あなた色の恋のドレイになれますか?
2006年 10月 23日アーティストの女の子が対談してた記事を読んでたんだけど、その中で
広末さんが、二十歳の時に凄く好きな人がいて、会いに行くときに
何を着ていけばいいか好きすぎて判らなくなるほどだった、という話を
してました。広末さんならジャージにすっぴんでも大丈夫だと思うんだが・・・
そこで悩みすぎた広末さん(当時二十歳)は電話を彼にかけて
「あの・・・今、何色っていう気分ですか?」と尋ねたそうです。
そのとき彼は黄緑色の気分だったらしく、どうしよう?ともっと大変なことに
なったらしいのですが・・・
こういう女子に愛される男子は幸せ者だなーと思いました。
あのかわいい広末さん、ということを抜きにしても。
そして、自分が二十歳ごろにしていた恋愛を思い出すと、
彼にジーンズを履いて欲しいといわれても履かなかったし、髪を
短くして欲しいと頼まれるともっと伸ばしてパーマをかけて・・・
彼好みになる作業っていうものを、全部パスしてました。
だって、ジーンズ履きたくなかったし、当時は髪が長いのが
自分で好きだったから。それって、僕より自分が好きってこと
じゃん、と真顔で言われて、凄く困った記憶もあります。
でも、やっぱり、譲歩っていうか、今日くらい彼の好きそうな感じに
してみよう!っていう気にはならなかったんですよね。
こうありたい自分、と、彼的にこうあって欲しい女子像、を
天秤にかけて一瞬で前者を取ってました。
自分に自信なんてまったくなかったのに躊躇なしで。
既婚の友人で「夫が長いの好きだから」と、暑くて本人は少し
切ってみたいのにロングヘアをがんばって続ける女友達とかを
見ると、いまだに、かなわないな、と思うと同時に、私は旦那さんに
望まれても、多分そうしないだろうなーと思う。
出掛けに化粧の失敗部分とか髪型の盲点を夫に突っ込まれて
「遅くなる~」とか言いながら直してもらうのは好きなんだけど
そこで「もうちょっと明るい色を着なさい」とか言われたら、ちょっと
窮屈に感じてしまうかもしれない。ピアスの穴の数を勝手に
増やしたときは少し叱られたけど、それはもう、親に言われてる
みたいなものだと思ってぼんやり聞いてましたが(笑)。
というわけで、相手の気分お構い無しに好きな物を着て
好きな髪形をして好きな人に会いに行っていた自分は、
かわいげが無いと言われてもしかたないのかも、とふと思いました。
「恋の奴隷」になる才能の欠落している女です、自分って
(恋の奴隷=悪いときはどうか ぶってね アナタ好みの アナタ好みの
女になりたい~ とかいう凄い歌)。
あるいは「時の流れに身を任せあなたの色に染められ~」っていう
歌もありましたね(夫の好きなテレサ・テンだ!)。あれも無理。
昭和歌謡の女のようにけなげになれないの、かなり損してる気分だけど
まあ、そういうかわいげのない女子だからこその、一発屋的
けなげさみたいなものをいざというとき発動すればいいや、と
思い続けて30数年・・・いまだにその機会はありません(笑)。