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「かわたれの街」「しゃべれどもしゃべれども」 勝田文

たまには漫画のことも書いてみます。
久々に新刊を読んだので(最近、昔のマンガを読み返すか、
これから発売の漫画(つまり校了紙)を読むかしかしてなくて
コミックス単行本に手を出したのはホントにひさしぶりです)。
「ハチクロ」最終巻を読んでガッカリして以来、久々に張り切って
「読みたい!」と思って手にして、実際に2冊とも面白かったので嬉しく更新。

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「かわたれの街」
勝田文
明け方や夕方の、辺りが薄暗くて
「彼は誰」か、はっきり分からない時のことを
「かわたれ時」と言うそうです。そんな薄暗い
商店街を、鍋を手にフラフラさまよっていた謎の
料理の先生は、そのまま住み着いて、街の
料理教室の先生におさまります。
豆腐屋の娘で、料理はちょっと苦手な女子高生・
木菜も、そこに通っており、先生に恋しています。
だけど、先生は一文無しでバツイチ。
前の奥さんにも未練タラタラで、うだうだしてて。
だけど、料理上手で、なんとも言えず、好きなのです。
商店街、雪平鍋、花火、お弁当の風呂敷包みなど
少し懐かしい感じのするアイテムと、純情な木菜ちゃんの恋。
手垢のついた言い方ですが、古き良き時代の「キスが大事件!」な
ころの少女まんがを読んだ!という気分に久しぶりになりました。
一途な木菜ちゃんと、一途なだけじゃいられない周囲の大人たちの
おりなすオールドファッションラブストーリー@商店街!いいです!



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「しゃべれどもしゃべれども」
勝田文
原作・佐藤多佳子
集英社から、「Daddy Long Legs」という、「あしながおじさん」を明治時代の日本を舞台にアレンジして描いたとてもかわいい漫画を出している勝田さん。というわけで、原作物も期待してオッケー!と思ったら、期待通り、いえいえ期待以上でした。といっても、原作の小説を読んでいないのですが…
二つ目の噺家・今昔亭三つ葉は、ひょんなことから
美人だけどぶっきらぼうな女の子、関西から転校してきた小学生
口ベタで指導がうまくできないテニスコーチに稽古を
つけることになる。そして、話が下手で解説者をクビになった
元プロ野球選手も加わって…三つ葉自身も、まだまだ未熟な
修行中の身。古典落語への愛情、師匠への憧れいっぱいだけど
まねの域を出ない。しかし、「まんじゅうこわい」の稽古をシロートに
つけているうちに、大切なことに気づくのだった…
「タイガー&ドラゴン」を1話の途中で挫折した私が全部読めた位なので
落語モノ?とちょっと微妙に思っても、読めばハマるはずです。
最近落語を描いた漫画というと、逢坂みえこの「たまちゃんハウス」とかも
読んでますが、「ベル・エポック」後半からちょっとぶれてる逢坂ワールドより
勝田さんの空気の作り方のほうが、古典落語・人間関係の難しさ・でも
不器用で可愛い人たち、という言っちゃえばベタな設定に気持ちよくフィット
してるような気がします…
落語ブームの勢いで、TOKIO国分君主演で映画化されるそうですが
動画じゃなくて、マンガでこれを読めてよかった、と思います。
小説も読んでみようかな。
装丁もかわいくてお薦めです!
by tohko_h | 2007-04-29 22:15 | reading