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a0079948_12101841.jpg現代小説なのに、なぜか歴史的仮名遣いをあえて使う作家として
名前は知っていた丸谷才一。でも作品を読んだことはありませんでした。
高校時代、先輩に「美しい日本語にこだわるなら、読まないと」って薦められていた
作家さんだったのですが、当時は「あ、そうなんだ」くらいしか思ってなくて。

しかし、この「輝く日の宮」は、源氏物語サスペンスって感じでとても興味深かったので
「歴史的仮名遣ひなんて何年ぶりに触れるのでせうか」なんて思いつつ(趣味で
俳句とか短歌をやってたこともありますが、全部バリバリ口語のラフな文体で作ってたし)、
ちょっと億劫かも、と思いつつ、好奇心に負けて手にとったのです。

いやー、読んでよかった! 知的好奇心を刺激するような文学的エッセンス満載の小説、と
言うとちょっと近寄りがたげでカッコいい風ですが、源氏物語のエロさとか下世話な部分に
ついても触れられてて、読んでるうちに自分が賢くなったような気分に(笑)。
文学好きでも少女でもないけど、読んでる間だけは、全身文学少女、に浸ってました…

主人公は、女性国文学者の安佐子。結構キュートでもてるし、専門分野の話を
生き生きと父親(お父さんも学者)や恋人(同業者とつきあってしくじったり、旅先で
知り合った会社員と恋仲になったり、色々あるんです)と話しているところも魅力的。
女子大の講師もしてるけど、おしゃれでかわいい先生として学生にも割と慕われている。
なんとなく、読んでいるうちに阿川佐和子さんがイメージされてきました(笑)。
そんな佐和子…いえ、安佐子は、源氏物語研究が本業ではなかったのですが、
あるシンポジウムで脱線した議論がもとで、源氏物語の幻の一帖(輝く日の宮)の謎を
本格的に追うことになります。
というわけで、ヒロインの、一人の働く女性としての恋愛や生活、と同時に、
彼女の研究者としての成長、研究の過程が全部つぶさに描かれています。
父が学者で、結婚はしないけど魅力的な恋人がいて、文学的生活が送れている。
この阿佐子の姿が、どことなく、「源氏物語」の作者の紫式部と微妙にかぶってる風な
設定なのもなんだか面白かったです。

というわけで、内容は、文学の世界で活発に活動している女性を描いたエンタテイメント、
なのですが、文体、というか、描き方が独特。小説の幕の内弁当みたいなんです。

第0章→女の子の一人称の短編小説。安佐子が学生時代にふざけて描いたものらしい。
第1章→普通の小説のスタイル。安佐子と家族とが集まって文学的な雑談。会話文が多い。
第2章→作者が突然現れて、突然文学論の講義を始める。素っ頓狂な展開に
びっくりしたけど、その文学論が面白いので(「奥の細道」の月日は百代の過客にして…の
「白代」は「はくたい」と読む、と学校で教えるけど、別に「ひゃくだい」でも間違いではないし、
そういうことにこだわると古典と現代人が仲よくなれない、とか)よかったです。
そして「奥の細道」について学会で阿佐子が発表したシーンなど。
第3章→「1987年は昭和62年、兔年である。1月、中曽根内閣が~、2月…」という
調子で、年譜風にサクサクと物語が進む。そして「6月、安佐子は…」とヒロインの身辺の
出来事も織り込んであるスタイル。当時の時節ネタも懐かしい。
第4章→安佐子が参加したシンポジウムの場面。なんと、戯曲になってる!
客席の人も説明的なセリフをしゃべったり、「ガラスの仮面」の劇中劇シーンみたい。
第5章~6章→安佐子の恋愛と、源氏研究のプロセスをつぶさに、三人称の普通のスタイル。
第7章→安佐子が「こうだったのではないか」と色々考えて工夫して描いた、源氏物語の
幻の章「輝く日の宮」の再現小説

そう、少女安佐子の妄想小説(友達が婚約した、と聞いて興奮した勢いで恋愛小説を
書いちゃったらしい)で始まって、大人になって描いた小説でこの物語は終わります。
すごくテキトーに文体変えたり主語がうつったり戯曲にしちゃったり、と気まぐれに
描かれているようで、すごく計算されつくした洗練された小説になってるところが凄い!
なんか、闇鍋みたいに食材をこれでもか!とあれこれ入れてるのに、おそるおそる
口に運んだら…スープが凄くおいしくてびっくり、みたいな小説でした。
「美味しんぼ」でいえば、冬美さんのために岡星さんが作った豪華な鍋焼きうどんの
ような(※年越しうどんの巻)なんて食べ物系のたとえになってしまうのは…
食事とか女性の洋服の描写なんかも細かくて、そのへんもおいしそう、とか、この人
おしゃれなんだな、結構、と面白く読めたのでついつられて(笑)。

そして、源氏物語に興味があったので(といっても「あさきゆめみし」と「与謝野晶子訳」の
飛ばし読みしかしたことないけど)、安佐子が支持した「輝く日の宮」の章が存在した、
という説(劇中劇、じゃなくて、小説中論説って感じかなあ)が凄く面白かったです。
実際に、国文学業界にある説らしいんですけどね。
ものすごくかいつまんで判りやすい所だけ言うと(私もよくわかってないから、多分(笑))
まず「輝く日の宮」というのは、藤壺中宮です。源氏から見たら、父帝の妃。
父帝が、源氏の母である桐壺更衣の死後、彼女に面差しが似ているということもあり
迎え入れた若き中宮です(桐壺の死後、うまく帝の心を取り戻せなかった弘徽殿の女御
って人も切ないなあ)。「あの人、あなたの死んだお母さんに似てるらしい」と噂も聞くし
会えば優しくて美しくて…少年・源氏は藤壺に惹かれますが、父の妻を愛するという
許されない恋。藤壺も、美しくて闊達な少年・源氏をどうやら好きらしい。でもどうにも
ならない…このふたり、帝を裏切って密通します。ところが、最初の密通シーンが
実は源氏物語にはないんです。「若紫」で源氏が藤壺と関係を持つ場面がありますが
それは「2度目の密通」として描かれているそうです。恋愛小説って普通は、最初の
そういうシーンのほうを力を入れて描くんじゃないか、なので、「1度目」を描いた
部分があって何かのわけで欠損してしまったのではないか、ということらしい。
また、第1帖「桐壺」は、父帝と更衣の純愛物語から源氏が生まれ12歳で元服する
あたりまでしか描かれてないのに、2帖目「帚木」は、突然17歳から始まるし
1帖目に出て来てないのにいることになってる「突然説明も無く登場してるキャラ」が
いる。このキャラの説明と、源氏と藤壺の最初の夜を描いた幻の2帖目が
存在したのでは? まあ、こういう議論をヒロインがシンポジウムで展開するんです。
このへんの構成の問題とか説については、こちらがよくまとまってます。

(ウィキペディア)源氏物語
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BA%90%E6%B0%8F%E7%89%A9%E8%AA%9E

というわけで、学者の世界でがんばるかわいくて魅力的な女性の話、として読むのも
いいし、源氏物語うんちく(紫式部と藤原道長の関係性とかもかなり突っ込んで
書かれてます)をアカデミックな気分で読むのも楽しい、ひとつぶで2度おいしい、
そんな小説でした。

作中に、安佐子が、恋人を部屋に招いてお赤飯をふるまう場面があるのですが
お赤飯と一緒に焼き海苔もそえて出します。手巻寿司とかご飯を海苔で巻いて
食べる要領でこうしてお赤飯食べるとおいしいの、とふたりで赤ワイン飲みながら
お赤飯を海苔で巻いて食べる所を読んで、これ、やってみたくなりました。
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# by tohko_h | 2006-07-01 12:03 | reading

よっしぃさんから、インパクトのあるバトンが回ってきました。
タイトル=受け取っていただきたい方の名前♪てことで。

①回してくれた人の印象
変温女子。硬派で、劇画の主人公のように熱い面と、少女漫画の
ヒロインのように涼しげで愛らしい面が矛盾しないでどっちもありそう。
熱燗でも冷やでもおいしい日本酒(ノド越しは良いけど香りも
ちゃんと個性がある感じ)のイメージ…(何か失礼を申し上げてたらごめんね
よっしぃさん)。

②周りから見た自分はどんな子だと思われていると思いますか?5つ述べてください。
1.なんであんなにめんどくさそうな男(=夫)に惚れてるのか?(よく言われる)
2.なんであんなに字を書いたり本を読むのが早いのか?(でも足は遅い)
3.なんであんなにミーハーなのか?(母親譲り、たぶん(笑))
4.なんでジーンズ絶対に履かないのか?(脚が短くてお尻がかわいくないから)
5.なんであんなに肉が好きなのか?(本能)

③自分の好きな人間性について5つ述べてください。
1.その場にいる一番弱い人の立場に立ったり気持ちになれる、想像力のある人。
あるいはそうなろうとして相手のことを思える人。
2.柔軟性にとんだ人(自分がどちらかというと頑固なので憧れます)。
3.本当は頭がいいからこそ、思い切りバカやっても絵になっちゃう人。
4.愛嬌のある人。持って生まれた天真爛漫風味もいいですが、大人になっていろいろ
経験したうえで人間的な深い愛嬌(日本語変だけど)を身につけたって感じも好き。
5.自分が間違ってた、と思った瞬間に躊躇せずに謝れる人。

④では反対に嫌いなタイプは?
1.自分のものさしで計れないものや人を「変」で片付ける想像力の乏しい人。
2.人を単純に「あの人は面白い」とかひとつの要素でとらえて、それ以外の…
面白くない部分は切り捨て、いいとこどりで付き合おうとする人。仕事のつきあいなら
それくらいがちょうどいいけど、人同士としてかかわろうとしてそれやられるともうダメ。
3.友達同士、とかフラットでいいはずの場所でも上下関係を作ろうとする人。
4.出身地とか容姿とか親きょうだいとか縁あってその人のものになったことをバカにする人。
5.私、〇〇な人だから、と「こういう人扱いしてね」とか「こういう風に見てね」と、強要する人。
大体「私、傷つきやすいの」っていう人が、結構人を傷つけてたりするんだなこれが(笑)。

⑤自分がこうなりたいと思う理想像はありますか?
容姿なら、広末涼子か石田ゆり子か松たか子。ちょっと意地悪い顔してもそれも素敵、
みたいな雰囲気が理想。松嶋菜々子のたまに意地悪そうな感じ(褒めてます)も好き。

仕事に於ける柔軟さとプロ意識とバイタリティは橋下徹弁護士、
同業者だと夫(悔しいけど)。

外見が石田ゆり子で橋下弁護士みたいに働く女…まとめるとなんか変(笑)。

⑥自分のこと慕ってくれる人に叫んでください。
社員旅行中の妹へ「貸してあげたデジカメ(買ったの♪)、失くさないでねー!」

⑦大好きな人にバトンタッチ! 最大5名
タイトルの皆様へ←とりあえず3名様にお願いすることにしました。

⑧タイトルに回す人の名前を書いてびっくりさせてください。

よっしぃさま、あたしゃびっくりしたよ…(ちびまる子風に)。
このブログで初のバトンなので、私なりにがんばりましたよ…なんか、嫌いな人の
定義が妙に細かくて、私の性格の悪さが露見したような…そして好きなタイプがやっぱり
どこか某弁護士をほうふつとさせてる感じなのも、けっこう露骨(笑)。

というわけで、タイトルに名前を書かれてしまった皆さん、バトンもらってくださいませ~。
おひまでしたら。
名づけて「ブログのタイトルで、名前をさけぶバトン」(そろそろセカチューも賞味期限切れ
かな。さっきバトンもらって「助けてください!」って書こうとしたけどやめちゃった)てことで。
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# by tohko_h | 2006-07-01 10:45 | others

気がつくと、ストッキングがほぼ壊滅状態なことに気付いた今朝。
しょうがないので今日1日はスパッツ履いてごまかしてみたりしたけど
(服装の縛りがゆるい会社でよかったなーと思うのはこんなとき)
来週以降のことを考えて、今日の帰りに買っておくことにしました。
明日から都内のデパートはほぼセールだし、ストッキング売り場って
大体、ハンカチ(ブランドハンカチ500円均一のワゴンって、大抵
セールでありますよね)売り場とレジが一緒だから、混雑間違いないし…

別にストッキングなんてコンビニでも買えるじゃん、といわれればその
通りなのですが、私は、柄ストッキング派なのです(無地は冠婚葬祭の
ときしか履かない)。冬は柄タイツ(笑)。というわけで、デパートに
閉店間際に行くと…各フロア(ストッキング買いに行ってる割には
お気に入りのセレクトショップで「このワンピースもあしたから
3割引きかしら、とか見てるのはなぜだ自分!)とも、既に、セールの
準備用に、売り場のレイアウトを変えたり、とにかくあわただしいんです!
あと数時間でここが戦場になるのね、とストッキング売り場で柄ストを
物色しつつ、明日からのここで繰り広げられるセールという名の戦いに
思いを馳せずにはいられませんでした。脳内BGMは「聖女たちのララバイ」です。
♪このーまちはー戦場だから~ 戦場つながり、ただそれだけ…(カラオケで
歌うときは、少しメジャー度で落ちるけど好きな「家路」を選ぶことが多いの(笑))。
結局おめあての柄ストッキングは6足ほどまとめて買いました(神田うのの
ものは、近所のスーパーで100円安いのでデパートでは買わない!)。

というわけで、明日からセールです。
夏のセールって、これから着られる夏物が値下げする、というとっても
頼りになるバーゲンだし、大好きなんですが…「対象外商品」として
並んでる秋のコート買ったりしちゃう、歩く季節外れ、それが私…。
去年の8月の、一番暑かった日にラベンハムのコートをスピック&スパンで買ったし
おととしの7月に伊勢丹で革コートも買いました(笑)。
というわけで、買い物を愛するみなさんの健闘と勝利をお祈りしています。

追伸
お買い物といえば…今、ピエヌのデュアルなんとか、という眉毛ペンシルを
使ってるのですが、私の薄くてたよりないのにアホ毛は多い、という
こまった眉毛を、私の「美術最高で3」という絵心の無さでなんとかできる
お薦めの眉アイテムってこの世にあるんでしょうか。
口うるさい夫に「化粧しないでいいよ」と言われますが、それは私の素顔が
愛くるしいからではもちろんなくて、へたくそメイクが見苦しいゆえなのです・・・
ちなみに、描いた眉毛の形がみっともないと、出勤前に夫に校正されることも
よくあります…(涙)。
というわけで、お薦め眉毛道具、何かあったらご指導ご鞭撻のほどよろしく
お願い致します! バリバリ日本人顔なので、アナスタシア(行ったこと
ないけど)とかはなんか自分は違うのかなーって思ったり。
あ、資生堂の200円眉ペンシルも洗面台のところに常備してあります、茶色1本。
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# by tohko_h | 2006-06-30 23:36 | shopping

「辞めない理由」  蒼野圭(パルコ出版)
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おかざき真理さんの素敵なイラストにつられ、書店でジャケ買いしました。著者は、プロフィールによると、フリー→出版社→作家、という進路を歩んだ出版業界ひとすじの女性。というわけで、この小説の舞台も、出版社(大手)です。
ヒロインの七瀬和美は小学1年生の子供がいる働く母親で、30代後半。夫も同じ社内の営業部にいるし、娘は、少しおとなしくて口数が少ないけれど、しっかりした良い子だ。和美自身は女性誌の副編集長。次は編集長間違いなし、のキャリアを積んできたし、仕事に妥協はしたことは1度もなかった。
子持ちだからって甘えたこともない。部下のやる気がなかったら、ダメ出しだって恐れない。
嫌われてもよい雑誌を作りたいのだ。本のためならどんな労力もいとわないでやってきた。
だけど、ある日訪れた、ショッキングな新人事での屈辱的な扱い。
愚痴る和美に「社内のゴタゴタを話すな。お前もそうやってうるさいから、煙たがられたんじゃないか?」と
社内事情を知った上で冷ややかな夫。そして、たまにおねしょをしたり、クラスで浮いているらしい娘…
家の外にはたくさんの敵、家の中にも頼れる人はいない…戦うだけの人生が続くの?

さて、酒井順子さん的な価値観で言うと、20代のうちに結婚と出産もして、高給取り(この大手出版社、
かなりお給料いいみたい)の夫に恵まれた和美は思い切り「勝ち犬組」、間違いなしです。しかも自分も
キャリアを積んでいるわけだし、言うことなし、のはず。だけど、彼女は、シアワセそうに見えるどころか、
悲壮感が漂って、前半、ひたすらぎすぎすしてます。同じことを言うのにもそう言ったら聞きたくないよ、
という叱り方をわざとしてるみたいに部下になりきって読むと聞こえます(笑)。そして気付くと、この人と
仕事したくない、と思い、和美が敵視してる、お気楽日和見能天気系ののんきな男性上司のほうがナンボかましだな、
なんて悪態ついてました。ジャンルが違うけど、ヒロインと同業なのでつい…(笑)。
でも、イヤな女だなーと思いつつ「私が一番がんばってるのに…」って思って、自分がこの場で一番
かわいそうって思う心境は時には他人事とは思えなくて、だからこそ読んでてイヤな感じが
身につまされるとこもないことなくて…これってもしかして、近親憎悪? 
後半は、うってかわって、立ち上がった和美の痛快なリベンジ劇になっていきます。
異動先で新しく立ち上げた本が、偶然が重なり軌道に乗っていき、無能に見えていた周囲も実はみんな
個性的で良い人に見えてきて…
和美も夫や子供をかえりみる余裕と新しい仕事への活力で元気になります。
作者が意図した爽快感はあったけど、会社を舞台にして、ここまであっけらかんと大団円って
いうのはどうなんだろう。
現実と折り合いをつけるような、もっと大人のハッピーエンドに、作者のキャリアなら
できたようにも思うのですが…明るくて後味のいい小説は大好きですが、陰影があって
大人ならではの前向きさ、みたいな感じもよかったかも。
前半にヒロインをおいつめたヤツがラストは惨めにっていう勧善懲悪路線も…社内だからこそ
あるのかもしれないけど、それゆえになんか読んでて「…それって、この会社の人事の
センスがダメだったんですって話になっちゃわないか?」と少し思ったのでした。

夫が、新創刊に浮かれるヒロインに営業的な視点でシビアにアドバイスする場面のあたりは、
同業で仕事のことをわかってくれる夫が良いとは限らない、という雰囲気がよく出ていて
「とーこちゃんところは夫婦で仕事一緒だから判りあえていいでしょ」と、いいことづくめみたいに言う人に
ちょっとそこだけでも読んでみてもらいたい、と思っちゃいました(腹黒)。…この「同業者カップルに
安らかなシアワセはあるのか?」っていう方を掘り下げた小説が出ても面白いかも(と思うのは私だけ(笑)?
テーマとしてそんなの地味すぎ?)

昨日、上戸彩ちゃん主演の「アテンションプリーズ」の最終回見て、全てがベタだったけど、
主人公が成長してすがすがしく終わって、それはそれでよかったんです。大体、
主人公が少しでも成長すると、「よかったね」って風にドラマや物語って終われる気がする。
シンプルに。でも、二十歳そこそこの彩ちゃんや新人キャビンアテンダントが成長するのとは
別な感じで、30代後半で仕事のスタイルが出来たヒロインが一皮向ける話ならではの
気持ちよさって、もうちょっとこの話なら盛り込めたような気もします。
成長に限らず、妥協も、ずるくなることも含めた「成熟」っていうのをヒロインにもっと
見せて欲しかったのかもしれません。

でも、大人が読める、活字の漫画、みたいなこういう勢いのある小説、悪くないです。
自分が長年いた世界をこうしてドラマティックに盛り上げて書ける作者は、すごいなーと
思いました。私が出版社の話かいたら、すごく温度が低くなる気がするもん…
ただ、こういう、ヒロインも書き手もパワフルな小説って、本当に落ち込んだときに
読んじゃうと、元気が出るか逆に凹むか、5分5分なんですよね。なので、あまり
疲れてないときに、ふと読むと一番素直に楽しいんじゃないでしょうか。

ちなみに執筆中の作家さんの脳裏にあったのは「ガラスの仮面」の、マヤが芸能界失脚から、
再び亜弓の相手役として舞台に戻ってくるリベンジ劇、なのだそうです。そんなお話満載の
作者のブログを拝見してると、なんだか、ヒロインの和美より、著者の魅力になんだか
ひきつけられそう。
辞めない理由・公式サイト http://homepage2.nifty.com/yamenairiyuu/
著者ブログ http://b-i-n-aono.cocolog-nifty.com/yamenainikki/
        ※書店まわり、POP描きなど、本を売るリアルなプロセスが面白い!

 
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# by tohko_h | 2006-06-29 21:45 | reading

つぶつぶなるままに。

つぶつぶなるまゝに、日暮らし、PCにむかひて、心に移りゆくよしなし事を、
そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。

(超訳)
普段の生活やTVや本などから感じた日々のつぶつぶみたいなものを、パソコンに向かって
心に浮かんだどうってことないカタチのままでとりとめもなく書いてみたら、不思議なくらい
ワクワクしてくるんです、なんだか素敵!

中学や高校の授業で「徒然草」の序文を暗記(意味もね)させられた時は、はっきり言って
身辺雑記書いて「あやしうこそものぐるほしけれ」なんて、序文だから気合い入るのも
わかるけど(笑)大げさじゃないの? と思ってました。兼好法師、テンション高っ!って。
他の古典作品と比べて、色っぽい場面や歌もあまりなくて「徒然草」自体にあまり興味を
もてなかったし(可愛くない猫のバケモノとか、木登りの最後で油断して落ちた人の話とか、
笑いがとりたいのか道徳系なのか印象が曖昧で…わかりやすいものを好きな10代には
イマイチだったのです)。
でも、いざ自分がインターネットと出会い、掲示板やブログで自分が書いた言葉経由で
たくさんの人と出会ったり、という経験を経た今、吉田兼好が「ものぐるほし」って
書いてて思う感じ、わかる気がします(笑)。

私の口癖に「うまく言えないんだけど…」という言葉があるんですが、ブログって
書いているうちに「うまく言えないんだけど、うまくなくてもなんとか自分の言葉で
責任持って最後まで書いてみよう」って不思議と力強くなっていくのが好きです。
たくさんの方たちと双方向性のやりとりができる場だからなのもあると思うし、
自分の言葉で自分のことを書く作業(しかも最初から読まれることを前提で)が
性に合ってるのかもしれない。

というわけで、なんだかくどくど書いちゃいましたが、喜怒哀楽の「喜」「楽」を中心に
あれこれ書けたらいいなーって感じです。
まあ、他人(夫)と暮らしてるし仕事もしてるので、そうもいかないときもいろいろあると
思うけど、なるべく、できるだけ愉快な感じで(笑)。
なお、ブログの名前は「つぶやきダイアリー」という、my favoriteブログから拝借
(っていうか、盗用(笑))してみました。訴え…られませんよね!?
というわけで、このブログのお誕生日は6月29日です。

(簡単な自己紹介)
〇名前 tohko→とりあえず、好きなテレビドラマのヒロインのひとり(「恋ノチカラ」の
       深津さんの役名=籐子)から(笑)


〇都内在住在勤の第2種兼業主婦(めんどくさい性格の夫(ためしに相方と呼んで
みようかな、ここでは)とふたり暮らし)

〇口癖 カッチマイナー(伊勢丹とかでよく言う←脳内で)

〇弱点 
今からビンゴ大会だよ!とパーティー会場で声をかけられ弁護大会と聞き間違う。
雑誌の恋愛特集読んでて「素敵な年下男」を「素敵な橋下徹」と読み間違う。
スタバなどのおしゃれコーヒー屋で「トールサイズ!」と頼む時に少し緊張する。
釣り情報誌などの「多摩川・丸子橋下」なんて字面に軽い興奮を覚える(笑)。
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# by tohko_h | 2006-06-29 00:17 | greeting