坂木司祭り開催中 その1「ホテルジューシー」

最新刊の「和菓子のアン」がすごくよかったので、坂木司さん(ちなみに性別非公開の
覆面作家さんだそうです)の作品を続けて読むことにしました。

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まず読んだのは、以前読んだ「シンデレラ・ティース」
姉妹編的作品「ホテルジューシー」。といっても
「シンデレラ・ティース」のヒロインの親友がこちらの
主人公ってだけで、お話としては独立してるので
これ単体で読んでも大丈夫。親友のサキちゃんが
歯医者さんでアルバイトと恋をしている間、
しっかり者のヒロは、体を動かす仕事を望み、
沖縄のリゾートホテルバイトに励むことにした。


このヒロという女の子は、弟妹の面倒をしっかり見てきた長女で、
沖縄のゆるゆるな「ホテルジューシー」でバイトを始めても
自分だけはきちんとしないとホテルが回らない、と思い込んでいる。
(短期バイトの自分が入る前もなんとかなってたというのに)
お客さんであろうと、彼女なりの「正義」から外れた言動をしてると
許しがたくて時々暴走してしまう。もちろんその正義感が、
トラウマ持ちの女の子や犯罪に足をつっこみかけていたお調子者を
救い「ヒロさんありがとう」っていう展開の話もあるんだけど、全体的に
「若いのは分かるけど、それにしても、この可愛げなさは…」と
読んでいて、自分の正しさを信じすぎているヒロに何度か苛立った。

お話の構成としては、章ごとにホテルにいろいろなお客が訪れて
ヒロが接客して、彼らのトラブルを解決、という痛快青春推理もので
そこに、だらけてるオーナー代理の男性とか双子の掃除のおばあさんとか
面白脇キャラがからんできて、というラノベ的王道パターンなんだけどな。
ヒロインが振り回されキャラで四の五の言わずに「どうしようーやだー
でも頑張る」みたいなタイプだったらもっと爽やかな話になった気がする。

沖縄料理の描写や、沖縄に憧れて移住を試みるけど挫折した人が
出てくるあたりの「リアル」は買いかなー・・・正直、もし、自分が
「ホテルジューシー」を先に読んでたら「シンデレラ・ティース」は
読まずにスルーしてたかも。ついでに「和菓子のアン」も読まなかったかも。
ヒロインの可愛さの順番として(ルックスとかじゃなくて)

アンちゃん>>>サキ>>(越えられない壁)>>>ヒロって感じだったから。

定価1470円→実感価格500円(≒36%)
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by tohko_h | 2010-05-02 01:59 | reading