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2007年 08月 02日 ( 2 )

携帯電話

携帯電話を紛失してしまいました。
メールアドレス、電話番号も・・・というわけで、
よかったら、暇なときにメールでもください(笑)。
暑気払いのお誘いなんかも大歓迎でございます!

私のほうは番号もメアドも変えてません!

…ブログって普段はある程度公モノだと思ってますが
緊急事態ってことでお許しを!!!!

そういえば以前「携帯電話って配偶者や恋人に相当する」みたいな
ことをブログで書いた記憶がありますが…

夫に優しくしようと思います(笑)。
by tohko_h | 2007-08-02 17:45 | greeting

「一瞬でいい」唯川恵

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「一瞬でいい」
唯川恵
東京からの別荘族の子どもたちと
地元軽井沢で暮らす子どもたちは、
お互いの立場や環境の違いを
知りつつも、健やかな友情や
秘めた恋心をはぐくんでいた。

そんな彼らが、高校の卒業を
前にして、噴火した浅間山に
興味を持ち、ともに登ることに。
しかし、その登山は彼ら、彼女たちの運命を大きく変えてしまう。

この、18歳のときの出来事を胸にそれぞれの場所で生活していく
2人の女と1人の男の軌跡を、29歳、37歳、そして49歳…
繊細に綴った長編小説(毎日新聞の夕刊にて2006年に連載)。

実際の出来事(昭和48年のオイルショックやその頃の学生運動など、
更に時代はバブルを迎え、それが崩壊して、現在に至る)を背景に
仕事、結婚、その他さまざまな人間関係を通して、時には投げやりに
なる瞬間もありつつも、誠実に自分らしく精一杯生きようとする
主人公たちにとても素直に好感が持てる。話の運びも素直だ。

良い意味で、コバルト時代の唯川さんを思い出した。
ファンタジーやコメディが主流だった当時のコバルトのスター作家さんの
人気シリーズが並ぶ中、唯川作品は、普通の中学生や高校生が
恋愛や友達や家族のことで悩み成長する、という古きよき時代の
正統派少女小説を書いていた。それらの作品に派手さはなかったが
背骨がちゃんと通っていて、キャラクターやイラストの力だけでなく
物語力がとてもあったのだ。最近は、ぞっとするような怖い短編や
ファンタジー、ミステリー要素の強い作品にも挑戦したりと、
作家としての幅がぐんぐんまだまだ拡大している勢いの作家さんだが
(これだけのキャリアでまだ化けようとしている感じがして素晴らしい!)
この作品は、大人になったあの「唯川恵」が原点に戻って描いた
正しいラブストーリーであり、人間ドラマだと思った。
それを、技術面でコバルト時代より何段もレベルアップした現在の
唯川さんが全力で書いているのだから、面白くないわけが無いのである。
そう、ちょうどこの登場人物たちが成長するように、作家・唯川恵も
同じ時代を生きて、伸びてきたのだ。

今までは「面白いし読みやすいけど、読後感がちょっと軽いから
文庫で通勤電車の友として読むのにちょうどいい!」と好きだけど
軽く読んでいた唯川作品ですが、これは、彼らの過ごした31年間の
重みを味わいながらじっくり座って(ふとんやベッドで横になっても…
とにかく集中できる場所で)読むのにふさわしい作品です。
by tohko_h | 2007-08-02 17:18 | reading