「月の恋人」 道尾秀介

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「月の恋人~Moon Lovers」道尾秀介
木村拓哉主演の月9ドラマの原作本。
といっても、今、直木賞にもっとも近い
(と私は思ってる)作家・道尾さんが
ドラマとのコラボ的に書き下ろした
小説なので、ドラマより面白いかも!
と期待して読みました。結果…
ドラマが60点なら小説は75点。
という感じでしょうか。ヒロインたちの
設定がかなりドラマとは違うのですが
こちらのほうにだけ出てくる「弥生」
という普通のOLっぽい女性に感情
移入しやすいので、読みやすかった。


ドラマだと、
モデルに抜擢される美しい台湾美女・シュウメイ(リン・チーリン)、
大金持ちの娘で売れっ子モデル(北川景子)、
バリバリやり手のインテリアデザイナー(篠原涼子)。
で、彼女たちのセンターに、何かわけありの社長(木村拓哉)、なので
長い長いプロモーションビデオを見てるみたいで、3話見たけど、
お話の中になかなか入れてもらえない感じがしたんですね。

社長のキャラ設定も、小説だと、まあ、ありがち(子どものときは純粋に家具を
愛していたけど、家具会社の社長として利益を追求するために冷酷になって
しまい、変わった自分を少し悲しく思っている、みたいな)だけど、きちんとした
人間として描かれていて、欠点も含めて魅力的な男性にはなってるのです。
でもドラマだと、冷酷に手段を選ばないヤリ手社長、一本やりで、陰影とかが
ない薄い感じがしちゃうんですよね(木村さんの演技が薄いという話じゃなくて)。

というわけで、先に小説を読んで、脳内補完しつつ残りのドラマを見る、という
並行して楽しむのがよいかと思われます。

定価1470円(税込)→脳内価格800円(54%)
こういうテレビタイアップ企画モノなら、文庫かソフトカバーで気軽に
読めるつくりでよかったと思う。
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by tohko_h | 2010-05-29 23:28 | reading