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「よなかの散歩」角田光代

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「よなかの散歩」 角田光代
角田光代がオレンジページに連載した
エッセイをまとめた1冊。料理雑誌の
連載という性質上、食べ物エッセイが
多く「クリスマスに彼氏がいない女
4人で居酒屋でご飯食べた話」とか、
「大学時代、喫茶店で食べていた
いり卵パスタをカルボナーラだと
信じていた話」とか、なんだか友達と
ご飯の話をしているように気軽に読める。


お洋服の話もすごく面白かった。スパッツをはいたらその楽さにハマり
若いこ向けのアイテム?と思いつつ「私は温かいので履いてるってことで
もうおしゃれとは違うかも。レギンスって呼ぶの?」みたいに戸惑ったり
自分の親が40代のときに着ていた服を思い出して「母が今の自分の年だった
ときは、ちゃんと「おばさんの服」を着ていたはずだけど、今の30代40代で
いかにも中年女性、という服を着ていない人はたくさんいるし、何歳になったら
そういう正しい中年服を着なければいけないのか」みたいなくだりでは、
わかるよみっちゃん!と思わず友達ぶって呼びかけたくなったほど(笑)。

角田さんの文章は小説でも派手な比喩とか独特の個性のある文体に惹かれる
って感じじゃないんだけど、自分のすごく近くで起こってることみたいに
何事も読めちゃうところがすごいので、エッセイもスコーンとハマって読めます。
気楽な読み物何か!というときには安心して誰にでもお勧めできる1冊。

上京してきたひとりの女の子が、彼氏がいなくて友達と居酒屋でクリスマスして、
男の人にご飯を作るようになって、結婚もして、今は家で地味におでんで
クリスマスをしてます、という食べ物と角田さんの歴史、みたいな読み方も
(時系列順に全てかかれてるわけじゃないけど頭の中でなんとなく角田光代
食べ物年表ができちゃうの)また味わいぶかくてよいかも。
by tohko_h | 2011-04-28 01:32 | reading