さよなら、ミスタースワローズ。
2007年 10月 07日原辰徳選手(当時)のポスターを貼ったりしていた
ベタな昭和の子供だった私。それから、渡辺久さん(今度西武の
監督ですって? うーん感慨深い)と工藤さんのアイドル投手が
活躍している西武も面白いなーとかいう時期もあって。
しかし、東京に18歳で出てきて、親元を離れて好きになったのは
ヤクルトスワローズでした。大学の同級生女子が割と皆で
好きと言ってたこともあったし、なんせ私は根っからのめがね好き。
しかも頭のいい男の人大好き。更に仕事ができて関西弁・・・
というわけであっさり古田敦也捕手の大ファンになったのでした。
中井美穂と結婚した日は、友達と「ちぇー女子アナかよ」とか飲みに
言ったものです(笑)←なんか友達同士みたいで好きな有名人カップル
ですけどね、さっぱりしてそうで。
ちなみに、全盛期のときに出した写真集もCDも買いまちた(写真集…
チェックのシャツを着て坂道の真ん中で立たずんだショットとかあった(笑))。
そうそう、古田さん、歌もすご~く上手です。
捕手、といえば、一昔前までは、がっちりしていて地味、という
バンドの世界でいうとドラム的な印象があるポジションでしたが
古田捕手がそのイメージを塗り替えて「カッコいい捕手」として
大活躍。野球少年たちも古田に憧れて配球をマネしたりする
ほどでした。実際に、中学時代までは捕手だった田中のマー君も
捕手・古田の配球を研究していた時期があったとか。その師匠・
野村監督の愛弟子として自分が球界のスターになるなんて
当時は誰も知らなかったことなんだけど・・・そしてその楽天は、
球界再編のときに古田が頑張らなければなかったはずのチーム。
…結構この三人って運命的じゃない??
と、マー君の話は今日はおいといて。
スマートでクレバーでスター選手としての華もあり、
すばらしい肩、そして捕手の立場から相手バッテリーの
心理を読んで打撃にも生かした攻撃力…すごい選手でした。
というわけで、野球の面白さを「親が見てるのでルールわかるし~」から
もうちょっと深いところまで知ることができたのは古田さんのおかげ。
そして、めがね萌えの基礎を築けたのも・・・(笑)。
てなわけで、感謝の気持ちと、「ほんとにやめちゃうの?」という
思いでチケットとってかけつけました。
古田選手の最後の試合。
チケットとるの大変で、会社の昼休みにロッピ^-に走ったりして
やっととれたのでした。
久々の神宮球場、久々のヤクルト戦。古田さんが監督になって
からは、行ってなかったなー(ちょうど野球熱がちょっと落ち着いてた
時期だったので)。
2007年10月7日、ヤクルト対広島戦。舞台は、神宮球場。
外野自由席のチケットだから早めに行って席をとったので、グラウンドではまだ
東京六大学野球(明治VS法政)をやってましたが・・・とりあえず
腹ごなしにヱビスビール(700円、東京ドームより100円安かった)と
たこやき。これは球場前の出店で買ったもの。タコが大きい。
試合前から色々楽しめるファンサービスみたいなこともやっていて、
こちら、傘フリ競争。ヤクルトスワローズの応援アイテムとして有名な傘を
スタンドでファンが振り、それを会場内のカメラがとらえてビジョンに。
一番インパクトがあった傘振りしてた人があとで記念品をもらえる、みたいな
イベントです。家族連れも若い女の子も皆元気に振ってました。傘に
「古田27」って書いてる人やマスコットのつば九郎人形をつけて
いる人など、傘にも創意工夫があふれてます。これはもしや、
ジャニーズのコンサートのうちわに相当するアイテムなのかしら??
ちなみにグッズ売り場の古田グッズはみるみるうちに完売。
ジャニーズで激しいグッズ売り場の混雑に慣れている妹と私が
ひるむくらいの混雑振りでした。
スタメンの発表・・・最近は「代打・オレ」が売りでしたが、今日はなんと
スターティングメンバー、正捕手で登場!!
5番、キャチャー、古田(ちょっと写真ぼやけてますが)。
湧き上がる応援団。夜空の星を振り落とす勢いの応援旗(ちょっとポエム)。
この一面のグリーンは、入場者全員に配られた応援ボード風ポスター。
グリーンに古田さんの背番号が印刷されていて、打順が廻ってきたら
あげる、ということで、打席に古田さんが入ると、この通り。ちなみに
グリーンは古田氏の好きな色で「球場を自分の好きな色で染めたい」と
引退にあたってただひとつ彼が球団に頼んだリクエストだったとか。
広島応援団あたりのスタンドまで、ぐるりとグリーンになってた・・・
この日、古田さんの安打は残念ながらなかったけど…点が入ると
傘が舞い、東京音頭の大合唱。
試合の内容は、古田選手自身も4安打無得点、チームも最下位転落、
という喜べないものだったけれど、同じプロ18年を経て引退する
佐々岡投手が途中で出てきて打席の古田と対決、とか、一緒に優勝した
ときの同僚選手だった石井・高津投手とのバッテリーなど、シーンとしては
印象的な場面がたくさんあった。
そして、ホームグラウンドでの試合は今シーズン最後、ということで、
監督としての挨拶。
メガネのキャッチャーは大成しない、というジンクスをひっくり返して
日本球界の至宝のひとりになった軌跡のVTRのあとに、選手たちから
胴上げのプレゼント…これが、ペナント制して、とかならいいのに、と
本気で考えるとちょっと切なくもあり・・・
表情は何かやりきったようなすがすがしいものだったけれど、あいさつの
「また、会いましょう」という一言。これって、また何かしてくれるって
ことですよね。できたらグラウンドで。何か日本野球を面白くするような
ことを・・・と思わずにはいられまえんでした。
外野席から「やめるのやめろー」とか愛あるヤジが飛んでたり
広島の応援団(ラッパの音がハデでカッコいいの!)も古田の
応援歌を演奏してくれたり、なんだか色々じーんとしました。
そして、最後にグラウンドを高津さんたちと回って、フェンスにのぼって
挨拶しているところ。テープの波の中で大きく手を振ったりしつつ。
本当にお疲れ様でした。そして、さようなら、っていうつもりで見に
行ったけど「また会いましょう」って言っていたから、その「また」を
楽しみにしています。