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姑息なダイエット~シュールなあかすりの夜

ダイエットなるものを始めて、朝晩体重を量るようになると、手段はなんでもいいので
とにかく100グラムでも減らしたくなる乙女心。

なので、便秘対策にあらゆる手を尽くすし、献血行きたくなる(行っても血管が
細くて血が取りにくいのでできないんだよね…凄く残念なことに)し、とにかく、
体から出せるものはなんでも出したい、と願うようになるのです。運動でかく汗も
※ホントは汗をかくより代謝あげることが大事なので、汗をかけばいいってものじゃ
ないとは分かってても。

で、ある日、お風呂に入って体を洗ってるとき、ふと気付きました。
人間の体に付随する余計なものが、まだ他にあったことを。

アカスリすれば、体重減るかも!

何年か前に大ブームになった韓国アカスリ。プロの手でこすってもらえば
アカがとれてアカの重さが減るだろう、と思ったのです。

※このあと、赤裸々、お下劣、まぬけな描写が激しくなるので、そういうのが
嫌いな人は読まないでくださいね。R15指定(笑)。

思いついた次の日が、たまたま夫出張だったため、仕事終わりの夜遅く、
21時すぎだったけど、思い切って会社から地下鉄を乗り継いで
大江戸線東新宿駅で下車して早速、アカスリとかサウナとかいろいろ入っている
女性向け健康ランド的なところへ。
お風呂で体をふやかしたあと、アカスリ+ミルクマッサージのコースを選択。
サウナや大浴場のすみについたてがおいてあって、細長いベッド(本当に
幅狭いです。1メートルないかも)が並んでます。
そこに「時間になったら裸のまま来なさい」と言われました…
お風呂に入ったままの全裸で他人の前に?と思いつつも、あかすりコーナーへ。

定刻通り、アカスリおばちゃん登場。その姿を見たとき、私、なんか、エロい店に
来ちゃった? と心細くなりました。
なぜかというとおばちゃん(年上の女性をおばちゃん、と呼ぶのは普段は抵抗が
あるんだけど、ダウンタウンの「ごっつええ感じ」とかに「おばちゃん」として出てくる
キャラ的な正しいおばちゃんでした)…凄く、セクシーなんです、カッコが。
黒のブラジャーと小さなショーツの上下。しかもレースで透けています。
ショーツ、というと、ティーンズがつけてるみたいな爽やかなイメージがあるので
ここは昭和っぽく「ブラとパンティ」と言うべきでしょう。小さなパンティの上には
2段腹がふるふるとやわらかく揺れてます。肌が白いおばちゃんなので、白と
黒のコントラストがエロティック!
更に頭には白いタオルをはちまきのように巻いています。

「な、なぜ下着姿…??」

汗をかくしハードな労働だとしても、Tシャツ短パンとかだろう、ここは!と、あせる
私をよそに、クールにおばちゃんは、「寝なさい、仰向け」と、シンプルな限りなく
命令に近いクールな口調で告げます。細長いベッドに怯えつつ横たわると、
両手にアカスリ用の手袋みたいなものをつけて、容赦なくこすりはじめるおばちゃん。

う、うまい!

強すぎず、弱すぎず、絶妙なあかすり加減。しだいにベッドの上に敷かれた
ビニールシート(の上に私は寝ています、全裸で!)には、消しゴムのカス的な
ものがいっぱい。

昔話の「あかたろう」(あかで人形を作るとリアルな赤ん坊になる話だっけ?)を
思い出しました。赤ん坊は作れないだろうけど、赤ん坊のこぶし分くらいは
余裕かも・・・

おばちゃんはクールです。
「次、うつぶせ」
「横向いて」と、淡々と指令を出していきます。そのとおりに動くと、オッケーとも何も
言わずにクールにまたこすってくれます。

こちらは全裸ですが、パンツを履いていたら隠れたであろう部分以外はすべて、
おばちゃんがこすってくれるのです。お尻とか太もも全部とか、結構キワドイ部位まで。

背中とかを力を入れてこするためにおばちゃんが私の上にのしかかってきたときには
「全裸のおよそ40歳の女に還暦をすぎているであろう黒ブラ&パンティのおばちゃんが
のしかかってるって…マニアックなビデオでも画的になしだろう」と思いました(笑)。

そして30分くらいこすりまくられたあとは、バケツでお湯を何度かかけられて、
ミルクのローションを全身に塗ってくれたあと、肩こりをもんでくれたり、足の裏の角質を
削ってもらったり、うってかわってきめのこまかいケアをはじめるおばちゃん(この
肩もみがまたうまくてうっとりでした)。

その施術中、隣のブース(ついたて1枚)では、別のお客さんが別のおばちゃん(こちらも
同じく黒の上下にタオルはちまき)にあかすりしてもらってたんだけど、おばちゃん同士、
韓国語で話をしながら笑いながらずっとアカスリしてたんです。

これがふつうのエステとかだったら「施術中におしゃべりを従業員同士が!」と、お客は
不愉快になったり、接客としてどうよ、と疑問を持つところなのですが、そんな普通の
疑問を持つ思考はすでに、自分が全裸という異常な状況と、知らないおばちゃんが下着姿で
それをこすりまくっている、というさらにシュールな事実で吹っ飛んでしまってます(笑)。

最後におばちゃんは、「気持ちよかった?」とぶっきらぼうにききました。
私は「ああ、気持ちよくなるようにおばちゃん頑張ってたんだね」と思ってなんだか不思議な
感動を覚え「すごくきもちよかったです、ありがとうございます」と施術台をおりました。
すると「またどうぞー」と、最後までクールな口調でおばちゃんは言ってくれました。
私、またきちゃうかも、と心の中でだけ返事をして、シャワーブースに移動して流すと
あかすり後の私のボディは、文字通り垢ぬけて、体重も500グラム減ってました。
ちょっとうぶ毛とかも減って、つるっとしてて気持ち良かったです。

ダイエット中じゃなければ…と、おいしそうなホルモン屋さんや焼肉屋さんの前を
通り過ぎて家路につきました。

…また、イライラしたときなんかに出かけて、おばちゃんが繰り広げるシュールで
それでいてGJ!な世界に浸りたいような気がします。
by tohko_h | 2011-10-07 23:53 | drops of my days