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「アカシア香る」藤堂志津子

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「アカシア香る」
藤堂志津子
ずうっと横山秀夫さん漬け
だったのですが、
そろそろ警察が出て来ず、
人が誰も死なない
小説を読もうと(笑)
恋愛小説に手を出して
みましたが、死についても
丁寧に描かれている作品
でした。
ヒロインは札幌の名門公立K高校(北高がモデルなのは間違い
ないですね。藤堂さんの母校です)を卒業し、大学、就職、と
東京で恋愛に仕事に生きていたけれど、母親が病気に
なったので北海道に帰って来て看取って…しばらく
たっている女性。バリバリ働く気にはなかなか
なれなかったけれど、高校の同窓会の持っている会館
(集会所みたいなところ)の管理人に推薦されて、
社会人としてささやかな再出発をすることに。そして、
管理人になったことにより、かつての同級生たちと旧交を
温めることにもなるのだった…男に騙された女、騙した男、
リストラされた者、社長業を引退しようとしている者など…
その中のひとりとやがてお互いを意識しあうようになり
いい雰囲気になっていく主人公。
しかし、母の死を知り、かつて東京で不倫の関係にあった
上司が戻って来いと連絡してきて…ということで、仕事に
恋愛に女友達に、という女性の日常を丁寧に描いた作品。
藤堂作品に多いのですが、決着らしい決着がつくこともなく、
ふんわりとした中で、このヒロイン、幸せになれるんだろうなー、
という予感のなかで話は終わります。

(自分的プライス)
定価¥580(税込) (税込)→自分的プライス¥500(約86%)

雑誌感覚で1コインで通勤電車や待ち時間などに読むのには
ちょうどいいと思うので、これくらいのお値段だったら妥当かな、と
ジャスト500円で。札幌の描写(とくに食べ物)があんまり無かったのが
個人的には残念だったり(すすきので飲み会するシーンはあったけど)。
by tohko_h | 2007-10-21 00:45 | reading