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「中原の虹」④(完結) 浅田次郎

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「中原の虹」④
浅田次郎
清王朝が倒れた・・・
東北では、カリスマ性を
持つ馬賊の長・張作霖が
勢力を広げ、中央では、
民主主義を推し進めようと
する新しい力が…
激動の時代の中、
最後の宦官として
宮廷の遺物のように
なりつつある春児と、
張作霖の片腕として生きる兄の春雷、そして、
ふたりの妹で、文秀とともに日本に渡った玲玲・・・それぞれの場所で
たくましく生きるきょうだいの運命は!?

浅田次郎さんが中国大陸に広げたキラキラの大風呂敷がついに
たたまれてしまう、と思うと、最終巻が読みたいような読んだら
終わっちゃう、みたいな複雑な心境で手にした「中原の虹」4巻。
あっというまの3時間…とにかく、出てくる人出てくる人がいちいち
魅力的で、次々と話が飛ぶのだが(馬賊の話の次に軍隊のえらい
人の悪巧み話になり、突然日本の風景に場面が切り替わったりする)、
慌しさは感じない。大きな物語のうねりにのみこまれて一気に
読み通した。

ネタバレなどしないように詳しいことは書きませんが(コメント欄の方も
そんな感じでお願いします、ネタバレあったら消させていただきます、
すみません)、とにかく、この小説に出会えてよかった、と心から
思いました。年末年始、「蒼穹の昴」から読み直したくなっちゃった。
思い入れが強すぎるので値段付けはなしで(でもこの内容の濃さで
1680円(税込)は高く無いと思う。かなり分厚いし…2000円くらい
するんじゃないかと思うくらい重さもあった)。

(今までの記事)
中原の虹①
中原の虹②
中原の虹③

高校の世界史で中国史の暗記ができず挫折し、
大学の語学の授業では中国語で落ちこぼれて…
中国って、苦手!という個人的な意識があったのだけど、
「すごく面白い」と薦めてもらって「蒼穹の昴」を手にして、
この壮大な物語を読めて本当に良かったと思う。
改めてこの本を教えてくれた方に感謝せずにはいられない、
強烈で、幸福な読書体験でした。
by tohko_h | 2007-11-09 00:42 | reading