「白銀ジャック」東野圭吾
2010年 10月 11日「白銀ジャック」 東野圭吾
映像化率NO1!作家(某プロアクティブや青汁のCM
みたい)の東野圭吾の新刊はなんと文庫。出版不況の中
人気作家の本をハードカバーで出さないなんて、正直
びっくり。なんか版元的に勿体無くない?(単行本で
ある程度もうけてから文庫…でいいじゃん、って意味で)
と思ったら、実業之日本社文庫の創刊記念ってことで
今回は特別にそうしたみたいですね。
あるスキー場に脅迫メールが来る。「ゲレンデのどこかに爆弾をしかけた。
その隠し場所を教えて欲しければ3000万円支払え」という内容。
1年前には事故があったり、もうすぐ大きな大会を控えていたり、何かと
大変なシーズンになぜ…経営陣、現場の職員たちは思わぬ事態にショックを
受けつつ、利用客に知られぬよう、そして警察にも隠して犯人との取引に
応じることにした。犯人の目的や姿がわからぬまま、脅迫は続き…
という、単純明快、わかりやすいサスペンス。読書に頭を使いたい、という
タイプの人にはこういう勢い系エンタテイメントって物足りないのかも
しれないけど、私は、東野圭吾のサービス精神とぶれない王道感、テンポの
よさ、理屈抜きに面白く書くという作家としての姿勢に惚れ惚れ。
楽しく一気読みさせてもらっちゃいました。
定価680円→実感価格680円
大サービス定価だな、とありがたく思いつつ、お値段いっぱいいっぱい
楽しみました。700円でも800円でも、そういわれれば納得できたはず(笑)。
言い値というか、言われ値で素直に読めました。