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2006年 09月 17日 ( 2 )

浅田次郎「沙高樓綺譚」

「沙高樓綺譚」 浅田次郎

「お話しになられる方は、誇張や飾りを申されますな。お聞きになった方は、
夢にも他言なさいますな。
あるべきようを語り、巌のように胸に蔵(しま)いますことが、
この会合の掟なのです――」

これが、沙高樓でひそやかに行われる会の大切なルール。
ゴージャスなドレスの似合う妖艶な女主人(でも男性だったり)のもと集まった
各界で成功をおさめた人々が、お互い、誰にも話せない、墓場まで本来は
持っていくべき、というような秘密の話を打ち明けあうという秘密クラブのような
沙高樓の集まり。幽霊とかオバケより、生きている人間のほうがよほど怖くて
魅力的な物語を持っているものだな、と思うような語りが次々と繰り広げられる
魅惑の夜・・・

というわけで、章ごとに、物語の語り手は変わります。なので、ある意味短編集。
【小鍛治】 刀剣の鑑定人が語る、あるすばらしい刀をめぐる物語。
刀より人の心の刃で傷つけられた人間の復讐が切ない。
【糸電話】
エリート医師が語る、小学校のときに知り合った女の子と何度も再会する偶然。
だけどそれはラブロマンスではなくて…
【立花新兵衛只今罷越候】
日本映画が華やかだったころ、カメラを回していた男が語る、池田屋事件の
映画を撮影したときに出会った「エキストラ」の物語。浅田さんの「活動写真の女」が
好きな人はこの話も好きかも。
【百年の庭】
イングリッシュガーデンを見守ってきたある女性が語ります。豪胆な主人、
その跡取り、その妻など、さまざまな人が庭と触れ合いますが…
作家が小池真理子だ、と聞かされたら信じちゃいそうな端整な1本。
【雨の夜の刺客】
任侠の世界でトップに昇りつめた男が語る、いわゆる、初めての出入り、の
夜の物語。浅田さんはヤクザを書くとホント上手。
というわけで、五人の語り手による、それぞれの門外不出の物語、なのですが、
コレが、他の作家の短編集だったら「なるほどねー」くらいには思ったかも
しれませんけど、浅田さんの小説集としては、テンションあがらなかったなーと・・・
続編もハードカバーで出てるみたいですが、文庫化してからでいいかな。

と、アマゾンで浅田さんの本情報を色々眺めてたら・・・
「中原の虹」 第1巻
9月25日発売!!!!!!

これは、「蒼穹の昴」ファン必見の小説。
全4巻になるそうです。

親もなく家もない貧しい青年、張作霖は、ある日老占い師に告げられる。
「汝、満洲の王者たれ」と。若き張作霖が馬賊の長となり満洲でのしあがってゆく間、
栄華を誇った清王朝はゆっくりと滅びようとしていた──。
激動の近代中国を舞台に、大地を駆け抜ける馬賊たちの躍動と、
衰えゆく王朝を一身に背負う西太后の哀しみとが壮大なスケールで描かれる、
中国歴史小説。


2巻以降も順調に出るなら発売日に買って読みたいけど、これで1年待ち、とかだと
切ないので悩むなー。
by tohko_h | 2006-09-17 11:18 | reading

出張のときなんかも大概そうですが、新幹線の指定席のチケットって、
普通に買うと1度だけ同じ日の別の線のチケットに買い換えられるので
「東京帰りたい!」と、予定してた帰りの新幹線を、数時間早いものに変えて
さっと乗り込んで帰ってきちゃうことが多いです。だけど今回とっておいた
チケットは、ぷらっとこだま(こだまのチケット+缶ビール1本もらえるし、
正規のチケットより割安というお得商品)なのでそれもできず、予定の17時発に
乗るまで、旅は続くのです。

まずはホテルを朝10時にチェックアウト。橋下弁護士の笑顔を見て少し浮上
したかも、気持ち。このホテルの凄さを思い知るのはここから。
「お荷物のお預かりはいかがいたしますか?」
なんと、チェックアウトしたお客の荷物も、出立まで預かってくれるそうです。
ホテル出たら新幹線の改札近くにロッカー探さないと、と思ってたのですが
これで、荷物問題は解決です。更に、午後に作家さんからメールをいただく
可能性があったので、思い切って「ビジネスセンター(36Fにある、パソコン
ファクスなどが使えるスペース。ネット30分550円)って、チェックアウト後も
例えば今日の午後でも使わせていただいてもいいですか?」とお願いして
快諾を頂く。次も名古屋に来る機会があったら、会社の出張だとしたら
規定の料金だと泊まれないかもしれないけど、自腹で足しても泊まりたい、と
思いました。やっぱり、チェックアウトしてもうさようならしたお客にここまで
やってくれるのって、すごいと思う。

そして、駅できしめんの朝御飯。驛釜きしめんでおろし月見(夏限定)。
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ちなみに名古屋駅構内に、台の上にお人形のように立っているおまわりさんが
何箇所かに配置されてるのですが、ひとり、すっきりした斎藤くん系の
凛々しくてカッコいいおまわりさん発見。あの手の顔は帽子が似合うのね、制服とか。

とりあえず、名古屋城か名古屋港だねーってことで、名古屋港へ。
10年ちょっと前、親戚のところに行くついでに遊びに行ったことがあるので
名古屋水族館はパスしました。海が綺麗。そして、容赦ない残暑。
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なので、名古屋港イタリア村のほうに行ってみることにしました。
mikiさんの「あそびざかり」で拝見して以来ちょっと気になってたのです。
建物やゴンドラの風情は明るくてきれい。真実の口とかトレビの泉は若干古ぼけてる
気もしましたが、ダビデ像は実物大。アングルに注意して撮影してみました(笑)。
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mikiさんのブログの写真だと夜景がきれいで凄くいい雰囲気なのですが、
おみやげ屋さんが全部割引をやってたり(いかにも閉店セールって感じで
半額で何でも売ってる感じで、あいている棚とかもあってわびしげでした)、
なんだか、来年はここ、あるのかな、みたいなあやうい雰囲気が・・・
リニューアルを控えてるとかならいいんですが。ここで、軽くランチでもしよっか、と
敷地内のデュエ レオーニ(ピッツェリア)へ。
イタリア人職人が生地から手作り。生地のばしから薪釜で焼き上げて
くれるナポリピッツァ、が売りらしいので、期待して頼んだクアトロフォルマッジョ。
残念ながら、チーズの味のバランスが微妙で、昔の宅配ピザレベルな印象。
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というわけで、さしたる収穫も無く(イタリア村で3割引になってた可愛いブタの縫いぐるみ
は買いましたが)戻ってきた名古屋駅。さっきのピザで不完全燃焼だったので、
とりあえずタカシマヤへ。館内の三省堂書店で自分の担当してる本が並んでることを
確認し(地方に行くとやっちゃうクセ)、それから、4Fに発見した糖朝へ。
青山の人気店だと知ってたのですが、並んでないんです、名古屋店。
新宿タカシマヤにも入れて欲しい!と思いつつ、麺をシェアしてデザートを1品ずつ。

憧れてた蝦ワンタン入り香港麺は、細くてよい意味でインスタントっぽい麺が美味。
ワンタンはふたりで食べたので3つずつでしたが、それでも満足なくらいエビエビしてた。
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妹は杏仁、私は、グレープフルーツとタピオカ入りマンゴープリン。美味しかった!
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中国茶飲んでたら作家さんから携帯メールで「pcにネーム送りました」と連絡アリ。
なので、妹と「16時半(新幹線が出る30分前)にホテルの2Fで待ち合わせしよう」と
いってここから別行動を1時間ほど取ることに。マリオットアソシアホテルのフロントは
15Fにあるんですが、2Fに、ベルデスクがあって、荷物はここで受け取れるので
新幹線に乗る人間にとってはとっても便利。
私は、ホテルの36FのPCコーナーで作家さんのネームチェックをして、それから
タカシマヤの地下で、帰りの新幹線のビールのためにくしあげを買いました。
マグロとネギの串と、チーズの串と、あと鶏のから揚げ串。
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1時間離れてると、妹に対するイラっとした気分がだいぶ収まったので悟りました。
ひとりの時間ってやっぱり必要なんですよね。その反面夫不足でさみしいし。
33歳でコレだけわがままで自分のコントロールができない自分に凹みつつ
帰りの新幹線ではビールとくしあげ、最後に、キルフェボン名古屋限定のブッセと
コーヒーで3時間和やかに、少しうとうとして東京に戻ってきたのが20時でした。
ちなみに、こだまだけどグリーン車。足を休めるところとか、車内誌とかおいてあって
新鮮でした。新横浜を過ぎたあたりから、もう、嬉しくて嬉しくて泣けそうでした。
しかも、車両、姉妹で貸切状態だし・・・(ぷらっとこだまプランだと1000円増しで
グリーン車になるからそうしてみたんですが、普通わざわざグリーンを選ぶほど
長い区間じゃないかもね、たしかに)。東京に新幹線が近づいてく中、自宅に
帰りたい気持ちが盛り上がります。これはどんなに楽しい旅行やうまくいった出張
でもそうです。家に帰れるときがいちばん幸せになってる。あんまり、旅行に
向いてるタイプの人間じゃないのかも、もともと・・・
あの、散らかったマンションに帰って、最近洗うのサボってるシーツの布団に
ダイブして、凹んだ枕で眠りたかったし、3日分録画したワイドショーチェックもしたい。
妹も「お茶でもしてく?」とか言う気配がなかったので、東京駅で解散。
申し訳ない気持ちもあったけど、やっぱり、仕事終わりに2~3時間遊ぶときみたいには
いかないね。さっきみたいに別行動の時間を設けて息抜きできるようにするとか
なんかちゃんとしないと、1泊が限界かもしれない、やっぱり。
来月一緒に、日帰りだけど埼玉までコンサート行くけど大丈夫なのかな。

実は夫と結婚前に2泊3日大阪旅行で出かけたときも、同じように2日目の午後に
楽しくなくなって早々に帰って来たってことがあったんだけど、現金なことに
今日は夫に会いたいなー、この時間じゃ絶対にうちに帰って来てるわけ無いけど、
と思いつつ家に帰ると、やっぱりまだでした。
思わず、普段なら21時に夫がいなくても電話なんてしないのに、携帯かけて
ました。留守電・・・「無事に帰ってきました。それだけ一応」と伝言入れて
脱力してると、電話が鳴りました。
「ごめんごめん、席外してて出られなかった・・・おかえり」と折り返し電話を
かけてきてくれたんです。泣きそうでした。
「うん、ただいま」
「俺おいて3日間も他の男見に行って来て、満足?」と冗談を言われて、ついに
3日分の堤防が決壊したように私は泣き出しました。そしたら彼はびっくりして
「・・・怒ってないよ? 別に。大丈夫だから。今日飲み会で遅くなるけど帰るし」と
慌ててなだめてくれるのです。そういえば、妹と旅行に出たときって、心を許して
割とリラックスはしてたけど、誰かに甘えるっていう瞬間がまったくなかったことを
思い出して、あーこうして甘やかしてもらいたかったんだ、と思いました。
「うん・・・ありがとね」と電話を切ってから、何もお土産を買ってこなかったことに
気づきました・・・(笑)。
来月は、もしかしたら夫が1週間ほど出張する可能性があるんです。なんだか
こんなんじゃダメですね。
家にいるときすごく仲良しなわけじゃないのに、なんだかなーです。反省。
あーなんかオチ無しになっちゃった。ただの夫依存症のバカ嫁みたいだし・・・。

といいつつ、今日も夫は休日出勤。向こうも向こうで「お土産に何か買って
来るね」と、普段ならありえない行きがけに頭なでなでなんかして
出かけていきました。姉妹危機と夫婦円満、なぜ両方まるくきもちよく
おさまらなないものでしょうか(苦悩)。
by tohko_h | 2006-09-17 00:10 | traveling