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伊勢丹の4Fは大変魅力的で恐ろしいフロアなのですが、奥にある
キハチカフェに行きたくて、どうしてもエスカレーターを登ってしまうの。
そして奥のほうにあるカフェを目指してるのに、なんか、あれこれ服を
見たり試着して…不細工なシルエットに「ダイエットしなくちゃ」と思うのに
やっぱりカフェに行くとどーん!と、コイツを頼んでしまうの。

リコッタチーズのパンケーキに、はちみつバターにベーコン!
この最強(カロリー的には最凶…)の1皿、時々食べる特別な
甘いものとして、年に数回、大切に食べています。この前も、
疲れきって、にんにく注射(タレントさんとかが打ってるよね)でも…と
思ったけど、どうせなら甘い栄養剤注入!というわけで、こちらに
しちゃいました。
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by tohko_h | 2011-01-31 14:15 | eating&drinking

2001年初ロベルト。

神保町のロベルトにやっと行けた!校了あけでぼーっとしたまんま
言ったら「今日は静かですね」と言われてむしろ普段どれだけうるさいのかと
反省した次第。大人のひとりご飯が似合うシックなイメージで今年は通わせて
戴きます!

というわけで、バーニャカウダ。沖縄のにんじんとか京野菜とか
色が鮮やかなカブとか、さつまいもは甘い甘いなると金時だったり…
見慣れないカラフル野菜がしみました! ソースのアンチョビ感も
ちょうどいいのです。私の中で今のところ東京ナンバーワンのバーニャカウダ!
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メインは豚肉。最近、炭水化物よりは肉、と、深夜にご飯を食べる時は
パスタよりお肉を選ぶ傾向にあるのですが…ポークが限りなく柔らかくて
しんみりよーく味わって食べました。
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ラストオーダー22時半という、ハードワーカーにも優しいイタリアン。
カウンターでワイン飲んでぼーっとしながら料理を待っている時間すら
美味しいのです。
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by tohko_h | 2011-01-31 14:10 | eating&drinking

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今話題の、AKBの1年を追ったドキュメンタリー映画
DOCUMENTARY of AKB48 to be continuedを観てきました。

モーニング娘。はなんだかニガテだったけど(石川梨華ちゃんは好き。カワイイ
から。同い年の中澤さんがイタくてイヤだったのが大きいかも)、こちらの
AKBまでいくと、一部のかわいい子だけ個別認識しておいて、あとは、
群舞として「制服でみんなでフォーメーション変えながら踊る」という
スタイル自体がかわいくにぎやかに見えて、なんか割と好きだったりします。

映画の内容は、主要メンバーの個別インタビューと、練習風景と、楽屋…
など、割と舞台裏っぽい部分が多かったので、全体的に地味といえば、地味。

本音が生々しすぎて、いい年したおとなの私が観てもちょっと「もうちょっと
ふんわりさせといたほうがよかったのでは?」と思ったほどだったので、
若いファンはもっと、ある意味ショックというか「ええっ?」って思った
ところも大きかったんじゃないだろうか。

1位じゃなくて悔しかったと真顔でいうまゆゆとか(前田敦子とかに
勝てるって本気で思ってたとしたら、なんか…うーん)、私服が衣装より
すっとんきょうな高橋みなみとか、芸術のためとかなら脱ぐかも、と
思わせぶり上手な大島優子とか、なんか、ヘンなところばかり印象に残った。
撮影した人はあんまり彼女たちが好きになれなかったのかな(ちなみに
監督は、女性)。

頑張ってる姿をドキュメンタリーとして映画にした割に、彼女たちを応援
する気がなんだかすっとさめちゃうような微妙なテンションの映画だった。
なんか普通にカワイイところがもっと観たかったなーと。
アイドルにリアルは、ここまでいらないであろう。
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by tohko_h | 2011-01-30 14:20 | watching

映画「白夜行」

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東野圭吾最高傑作と言われる「白夜行」。私もはじめて読んだ東野作品で
ものすごくはまった(面白い!素敵!好き!と単純に楽しく読める話では
ないところが、また、すごく心惹かれてしまう)ものです。

ドラマで、山田孝之(桐原)、綾瀬はるか(雪穂)、そして武田鉄也(刑事)
の迫力のある演技と、映像がキレイなぶんだけ凄惨な感じもなかなか
よかったです。過去の「事件」の場面を演じる子役もすごかったし。

というわけで、ついつい、映画も観てみようと初日にふらりと行きました。
2時間半…長く感じました。本来3時間以上かけてやれそうな物語なんだけど
どうしてここのシーンを延々とやって、あれをはしょるの?みたいな、
エピソードの取捨選択がことごとく私の好みと合わない感じ。

雪穂という女性は、外見は誰が見ても美しくしとやかなのですが、一緒に
いると「人間の皮をかぶった恐ろしい怪物に見える」と言われたり、
なんだか底知れない怖さや冷たさを持つ女性。彼女に関わった人たちが
次々と人生を破壊されていく、みたいな悪女でありながら自らも心の傷口が
いつまでも癒えてないのかな、と思うところもある、みたいな…
女優だったら誰でもやってみたい難しいけど心惹かれるヒロインです。

しかしその幸運に恵まれた堀北さん演じる雪穂は、セリフで「綺麗」と
言われても綺麗に見えず(堀北の周りのほかの女優さんがなんだか
すごく素人っぽい外見の人ばかりで…それで相対的に「綺麗」ってこと?
絵面がものすごく地味でした)「人の心をあやつることができる」
と説明されてもそういうきらめきを演じておらず…最後までよく周りの人も
彼女の悪(しかも陳腐な小悪党レベルにしか見えない)にふりまわされて
くれたなーふーん、という感じでした。

しかし唯一ボロ泣きしたのは、後半の船越栄一郎演じる刑事のモノローグから
続く長いセリフのところ。ただの追っ手としてではなく…むしろ親に
恵まれなかった若い主人公たちに、父親のようなまなざしをむけ、心を
傾けていく演技が凄くよかったです。船越自身、インタビューで、自分自身が
「僕自身結婚したときもれなく息子がついてきた(※松井一代には、前夫との
間の子がいた)ので、人にはいえない苦労も色々あった。自分が乗り越えて
きたこと、そのために息子から受け取った思いを集約してこそ、今の自分の
存在感になり、今回は(刑事役に)それが生かせたと思う」と語っています。
船越さん自身が「父子」というテーマを盛り込んだところだけよかったと
いうのは、雪穂と桐原という若いふたりの切ない関係性が描ききれてなかった
という意味では失敗ですが、船越さんの別の演技の引き出しの中身がじっくり
観られたという意味ではよかったかな。

レディースデーとか映画の日に1000円で見るならありかも(私は
定価で観たので、これで1800円は高いなーと正直思いました)。

大阪の下町が舞台だったのがなんで東京近郊に舞台変えちゃったんだろう。と
いうのもちょっとがっかりだったかな。
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by tohko_h | 2011-01-30 14:01 | watching

橋下府知事久々のバラエティ出演は、関西限定…悔しいです!
109-0より悔しいです(このネタ分かるひといるかな)。
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by tohko_h | 2011-01-29 20:51 | HashimotoGovernment

千房

高校生のときから「千房」のお好み焼きが大好きだ、ずっと大好きだ、
全力で大好きだ。
(大声ダイヤモンド(AKB48)的に(笑))

このお店、大阪中心のチェーン展開をしているのだが、なぜか20年以上前から
札幌の駅ビルには既にあったのだ。

そして、この前なくなっちゃったけど、池袋西武のレストラン街にも入って
いたので、10代からずっと食べてきたのです。

で、久々に食べたくなって、有楽町マリオンで映画見る前に行ってきました。
ビックカメラ有楽町店の6Fにあるので。
映画観る前だからお酒ナシで!
いやー、高校時代と違い、ビール飲まないで食べてるとなんだか物足りない
気がしてくるのが我ながらアルコール依存症ぽくてイヤだ(笑)。

こちら、餃子の皮に挽肉を包んだ…変形?焼き餃子。美味しいけど、
これでアルコール抜きは…(しつこいですが)。
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豚もだん。豚玉に焼きそば入りのボリューム炭水化物王的な1枚。
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もちチーズ山芋のふわふわ系。普段はもちとチーズを一緒に食べないんだけど
(もちにはバター派なので)、お好み焼きのもちチーズははずせない。
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…池袋からの撤退がホント残念です。結構、行ってたんだけど…

千房有楽町店⇒ぐるなび(click!)
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by tohko_h | 2011-01-29 05:56 | eating&drinking

久々に、明日からの土日は、まるっと休めるのだ(あ、ちょっと書類つくりは
あるけど)。素手で崖のぼるくらい、へタレな私にはハードな仕事が一段落して
オフだーわーい!ごほうびにトンカツ食べて帰ろう、と丸ビルに寄ったら、
愛するとんかつ屋が、閉店してて、ブルー。ついうっかりその悲しみを
アクアガールで半額のスカートにぶつけようとしたが、こらえた。…で
結局、テイクアウトのお寿司を買って帰りビールを久しぶりに飲んだ。

実は今、忙しい間にアマゾンなどで買っておきながら、読んでない本が10冊以上
控えている。買った端から読む自分にしては「家の中に読んでない本がたくさんある」
という状態はマジで生まれて初めてかも。と思いつつ、シンクの食器を洗い、
洗濯機をまわしはじめた。まだ、仕事明けのナチュラルハイが続いてるのかな。
やることやってから、くつろごうっと。今週の相棒(史上最高視聴率を記録した
そうですね!)もまだ観てないし、お楽しみはあとであとで。

仕事といえば詳細は省くけど、まあ、橋下府知事を筆頭に「会ってみたいなー」と
思う好きな人ランキングベスト10に入る人から、なんと、電話がかかってきた。
ちょっとした問い合わせみたいなことで。まさかこの人とライブで会話をする日が
来るだなんて思わなくて…だから、今までずっと友達とその人の話をするときなど、
呼び捨てにしてた(有名人のことって、好きでも普段呼び捨てで話してる場合ある。
佐藤浩市って素敵だよね、とか、三浦しをんの今度の小説読んだ?とかね)
だけど、実際に話をするとなると…リアルにさんづけをして、会話するのよね、
当たり前だけど…あー緊張した。もともと電話は得意じゃないんだけどかなり
キョドった。でも、ツイッターとかメールで最近いろいろ楽してたから、こういう
あせりやドキドキ、たまにはいいかなって思ったりもした。

…というわけで、府知事とお話、なんていう妄想もまだ捨てないで
おくことにする(笑)。

と、思い切り力強く書いたところで、洗濯機が停まった。
脱水まで終わった模様。ご苦労!と思いつつ、どんより。

あーあ、自分でも理由が分からないけど、洗濯物干すのってなんで
こんなにイヤなんだろう。でも、もし乾燥機つきに買い換えたとしても
やはり、晴れたら外に干したくなるだろうし…仕方ないので干してきます。

その前に…
ガラスの仮面ファンの皆さんは、今月の「別冊花とゆめ」だけは絶対に
読むべし。「ガラスの仮面」の歴史に残る1話だと思います! 白泉の
まわしものじゃないけど、ファンとしてはぜひ!

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by tohko_h | 2011-01-28 22:59 | drops of my days

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「あの頃の誰か」東野圭吾
出せば売れる(そして、ほとんど映像化される!)、
出版不況と無縁の作家・東野圭吾。
しかし、まだ、世に単行本として出ていない作品が
あったらしく…あちこちに散らばっていた、そんな
過去の短編を集めて文庫に収録した、ちょっと
わけありな作品集です。文章は昔から凄くうまくて…
ただ、わかりやすさにおいては今のほうが格段に上。
やはり書けば書くほどうまくなるのだなー。全8編。
著者自身による微笑ましい言い訳あと書きつき(笑)。



シャレードがいっぱい
高級スポーツクラブ、ブランドバッグ、そして大きな携帯電話…バブルの香りが
ものすごーい2時間ドラマ風ライトミステリー。若い女性が謎の男と一緒に
金持ち一家のトラブルに巻き込まれていく…という素直な展開。明るく軽やかな
筆致なのは時代のせいか、まだ「白夜行」を書くようなダーク東野が覚醒
してなかったからなのか。でも単純に面白いのもいいなって思えました。

レイコと玲子
記憶喪失の少女を拾った女性。その近くでは数日前に謎の殺人事件が…
少女は事件の関係者なのか!?

再生魔術の女
不妊治療の末に養子縁組を選んだ若夫婦。その夫に対して、
コーディネイターの女性がある「告白」を…理系寄りのプロットに、どろりと
した後味の悪さ。そして意外な幕切れ。最近、不妊治療とかその周辺を
あつかった小説(海堂さんのあれこれとか)をたまに読むけど、この
短編に勝ってる!って感じのものはそう多くないような。

さよなら「お父さん」
先日も、女性だけの飲み会で「やっぱり生理的にも気持ち悪いし誰にも
感情移入しがたいよ!」と悪口大会になりかけた「秘密」。妻と娘が事故に遭い
生き残ったのは、娘の体にはいりこんでしまった「妻」のほうだった。少女の
肉体を持つ大人の女性…という設定にロマンを感じるのはやはり女性としては
難しい気がする…というわけで、その「秘密」の原点です。この短編を書いて
書き足りない、と思い、長編「秘密」が誕生したらしいです。しかしこの短編は
コミカルな要素がつよく、妻も美化されることがなく「ちゃっかり適応して若者と
して人生を楽しむ」というお気楽な描かれ方なので、こちらも気楽に読みました。
どっちにしろ、娘の死を悼む気持ちが淡泊で「なんか、不憫」という感想は
消えないんだよなあ。

名探偵退場
こちらもドラマになった名探偵シリーズのもととなった作品。オチでくすっと来ます。
ふつうにホームズとか好きな人が読んだらどんな風に思うんだろう。

女も虎も
なんと、ファンタジーっぽい短編! 雑誌の企画で「女」と「虎」というお題をもらって
書いた短編だそうです。落語みたいにすこん!と決着ついてます。

眠りたい死にたくない
「黒笑小説」みたいな、ブラックユーモアあふれる作品が好きな人には特にグッと
くるんじゃないでしょうか。好きな女性とデートして浮かれてたらとんでもないことに…
というシンプルなプロットながら、困り顔の男性主人公のまぬけっぷりに、気の毒なんだけど
笑えてきちゃいます。

二十年目の約束
子どもを作らない、という条件で結婚した妻。しかし、彼は子供が嫌いなわけでは
なさそうだし、なぜ…? 秘密があるような気がして、彼の故郷を訪ね、真実を
追うことにするが…こちらは切ない系。ちょっと疲れてる時に読むとうかつにも
涙が…登場人物の会話がいい!

さて、この作品集、東野さんの中では「読み返したくないほど」好きじゃないものも
おさまってたり、出すまではかなり葛藤があったらしいことがあとがきから見受けられる。
まあ、出版社が、部数を見込めるし頑張って説得を続けたんでしょう。よかった!

多くの人に読まれてて無難な作家になっちゃったようでいて、どの作品もなんとなく
「東野圭吾っぽい」という個性がちゃんと感じ取れて、その軽やかで垢ぬけてて
ユーモアも哀愁も過剰じゃなくてどこか客観的な感じで…みたいないい部分は
昔からのものだったんだな、とわかってファンとしては大満足です。

定価620円→実感価格750円 およそ120%のお値段以上感(笑)。
だって未読の東野作品が8本も読めて、懐かしいバブルのにおいもかいだりしつつ
代表作のルートも見えたりして…これ、濃いです。
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by tohko_h | 2011-01-28 13:15 | reading

草食系がもてはやされる時代みたいだけど、氷河期世代をサバイブしてきた
私の世代だと、40の声が聞こえてきてもまだまだ旺盛に肉好きを公言し
夜中の焼肉などで現役肉食人として活躍中のものも多い。
というわけで、私も、カロリーとか気にしなければ(美容的っていうかぼちぼち
健康も考えた上で)いけない!と思いつつ。

…レストランで「じゃ、メインは何にしますか?」という場面で、たいてい肉を選ぶ。

しかし、選択肢が多く「豚、鶏、牛、どれもありますよ」とか言われると、悩む。
どれも好きだから。更に羊もある、とか言われたらどうするよ、って感じ。
札幌育ちなので、遠足と言えばジンギスカンだったりしたので、羊肉に全く
抵抗がないのだ。あの甘さとか乳っぽいケモノのかほり、大好き。

しかし、このお店に来ると迷わずに済むんだな。
タスキーニャ・カラヴェーラ
銀座のポルトガル料理である。

かつて、赤坂で高級すぎるポルトガル料理屋に行き「ひとりお肉ひときれ」というシビアな
宴を経験したこともあるが、ここのお店は、リーズナブルで、安心して大食いスイッチを
ONにしても訪れることができる。

カタプラーナ鍋という魚介をぐつぐつさせたなべものとか、干しだらとジャガイモの
料理など、海の幸メニューにも魅惑的なものが多いのだが、ここに来るとついつい
「ミックスグリル」を推奨してしまう。イベリコぶた、チキン、そして羊のローストに
焼き野菜もどっさりもりつけられてきて、その香ばしさと肉汁世界にひたる喜びと
いったら・・・!
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奥は、干しタラ入りコロッケで、手前は白子のマリネ。ワインがあっというまに
ふたりで1ボトルペースで空く、魔性のお店です。
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どうやら、また、近いうちに行けそうな予感!ていうか、行ってきます!
毎回違う人たちと行くので、次回こそ魚介に行くのか、やはり肉モノに走るのか、
どれくらい飲むのか、などなど、ときめきが止まらないのです。

私は食べ物に関しては保守的で、あまり珍しいスパイスとか癖の強い食材は
たぶん得意じゃない方だと思うんだけど、そんな「庶民ジャパニーズ仕様」の
私の味覚にもなぜかしっくりくるんですよね、ポルトガル料理。ちょっと珍しい
ものを食べてみたい気分だけど外すのが怖い、という時の選択肢として
人を誘いやすいし、ちょっと目先も変わるし美味しいので、ちょくちょく行くと
思います!
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by tohko_h | 2011-01-27 07:12 | eating&drinking

「女子芸人」神田 茜

a0079948_2285438.jpg「女子芸人」 神田茜
漫談家の琴音は、基本的に男社会である
お笑いの世界で健気に頑張っている。
だけど、気が弱くなって男に逃げようと
したり、師匠の愛情を他の弟子に奪われ
凹んだり、その道のりは…石橋を壊して
建て直す、みたいな不器用な感じ。
実際「女子芸人」である著者が描いた
芸人の悲喜こもごもと挫折と復活。


こちら「新潮エンターテイメント大賞」の今年の受賞作だそうです。
この賞、たとえば「今年は浅田次郎さんが審査員!」とか、その回ごとに
ひとりの作家が審査する(しかもそれが誰かは応募要項で明らかに
されている)というシステムが個性的。で、今回は三浦しをんさんによる
審査で大賞を受賞した作品…ってことで、期待して読んだのですが
「三浦しをんがよいといった本」=「三浦しをんと同じくらい面白い小説」
ってことじゃないのよね、そうだよね、私が勝手に期待しすぎた。

この賞の主催者がフジテレビと新潮社ってことを考えると、女芸人の
成長と挫折の話なんてすぐにドラマにできそうだし、まあ、なるほどねーって
感じはするんだが…最初のほうは割と「面白く成りそうな雰囲気」に満ち溢れて
いた。大師匠の葬儀で、最初はしめやかに司会をしてたヒロインが、
ひらきなおって笑いと涙あふれる葬式に場がひっくり返るシーンなんて
せつなさやおかしみがあふれてて凄くよかった。しかしヒロインがメインの
話になると、いきなり歯切れが悪くなる。なんだか友達に、言い訳だらけの
愚痴を聞かされてるような気分。ヒロインの失敗や後悔の描写がたっぷりと
されてるけど、逆に、立ち直ったり腹をくくるシーンは、平凡だしあまり
こっちに響いてこない。

著者自身も芸人ということで、業界の雰囲気とかはたしかにリアリティ
あふれる描写になったんだろうし、それはメリットだったとは思う。
だけど、これは私の勝手な憶測だけど、女芸人である自分、と、小説のヒロインの
距離が中途半端すぎた。完全に「主人公=自分」で、私小説ならそれはそれで
いいんだろうけど、そうじゃなければ、ヒロインが自分と同業で、自分の経験で
生み出したキャラだとしても、もっと客観的な目線を注ぎつつ描くべきだった。
ヒロインの欠点の描き方は甘く、ライバルや周囲の人に対しては割と容赦ない。
この、著者≒ヒロイン(憶測です、くどいけど)、という生ぬるい感じが
小説以前って感じがしちゃったのだ。

定価1470円(税込)⇒実感価格470円(ワンコインにちょっと足りない。
文庫だったとしても…ボリューム的にじゃなくてクオリティ的に)

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by tohko_h | 2011-01-26 02:09 | reading