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「ココ・アヴァン・シャネル」

こんにちは。あと1時間ちょっとで連休が終わりますね。
私にとっては、修羅しゅしゅしゅ、のはじまりでございます。
でもでも、なかなか充実してましたよ、連休。
取る予定だった原稿も取れたし、とりあえず一安心。

さてさて。
そんなわけで、最終日!
祝日だけど、水曜日ってことで、なんと、女性は映画1000円なんですよね。
レディースデーばんざい、って感じです。

そこで、うちから比較的近く、都心に出ないでもすむ(つまり、ノーメイクで
日焼け止めとめがねでGO!してしまってもまあいいかという(笑))郊外シネコンの
タイムテーブルを見て、前の日に2本ハシゴコースでネット予約しました。

その本命が、「ココ・アヴァン・シャネル」でした。
「ココ・アヴァン・シャネル」_a0079948_22527100.jpg


アヴァン=avant(フランス語で、・・・より前に、・・・までに、という意味)。
つまり、直訳すると、シャネルになる前のココ、という意味になるのね、タイトル。
要は、世界的デザイナーになる前の、ココ(愛称・本名はガブリエル)の物語。

父親に棄てられ、孤児院に入るところから話は始まる。
愛を信じていないんだけど、当時は、貧しい出身の女性が豊かに暮らすには、
金持ちの愛人になるのが割と普通だったようで(映画見てるとそんな感じ)、
彼女も、地方のキャバレーで歌っているときに出会ったエティエンヌ・バルサン
というお金持ちで女好きの貴族の家に押しかけ、強引に住み着く。
そこで、貴族の女性たちのコルセットで締め付けたファッションを嫌い、
もっと自由なファッションがいい、と思い、シンプルな帽子などを作り始める。
そして、彼の友人で英国人のアーサー・カペルとも知り合い、お互いに
孤児だったという過去を打ち明けあって心を通じ合わせる・・・
というわけで、非常に、フランス映画的な大人の三角関係がゆったりとした
テンポで繰り広げられるので…ね、眠かった。

「アヴァン」ってことで、シャネルがモードの世界で女王様になった後の
エピソードはさほど描かれてないので、単なる、愛してない男に囲われてる
若い女の人が退屈でしかめ面しつつたまに抱かれたり身分の低さを
揶揄されたりと、ちょっとゆがんだ愛され方をされてる、みたいな話で、
かなり、雰囲気映画と割り切るにしても、つ、つらかった…
私、多少つまんない映画でも、余韻に浸ってこそ「観た」といえると思ってるので
エンドロールの最後の「ドルビー」のマークが出るまで(笑)観るんだけど、
今日は、エンドロールのところで立たせていただきました。

服作りとか出世話が観たいなら、シャーリーマクレーン主演の「ココ・シャネル」の
ほうがよかったみたい。失敗しちゃったかも!

あと、ヒロイン(「アメリ」のオドレイ・トトゥ←と書いてみたものの、観てないです
アメリ…)の男性的な骨顔がどうもニガテで…まあ、実際のココ・シャネルに
似てるのかもしれないけど、本来「装飾過多な貴族女性の服装を批判して
シンプルな新しい自由な美を創り出す女性」として、男性の服をアレンジして
着たりするのが新鮮で注目を浴びる、という設定だったんだと思うんだけど、
普通に、メンズライクなシャツとか着ると少年そのものに見えちゃったりして
愛人のオジサンに「色気がない」みたいないやみを言われるのもごもっともだわ、
なんて感じがしちゃいました。

ただ、途中で、アーサーとドライブ旅行に行ったココが、海辺で網を引いていた
漁師が着ていたボーダーのTシャツを見て「これは可愛い!」と気に入って
着用してたところは可愛かったです。
いや、こうしてスチールで見るとトトゥ嬢も普通にかなりカワイイんだが。
なんか、映画の画面全体が暗かったせいか、くすんだ険しい感じのヒロインだわ、
あんまりかわいくないなーとずっと思いながら観てました。すみません!
「ココ・アヴァン・シャネル」_a0079948_2392873.jpg

↑こういうヘアスタイル、ちょっとやってみたくなるんだけど、頭の形の
問題なのか、私がやるとなんか違う・・・(笑)。

結論。
やっぱり私、フランス映画って合わないのかも…トホー。
by tohko_h | 2009-09-23 23:10 | watching