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スロースターター的にハマってます。

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「君に届け」椎名軽穂
駅前の小さな書店あたりでも
既刊が全部(1~7巻、以下
続刊)揃っていることが
多いので「人気あるんだな」と
かなり前から意識していた作品。
とりあえず1巻を読んだら
止まらなくて大人買い。
1巻の初版が2006年5月。ってことは
とっくに話題になってたのね(遅)。


ヒロインの名前は、黒沼爽子(くろぬまさわこ)。
おとなしくてクラスで友達が作れずにいつも
ひとりでいる女の子。その長い髪と色白でおとなしい
様子から「さわこ」なのに「貞子」と呼ばれている。
ところが、高校に入った爽子にある「奇跡」が。
明るいクラスメート風早くんに声をかけられたことから
学校生活の扉が明るい方へ開いていく。
放課後友達とラーメンを食べること、長期休みの
ときも一緒に遊ぶこと、運動会で友達を応援
すること・・・どれも、普通のことだけど、爽子にとっては
はじめての経験。「私、ここでみんなとこうしていいの?」と
卑屈にも思われかねないセリフなんだけど、爽子が言うと
真摯で、言われた側もキュンとしてしまうのだ。
友達や、好きな人・・・皆の「当たり前」が爽子の喜怒哀楽を
ゆさぶり、成長させていく、青春ストーリー。

と書くと、自分探し系の多少辛気臭いお話っぽいけど、
実際は、センスのいいコメディ要素も絶妙に盛り込まれた
王道の学園ものである。なんてったって、貞子こと爽子の
キャラクターがいい。貞子のような外見を生かして、クラスの
肝試しに自ら貢献しようとしたり、どうせ霊感少女みたいな
外見なら怪談のひとつも仕込んだほうが・・・とホラー映画や
怪談の本をゲットして研究に励んだり。
可愛くて明るい女の子を見て、卑屈にうらやましがるのでは
なくて「いいな・・・私も、私なりにかわいくなりたいな」と素直に
向上心を持てるようなところが、心底かわいいなーと思う。
自虐も含むギャグっぽいシーンなんかも結構ありつつ、
爽子がうれしくなればうれしく、せつなくなれば一緒にせつない。
私は2巻の最後で声をあげて泣いてしまった。

すれてないぶん、外の空気にあまり触れずにスルーし、されてきた
分だけ、まるで赤ん坊のように「学校」という世界に踏み出す爽子が
いとおしくてたまらない。そんな彼女を見守る、一見コワモテだけど
頼りになる、そして繊細な女ともだちや、クラスの人気者男子で、
不器用な爽子の歩みを見守る風早くん、などなど、彼女の周りの
キャラクターも魅力的だ。お勧め。新刊が出るのが楽しみな
現在進行連載中の漫画が1本できちゃった!!

ところで「現在進行連載中の漫画」といえば、「ガラスの仮面」の
久しぶりの新しいストーリー、読んだのですが、演劇マンガ3割、
7割はラブストーリーですよね、あれ。しかも桜小路とマヤが歩いている
ところに車で真澄さまが婚約者と通り過ぎて嫉妬、とか、なんか
既視感がありすぎてどうも・・・(汗)。亜弓派としては来月に期待。

ちなみに、「ガラスの仮面」の42巻(単行本としては最新)に
携帯電話が出てきて友人たちとびっくりしまくったのですが、
今回は、マヤと桜小路君がマンゴーソフトを食べるシーンが!
「ガラスの仮面」の中のソフトクリームって、私の中だと
「バニラ」「チョコ」「ミックス」の昭和3フレーバーであってほしい、と
いう気持ちがどこかあるのよね。せめてイチゴまで。
だからこそ、亜弓さんの「紅茶はクィーンメリーがいいわ、ばあや。
オレンジを薄く切って添えてね」のセリフが生きる気がします(今は
私のような庶民でもおしゃれな専門店で素敵な茶葉を買って
ティータイムくらいすぐにできるけど、当時はこのセリフで
「亜弓はお嬢様なのよねー」とうっとりできたんです。だから
マヤは、ミックスソフトクリーム程度でいてほしい・・・)
by tohko_h | 2008-07-30 16:24 | reading