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「死刑基準」加茂隆康

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「死刑基準」
加茂隆康
現役弁護士が書いた
リーガルサスペンス小説。
それまでは死刑反対派だったが、
自分の妻と、腹の中に宿っていた
わが子を惨殺された弁護士は
犯人への憎しみを募らせる。
しかし、容疑者の男は、彼女を縛り
犯したことは認めたものの、
殺害は否認。長い裁判が始まった…


今日は、裁判員へのお知らせの封筒が、抽選で選ばれた人のもとへ
発送されたそうですね。不謹慎な話ですが、映画などでの残酷な
描写なども苦手なもので、殺人事件や重大な傷害事件などの
証拠を見ながら、知らない人たちと話し合うなんて想像しただけで
めまいがしそう。そんなときに、この小説を読んでもっともっと、
審理に自分が加わることを考えて不安になりました。
この小説の中には、冤罪の怖さとか、そういうところまで描かれていて
今までテレビを見ていたときに「こんな残酷な事件を起こした人は
もう命で償うしかないじゃん!」とか当然のように思っていたんだけど、
いざ、その償い方(量刑とか)を決める場に自分が立ち会う可能性とか
考えたら、やっぱり怖い。
法律の専門家として訓練を積んだ弁護士や検事や裁判官ですら、
ひとりの人間として揺らいだり悩んだり考え込むことがたくさんある、
そんな場に素人が並ぶことが改めて疑問に思えてきました。
by tohko_h | 2008-11-28 07:32 | reading