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「夜明けの街で」東野圭吾

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「夜明けの街で」 東野圭吾
「野生時代」(角川書店)創刊時から
連載されていた不倫ミステリー。
主人公(40代サラリーマン。
妻と娘アリ)が出会った、
31歳の秋葉は派遣社員の女性。
最初は、反抗的で無愛想なところの
ある彼女に苛立ちを覚えつつも、
社外で逢う偶然が続いたりして、
徐々に惹かれていく。
しかし秋葉は「自分の家で人が
殺されていたことがある」という
凄惨な過去を持っていた・・・


「野生時代」創刊当時、各作家が書いたことのないジャンルの
小説を書く、というコンセプトで豪華連載陣が並んでいた記憶がある。
そして、この小説は「東野圭吾初の不倫小説」と確か銘打たれていた
ような(このへんうろ覚えで書いてるので違ってたらすみません)。
連載当時は飛び飛びで読んでいたのですが「陳腐な不倫小説だなぁ。
でもきっと、東野作品だから通しで読むと凄いミステリーになってたり
するんだろうな」と、途中で連載を追うのをやめ、単行本を購入して一気読み。
が、しかし…
やっぱり、お話の進行の中心が、主人公と秋葉の不倫なので
このカップルの魅力がイマイチだと「勝手にやってろ」という感じしか
しないのである。まあ「よくありがちな不倫」ということで、主人公の
家庭アリの男の人は凡庸に設定してあるんだろうけど、ヒロインは…
10代のころに殺人現場を経験してしまった、という影がある、という
おいしい設定はあるものの、普段は、会話も面白くない感じだし、
なんかぼんやりした女の人で、どんどんのめりこむ主人公の心情が
わからず「なんでなんで~?」って感じでどんどんついていけなくなった。
もしかして、この「なんでこんな女にハマってあぶない橋を渡るかね」と
読者に思わせるのが狙いなのかもしれないけど(笑)。

ミステリー作家らしく、不倫旅行のアリバイ工作の描写あたりは
ちょっと凝ってて、参考にしちゃう人とかいるかもーとは思いました。
by tohko_h | 2007-07-13 11:03 | reading