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絆創膏、何て呼びますか?

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ばんそうこうは、各地で「バンドエイド」「カットバン」「サビオ」など
商標名で呼ばれていることが多く、どう呼ぶかで出身地が推測できる。
東京女子大の篠崎晃一教授(社会言語学)は、呼び方の地域的な
バリエーションを「方言」ととらえ、約10年前に全国調査した。
どの地域でも一般名称である「ばんそうこう」のほかに、
複数の呼び方が存在している。

広く浸透しているのは、現在43%の市場シェアを誇る
ジョンソン・エンド・ジョンソンの「バンドエイド」だ。
篠崎教授の調査時点で、全国でテレビCMをしていたのは
「バンドエイド」だけだった。日本上陸は59(昭和34)年。
メディアの影響力も後押しして、最も有名なブランドになったといえる。

「リバテープ」は60(同35)年に星子旭光堂(現リバテープ製薬)が発売。
創業のルーツが西南戦争という、熊本県のしにせメーカーだ。
「熊本での認知度はほぼ100%。九州の人なら一度は聞いたことが
あるはず」と同社総務部。
九州では、ほかに「カットバン」の知名度も高い。命名の由来は
「ばんそうこうをカットしたもの」だから。
佐賀県に本社のある祐徳薬品工業の商品だ。

北海道での呼び名「サビオ」は、もともとスウェーデンの
有名メーカーの商品。日本では63(同38)年からニチバン、
75(同50)年以降はライオンがライセンス契約を結び、
販売していた。
「20年ほど前は、北海道でシェア1位だった」(ライオン広報部)が、
02(平成14)年に製造が中止されている。商品は消えたのに、
商標名が一般名詞として使われ続ける珍しい例だ。

篠崎教授は「現代になって新しくできたものの場合、ホチキス、サランラップ、
宅急便などのように、特定のブランド名が一般名称のように定着する
例はある。ばんそうこうは、複数の商標名が定着しているうえ、地域的な
特徴も大きい」。かなりユニークな存在といえそうだ。
2006年9月20日 毎日新聞・東京朝刊


横浜生まれの札幌育ちの私ですが、バンドエイド派です。
あと、一時、可愛いイラストつきのキャラクター絆創膏が流行って
オーキューバン(応急絆?)って名前で売られてて、
現役女子高生だったときはそんな風に呼んでいた記憶が・・・

ちなみに、最後のほうに書いてある「特定のブランド名が一般名称の
ように定着する例」は、校正作業をしてるときにチェックする大事な
ポイントなので、職業柄しっかり意識は一応してます。
特にそうである必然性がなければ「宅急便(ヤマト運輸のサービスの
名前ですよね)」というネームを「宅配便」と直すことはあります。
でも、ホチキスのことを「ステープラー」って言ったら通じないよね、たぶん・・・
鹿児島で黒板消しを「ラーフル」って呼ぶより無名だよね、
ステープラー(でもない?)。

そういえば、例の甲子園で話題になったハンカチを作っていたメーカーさんが
「ハンカチ王子」を商標登録するとか・・・来春から一大学生として野球をやる
と言っている斎藤くんにしたら、これで「ハンカチ王子」と言われる機会が
減っていいのかもしれないけど、なんか商売に利用されたみたいで
不愉快だったりしないんでしょうか。ていうか、流行語大賞のときはこの
メーカーの社長が登場したりするのかなぁ。なんかズレちゃってる気がする。
そういえば「阪神優勝」っていうのもどこか会社の登録商標なんですよね、確か。
by tohko_h | 2006-09-21 13:20 | NEWS