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2007年 11月 04日 ( 1 )

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「Rのつく月には
気をつけよう」

石持浅海
食べ物の出て来る本が
好きだ。それゆえに、
少女趣味でもないのに
赤毛のアンとかあしなが
おじさんとか、欧米の
少女小説にハマッてた
時期もあったほどに
意地汚い読書家だった
ワタクシ・・・


それゆえに、この本の帯のあおりに心惹かれた。

酒と恋に懲りた者はない。

美味しい酒に美味しい肴。いつもの仲間が集まれば、
謎は向こうからやって来る――。


主人公で語り手の夏美、料理上手で頭の回転が速い長江、
そして、口調はぶっきらぼうだけどやはり賢くお酒に詳しい熊井。
この3人が、長江のマンションに集まって、長江の手料理などを
食べながら、熊井の選んだ酒を飲み、あれこれ恋愛がらみの
ちょっとした事件の謎、をおしゃべりしながら解いていく、という
安楽椅子探偵ならぬ、ダイニングテーブル探偵もの。

この3人組は、大学時代から仲がよく、お互い憎まれ口を叩き
キツめの(でもいやみがない)突っ込みを入れあったりしつつ、
楽しくひと時を過ごす。同じメンバーで飲んでだらけないように、
毎回、誰かがゲストを連れてくる。おいしいひと時をともに過ごせる、
という条件で厳しく選んだ人物だ。そのゲストは、憂いのある
カキにあたったことのある美女だったり、チキンラーメンを
齧りながらビールを飲むのが好きな愉快な男性だったり、
恋人に味のしみていない豚の角煮を出されて悩んでたり、
銀杏を食べていて突然プロポーズされて困ってたり、と、
それぞれ、食べ物関係の悩みを抱えている。そして、お酒と
ごちそうで舌がなめらかになってふともらしたゲストのひと言に、
高速回転の頭脳を持つ長江や、口調はシビアでも芯は優しい熊井、
そして好奇心旺盛な夏美が「それってホントはこういうことなのでは?」と
推理を始めるのだ。

そういう意味では、この本、ジャンル的にはミステリーに属するかも
しれない。だけど、謎ときをお目当てに読むと、物足りない、
というか、文字通り、ご飯食べながらの机上の推理モノなので
ちょっと強引な推論にすぎないんじゃないの?みたいな展開も
あるし、ちょっと生ぬるい感じがする。しかし、3人のかけあいの
楽しさ、出てくるご飯とお酒のおいしさの付けあわせとしては
悪くないかも。

(自分的プライス)
定価¥ 1,470 (税込) →自分的プライス¥735(50%)

面白かった。でも文庫で十分だったかもしれない。ということで。
あと、最後の話のオチが、ちょっとミステリー的にズルいなーと
思ったので(キャラの魅力的にはありなんだけど)←と、具体的に
書けないですみません。ネタバレ防止ってことで。
by tohko_h | 2007-11-04 15:48 | reading