上田さんってステキかも」という余韻が残ってました。もともと上田さんの突っ込みとか
大好きだし、常識があってでも毒もあって、現役芸人さんの中では相当好きなほう
ですが…ステキって思ったのは初めてかも(笑)。

あと、「花より男子」(ビンボー女子高生がセレブな坊ちゃん嬢ちゃん学校で
繰り広げるラブコメ)を寝る前に読んでいたせいか、自分がこのマンガのヒロインみたいに
ちょっと場違いなセレブな学校の卒業パーティーの日に誰にダンスに誘われるか
やきもきする、という、アメリカの青春映画みたいな夢(笑)。その高校では、
生徒会長兼アイドルみたいな存在の堂本光一くんが一番人気なんだけど…
私が好きなのは、光一くんの親友で留学している〇〇君(有名人じゃないし
もう忘れちゃったけど、その夢の中の世界だと光一君と並んで遜色ないくらい、
っていうか、光一くんより2割くらい美しい顔をしてた…どんな男子だよそれ)。
その〇〇君がギリギリで現れるんだけど、私は意地悪な人に転ばされて
プールにドレスごと落ちてて泣いてたんですね。そしたら、タキシードを着ていた
〇〇君は「オレも一緒に泳ぐよ!」とか言って飛び込んでくれてめでたしめでたし…
って、書いてると、かなり間抜けだな、これ。
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by tohko_h | 2006-07-29 08:18 | dreaming

ここのところ、1週間ほど恋をしていました。
先週末にお伊勢参りと称して大好きな伊勢丹をぶらついたのですが、
結局、ピアスと食べ物だけで大人しめに帰宅したのです・・・がしかし。
1着、気になってたニットがあったのです。TOMORROW LANDに…。
それは、短めの半袖なのにそこそこ厚みのあるニットのカーディガンで、
ボタンの位置がちょっと変わっててアシメトリーになるというもの。
マカフィーのものでした。先週、マネキンさんが着せられてるのを見て
「う、かわいい!」と思って、試着してもかわいかったんだけど、でも半袖で
割と厚いニットって実用面でどうかしら、とか思って、一応、お別れしたんですが…
週があけると、なぜか「ああ、やはり買って置けばよかった!」と、未練がむくむくと
育ってました。そのうち売り切れて、私も忘れるだろう、とか思って、なるべく
考えないようにしてたんですが・・・気になりすぎ。昨日は、ついに観念して、
伊勢丹行こうと思ったんですが…妹とご飯を食べる待ち合わせギリギリまで仕事を
していたので、行けずじまい。私は決心しました。
開店と同時に店に行って、売ってたら迷わず買う! もう2度と離さない!
明日まで待っててね、その名のとおり「TOMORROW LAND」!

そして今朝。なんと、明け方3時に帰って来て「今日は遠くの出先まで行くので
朝7時にはハイヤーが迎えに来るんだ」と言う夫と一緒に6時半起き。見送ってから
2度寝したら負け!と必死で起きていて、バスと地下鉄を乗り継いで10時2分に
伊勢丹入店。早速2Fに上がって、まっすぐお目当てのお店に…
マネキンは全然違う服を着てます。絶望的な予感。そうだよねー。先週の金曜日に
店頭で売られてた服ですもの。土日はさんでまる1週間経ってる…と思いつつ、
先週その服が掛けられていた壁際のラックに…やはり無い。もはやこれまでか、
と思って悲しげに目を伏せた私…その、低めの台にたたんで置いてあるのは
見覚えのある編みこみっぽい柄…そしてこのボタン! 
キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!
これも、いつも尽くしているカッチマイナーさまのご加護かもしれません。
私「こ、これ…(感動で声にならない)」
店員さん「ご試着はなさいますか?」
私「せ、先週着させていただいたのですが、そのときどうしようかなって思って…
でも、やっぱり欲しいなって」←店員さんに真剣に心の軌跡を語るバカな客(笑)。
店員さん「それはよかったですね。先週末に店頭に出してすぐに品切れになって
これ、また再入荷してきたばっかりなんですよ(にっこり)」
再入荷…自分の知らないところでそんなドラマがあったとは。
「やっぱり縁があったのね」みたいなじんわりとした喜びが…幸せな気持ちで
爽やかなブルーの紙袋をさげて「そういえばここのカーディガンも気になって
たのよね」とアバハウス前を通過しつつ見ると…
マネキンさんが、私が目をつけていたカーディガンと、ひざたけのフレアの
異様にかわいいスカートを履かされてました。先週は半端丈パンツだったはず…
何このスカート、かわいい!
見た目はシルク、だけど実際はキュプラだそうです。試着すると、フレアだけど
すとんと落ちる感じでいい感じ…お買い上げ(リボ払い)。

というわけで、早朝お伊勢参りのご利益を噛みしめつつ、出社。
バリバリ電話打ち合わせと入稿作業なんかをして、お昼のパンを食べつつ
雑誌を読んでると、IPSAの新製品の記事が気になりました。
基本的な眉のラインを、セルフタンニングの染色効果で、角質層に染めて
洗っても残るラインにしてしまう「オプティマムバランスステインアイブロウ」
というアイテムが今日発売だというのです。アートメイクまではいかないけど
洗っても取れなくなるみたい。なんかいいかも! と思い退社後、池袋西武へ。
いつも混んでいるIPSAのカウンターですが、お目当ての「オプティマムバランス
ステインアイブロウ」を紹介してもらいました。消えない眉ラインを描く、というより
基本のラインを定着させて、普段はちょっと描き足せばいいようにするそうです。
元の眉のラインの矯正って感じかな? どちらにしろ薄い眉の自分にはよさそう。
その新製品と一緒に、やはり本日発売のマスカラも試しました。
コレがすごくいいんです。小ぶり(1センチちょっとの長さ)で弓型になっていて、
コームとか使わないでもひじきにならないで、まばらな生え方の私のまつげを
しっかりキャッチして堂々とした感じに仕上げる優れもの。しかも、小さいから
下まつげにも塗れるんです。BAさんの「まつげ長いですねー」はセールストーク?
それともマジで(夫の半分くらいの長さだから、自分はすごく短いと思ってます)?
と興奮した勢いで、最近さぼってた眉マスカラもお買い上げ(ちなみに長さは
長めだけど、やや下向きの生え方だそうです←奥二重だから当然ですな)
そして、
帰宅後、バッチリしてもらったアイメイクをデジカメで撮影して保存。
これを見て、しばらくは特訓の日々です。ああ、美術3の腕前が憎い…
夫をおだてて描いてもらうしかないのかしら。

というわけで、たいへんよくかいました。
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by tohko_h | 2006-07-28 23:37 | shopping

「赤い指」 東野圭吾

みのもんた「さて、今日の生電話ですが…練馬区のY子さん、お悩みは?」
Y子(八重子)「今までも沢山ありました…。今、夫の母親と暮らしているんですが
痴呆症で会話が通じないんです。それに中3の息子は、小学生のときにイジメ
られていて、部屋でわけのわからないアニメの人形ばかり集めてて…ちょっと
内気で心配です。それに、姑との関係で悩む私の苦労を夫は全然知らないのです」
みのさん「そうなんだー。なんでご主人と話しないの」
Y子「だって、あの人は…いつも。それに、もう遅いんです! ウチは終わりです!」
みのさん「終わりって…なんですかそれ」
Y子「さっき、うちのリビングに死体が…!! 家族が…殺人犯に…(泣き崩れる)」
みのさん「お、お嬢さん、落ち着いて!! とにかくこの電話を切って、警察に…」
Y子「いえ、警察に言ったら全ては終わりです。うちの家族は、殺人犯の家族として
一生生きなくてはいけない。15歳の息子の将来も終わってしまいます。私たちは
死んでもこの危機を乗り越えないと終わりなんです、だから、警察はダメ」
みのさん「でも、おたく、練馬区でしょ? 練馬警察には、東野圭吾さんの作品で
おなじみの加賀恭一郎さんっていう名刑事がいるから、ごまかしてもムダだと
思うよ。 それに今回、加賀くんのイトコで警視庁にいる松宮くんっていう
こっちも頑張ってる若い刑事も一緒に捜査するんだってさ、その事件。観念したほうが
良いと思うよ。ちょっと1杯ひっかけて、警察に先に行ったほうが、ぼっちゃんのためにも
ベストなんじゃないかなあ? あと、おぼっちゃんには、ココアなんて良いと思うよ。
気持ちが落ち着く飲み物だし、健康にもいい…私の肌の色にも似てるしね(笑)。
じゃあ、スタジオでちょっと話しをしてからまた…」
Y子「…いえ。いいです。私は、私が家族のためにできることすべてをします。
お義母さん…ウロウロしないでよ。今、大事なんだから。庭には出ないで…
それを見ちゃダメ! そのビニールめくると、そこに…小さな女の子が…」電話、切れる。
みのさん「お嬢さん!?」

大体、話の幕開けは、こんな感じです。
まあ、事件を起こした家族の主婦が、お昼は「いいとも!」じゃなくて「みのさん」派で
うっかり生電話しちゃったりしたら、の話ですよ(笑)。もしもの話です。
じゃあ、「いいとも」のタモさん派だったら…いえ、Y子さんは、いいともは見て
られないでしょう。うちの中に幼い女の子の死体があるんだけど、ほっといていいかな?
いいとも!ってわけにもいかないし、どうしたらいいの?って感じ。とりあえず、
Y子…八重子は、夫の勤務先に電話をかけました。みのさんに相談してる場合じゃ
ありません。「あなた、早く帰って来て!」

家族の中で殺人事件→一致団結して証拠隠滅って言うのは、そんなに斬新な
設定ではありません。
林真理子の「聖家族のランチ」では、エリート銀行マンの夫と、人気料理評論家の妻、
そして息子、のセレブ寄りの家族が、やはり殺人事件の加害者側になって、
団結して隠蔽に励む話です(その隠蔽方法がグロテスクなので、ホラー嫌いな人には
絶対勧めません)。
薬師丸ひろ子主演の映画で有名になった、夏樹静子の名作「Wの悲劇」は、
名門製薬会社の社長一族が雪深い別荘に集合したところで一番偉い当主が死亡、
孫娘の摩子が、女好きの祖父に押し倒されて怖くなって刺してしまったという発端から
一族で必死で「外部犯の犯行」に見せかけようと頑張ったけれど…という話。
ただし、今回の家族は、自分の家の近所の人みたいに、平凡な普通の勤め人と妻、
姑と子供、という人たち。だからこそ、彼らの追い詰められぶり、今までの暮らしを
喪う恐怖、がリアルに感じられて、読んでいて怖かったです。練馬署の加賀の目は
とても鋭く、どんどん真実に迫る勢いで捜査を進めていくんですから。

そして、加賀と、イトコの松宮、そして加賀の父親で元警察官の隆正(松宮から
見れば伯父。母の兄)らの家族の物語も、同時に描かれます。ほぼ松宮の視点で。
母子家庭だった松宮と母を経済的に支えてくれた伯父は、彼からすると尊敬と
感謝でいっぱいの大好きな伯父さんなんですが、加賀は、自分の父親だと言うのに
とても冷淡なのです。松宮はそれが気に入らないのでした。隆正は重い病気で
もうすぐ会えなくなるかもしれないのに…そんな2人が、愚かな犯人家族たちと
対峙するとき、自分たちの「家族」についても考えずにはいられないんです。

というわけで、事件をなんとか隠そうと、ばらばらだった夫婦が会話をする
ようになったりとか、色々皮肉な描写も効いていて、なかなか面白かったです。
ただ、犯人がバカすぎて、こいつをかばう価値無し、と思いました。逆に
そこまで読んでいて腹立ったんだから、東野さんの描き方が巧みだったんですよね。
そして、そんな愚かな犯人を庇うためだけに、家族は、あるとんでもない方法で
警察を欺こうとします・・・
当たりハズレが多い東野作品ですが、これは、「容疑者xの献身」(直木賞受賞作)と
同じレベルの完成度だと思います。殺人犯とその家族、なんて救いがなさげな
話ですが、最後に、加賀と松宮の物語が効いていて、後味の気持ち悪さも
サクッと回避されて、割とすっきり終わっています。

買わないつもりだったんですが、書店で平積みになってるのを見てつい…
面白く読んだのですが、1500円出して1時間ちょっとで読めるボリューム
だったのがさみしい…「白夜行」の2段組で読みにくいのに徹夜するしかない!
みたいなパワーで引っ張る重たくて長い小説もまた読んでみたいです。
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by tohko_h | 2006-07-27 18:25 | reading

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お給料が出たので、妹とご飯でも、と思ったのですが、残業にハマった、とメールがあった
ので、会食は明日に延期(そのかわり、行ってみたかった某和食系のお店に予約を入れ、
明日行ってきます!)となりまして、一人ご飯確定…いつもデパ地下でも芸がないと思い、
前から行ってみたかった千駄木のRAINBOW KITCHENに行ってみました。
アメリカのダイナー風っていうのかなぁ、古い看板とか木のテーブルがいい感じで、
その場で食べたい!と思ったのですが、10分待って、テイクアウト。
ハンバーガーのほかにもピクルスたっぷりのホットドッグとかホットサンド、ピザも
メニューには載ってました。次回はお店で、と誓いつつ…。
帰宅してお風呂に入って、ファインピクスで記念撮影してから、いただきます!
私が頼んだのは、サムライバーガー。ポテトつきで1000円。
本郷のFIRE HOUSEで、高額バーガーに若干の免疫があるものの、普段はマックの
バリューセットと仲良しの私にはドキドキのお値段だけど、バーガーではなくお肉を
食べてると思えば(タルタルステーキ!)たまにはOKな贅沢価格・・・かな?
白髪ネギとちょっと和風な甘辛ソースと、ミディアムに焼いてあるパテが最高においしい! 
一口かじって、ピンクの半生パテと出会った瞬間に、肉好きだったら恋に落ちるはず。
あの、お肉をかじったときのジューシーで甘くてほわっとくる感じがリアルにします!
パンも、ちょっと粉を拭いてる感じで、ふわっとしてて、お肉に負けてない力強さがあって、
あっという間に食べました。ポテトもね!おともにしたのはエビスビール。

RAINBOW KITCHEN
[TEL] 03・3822・5767
[住所] 東京都文京区千駄木2-28-7
[営業時間] 11:30~16:00、18:00~23:30LO、
        日祝11:30~20:30LO 
        月休


というわけで写真デビューしました。写真を小さくする方法がイマイチわかってない…
しかも、カメラをグレードアップしても、腕前がグレードアップしてないのであんまり
意味はないのでした(とほほ)。↓WindowsXPに添付されているペイントで縮めてみまちた。
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by tohko_h | 2006-07-26 22:29 | eating&drinking

夜になっても蒸し暑くて、寝苦しい夜。
夫はテレビ、私は読書でだらだら、ゴロゴロしてました…
お互いにバラバラなことをしていて相手の存在関係ありません風に
くつろげるのは怠惰なのか安らぎなのか…(笑)。
まあ、7年もこうして隣にいれば、ドキドキはいらないのです。
しかし・・・夫は、嫁をドキドキさせたくてしかたなかったようです。
いきなり〇〇してタイミングはかって△△なんて、卑怯者!と思いつつ
私は、自分のものとは思えない声を出してあられもない姿に…
なんて、全然エロなお話じゃないです(笑)。

テレビのCMが、ホラーな気配になって、恐ろしい効果音が出たのと
同じタイミングで、夫が「後ろっ!」と鋭い声を出して、私を脅したのです。
読んでいた文庫本を取り落とし(どこまで読んだかわからなくなった)
キャッ、と可愛くはないものの悲鳴らしきものをあげて後ろを向いて
思いっきり怯えた私を見て、夫は満足気に「…怖かった?」って。

そりゃ怖いです。ホラー映画の予告が見れずに映画館では下を向いて
音だけ聞いてむしろ怖かったりするんだけど、テレビもそう。実は
ホラー映画の予告とかゲームの予告の不気味なBGMとか効果音とか
ナレーション、聞きたくなくても「あ、これから画面には怖いものが…」と
気配でわかっちゃうものなんです。好きな人の声がテレビから聞こえてきて
ハッとするのと同じことが、苦手なホラー関連でも起こるの。それで
身構えて、ジェットコースター(これも苦手。ディズニーランドの
スペースマウンテンが限界)が加速していく最初のところみたいに
緊張して「来る、きっと来る・・・」とかそんなわけ無くても、怖いんです。
そのタイミングで「後ろっ!」って叫ばれたら、悲鳴のひとつくらい出ちゃいます。
自分の鼓動が速くなったことを自覚したくらい、ドキドキさせられました。
こういうドキドキはいらないです。
しかし満足気に「怖がりー」と夫は笑顔でご機嫌でした。
悔しい・・・「かまいたちの夜3」のCM、23時以降は見たくないです、2度と。

ひとりで家にいて見るこの手のホラーものCMもイヤですが、今度から
夫と一緒のときのほうが警戒が必要らしい。
と、ここまで書いてオチがないなーと思い、となりで寝ていた夫を小突いて
「ねー、今、愛人っていうか彼女、何人いるの?」と訊いたら
「うーん、35万人」と寝ぼけつつ答えてました。リアリティのかけらも無い数字に脱力。
私のライバル、品川区の人口に匹敵するんだ・・・(笑)。
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by tohko_h | 2006-07-26 01:12 | happening

「青鳥」 ヒキタクニオ

ヒキタクニオさんの描く、女の子が好きだ。
「ベリィ・タルト」のヒロインのリンは、グラビアアイドルとして。
「角」のヒロイン、麻起子は出版社の校閲係(私の苦手な校正のプロです)として。
プロとして仕事をしっかりしてるし、組織とか業界の事情で色々大変なことが
あっても、精神的な部分は健やかでまっすぐなのだ。忙しくても、辛くても、
どこか飄々とした部分があったり、だけど真摯でかわいいヒロインたち。
というわけで、ヒキタさんの「働きウーマンもの」として、これも欠かせない「青鳥」。
発売当時読みましたが、今回の文庫化で再読。いやー、これはいいですね。
フジテレビの「サプリ」の原作漫画(おかざき真理さん)や、安野モヨコさんの
「働きマン」の中に出てきても違和感がなさそうな、そんな凛々しい女子が主人公。

東京の外資系広告代理店で勤める台湾娘の小葳(シャオウェイ)、30歳。
組織で働く理不尽さ、気まぐれなクライアント、それぞれ自己主張の激しい
フランス、インド、などなどの各国出身の同僚たちにイライラすることも多い。
お昼休みに中国茶を淹れたり台湾料理のお弁当を用意したり(骨付きのお肉を
煮込んでご飯にのせて、とかすごくおいしそう)して気分転換を図ろうとするけど、
イライラして、ヒールで文字通り地団太を踏まないとやってられない日もある。
だけど、子供のころ、台湾で男の子たちが遊んでいた輪の中に入れなかった自分に
爺爺が言っていた言葉を思い出す。「男の子たちは真剣に遊んでいたからね。
女の子を入れると、泣いて台無しにしてしまうから」…だから、わたしは泣かない。
個性的な上司の藤原統括部長や田主丸(という苗字なんです、この人)も
魅力的だ。アイビールックからヒッピー風まで、毎日全身コスプレをして
出勤してる藤原なんて、一連のクドカンドラマに出てきそうなバカ可愛さ。
元スタイリストの嫁さんにかつらのスタイリングまでしてもらっているそうだ(笑)。
かたや田主丸のところは娘がひとりいるけれど、医師の妻と別居中で冷戦気味。

そんな多国籍軍みたいなチームが、ある証券会社の電子債券市場のPRのための
CD-ROM製作チームとして集められ、次々と巻き起こるトラブル、緊張のプレゼン
(担当者の国籍まで事前に調べて臨むあたりが外資っぽい)などのシーンが続く。
合間合間に入ってくる食事シーンも見もの。アメリカ人のクソ生意気な男の子が
台湾料理屋で豚足や蜆に苦戦しつつ、紹興酒とともに食してそのうまさに目覚める
シーンとか、読んでいるだけで、台湾料理をすぐに食べたくなる。田主丸が
別居中の娘に食べさせるアメリカ風の大きなハンバーガーもおいしそうだし、
小葳が淹れるお茶と、ゴマ煎餅とかイチゴのシロップ漬けなどの小さなお茶うけも
すごくおいしそうで、この会社の会議に出たくなってしまう(笑)。

そして、小葳はチームの中のある男に恋をしてしまう…この、恋に落ちるシーンが
そのままドラマになりそう。残業してるオフィスで、モニターを隣から覗き込んでくる
その人の影が大きく見えて、好きになってた。ロマンティックだけど、リアル。
ドラマや漫画だと、奮闘と紆余曲折の末に仕事で成功、好きな人と喜びを分かち合い、
大団円になる展開ですが、ヒキタさんの小説はそこまで綺麗に甘くない。
かといって意地悪にビターでもなくて、読み終わると元気になれる成分は
十分に含有していて、立派な“サプリ”になっている。

仕事関係で知り合った誰かを好きになった女子は、臆病になる。だけど
プライドをかけて頑張る。小葳もそうだった。
「(わたしが好きになった人は)仕事と恋愛をまぜこぜにしてしまう女は
疎ましいと思っていたのではないだろうか。好きだからがんばって徹夜した、と
思われたのなら恥ずかしい。」数年前に社内恋愛というものをしていた私が
小葳のようにここまで言い切れていたかどうかは、自信がない(苦笑)。

日本でのできごとを小葳が報告したラスト近くで、爺爺が言うせりふが印象的。
「会社で働くってことは、何かを晒さないといけないからね。
そんな豪胆に晒せるものじゃないよ人間は。会社というのは、
自分のやりたいことなど出来ないところだ。しかし、自分を晒してでも、
やりたいことに近づこうとしている姿は人間を引っ張る」
つい、理想の仕事、やりたいことをできないと「もうやだ!」となって
しまうこともある仕事の日々ですが「やりたいことに近づこうとしている」
という姿勢だけで違うのかもしれない、と、ちょっと意識してみようかな、と
思いました。そして、時には「晒す」ことも必要なのかもしれません。
「ゴーで行こうぜ、ゴーで」と周囲を煽りながら、カツラや衣装で武装しながら、
誰よりも自分を晒して真っ向勝負していた、藤原統括部長のように。

文庫版には、三浦しをんさんのステキな解説もついているので、ますますお薦め。
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by tohko_h | 2006-07-25 23:47 | reading