2008年 04月 11日 ( 2 )

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「月曜の朝、ぼくたちは」
井伏 洋介
大学のゼミの仲間たちが、30歳手前で
仕事や恋愛やその他もろもろで悩みながら、
ちゃんとした大人になろう、ともがく、
悪あがき系青春小説とでも言いましょうか。
ゼミとボート部の違いはあれど、青春を
共有した仲間たちの挫折とすれちがいと恋、
といえば、私と近い年齢の人だったらたぶん、
鈴木保奈美を唐沢寿明と江口洋介が
取り合ったりしてたあのドラマ「愛という名の
もとに」を思い出してしまうような設定。


こちらの小説のゼミ7人組の今、を見てみましょう。

人材派遣会社で働く正樹は、派遣社員の説得や対応が
ヘタで、降格の危機にある。学生時代も「のび太」と呼ばれる
地味な青年だったが、今もぱっとしないらしい。

浪人していたので皆より年上で既に31歳の亀田は、
実業家になる、と夢見ており、実際はバイトも長続きできない
典型的なニート予備軍といった感じ。働いていないので
ぶくぶく太って行く体の中に「いつか事業で当てて、
豪邸を建ててホームパーティー」なんて夢を見ている。

しっかりもののゼミ長の来生は、聡明な妻とかわいいわが子と
ともに平凡ながら地に足のついた「おとな」になっていたが、
その身体を病がむしばみつつあった。

銀行に入った北沢は、上昇志向の強い男だが、学歴で
同僚たちに負けており、出世で水をあけられていてとても
あせっている。ある大口のお客に気に入られ、友人を
売ることも辞さないガツガツした営業を展開するが…

マスコミ志望だったはずの野原は、地元のショッピングセンターの
紳士服店の店長としてすっかり落ち着いていたが、皆との
集まりには来ない。かつて「のび太」こと雅樹に裏切られた
ことを許せなくてそうしているのかどうかは、ちょっとわからない。

そして、ゼミの紅一点、才色兼備の編集者として出版社で
イキイキと働いていたが、あることをきっかけに会社での
居場所を失っていく栞(しおり)。

そんな仲間たちが、学生時代のようにくつろいでリラックス
して日々の疲れを癒してくれる場所になればいい、と願い
脱サラしてレストランを開いた八木。

物語は、八木のレストランの開店パーティーで、地方に住んでいる
野原以外の仲間たちが皆集合するところから始まる。
交錯する懐かしさとうとましさと羨ましさ…少しの見栄とプライド。
このへんは、同級生ならではのものかもしれない。
同じ大学で同じ勉強をした同士、差がついている、と意識するのは
きっと凄くつらいことだと思うので。

30歳を手前に、それぞれが通過儀礼のようにいろいろな困難に
見舞われ、そして挫折やケンカやトラブルや和解などいろいろあって、
最後にはまた、八木の店で顔をあわせた皆、という場面で終わる。

それにしても、男の作家が描く「ゼミのマドンナ」的な女性キャラって
同性目線で見て魅力的だったためしって無いんだよねーたいてい(笑)。
今回の栞さんも割りとそうでした。優等生で要領が悪くて、でも、
私は頑張ってるんだから報われないのは変、となんか頑固で勝ち気。
それらの付き合いにくい性格も「ゼミで唯一の女子でしかも美人」という
設定とくっつけると「皆で見守っていきたいオレたちのマドンナ」風に
描かれてしまうのがなんだかなー、なのです。

そして、男性キャラがやたら「前髪を七三にしていた」と
描写されている(笑)!!! ひとりくらいならわかるけど、
複数のゼミ仲間が、社会人になってパーマとか長髪を
卒業して、七三デビューしてるって設定はどうなのか。
学生時代と違い、きちんとした勤め人らしいヘアスタイルにしている、
と書きたかった気持ちはわかるけど、29歳で七三って、それはそれで
かなり特殊だと思うんだが…

さらに、八木が作った「皆の憩いの場になりそうな店」もすごい。
もちろん仲間以外のお客も来て欲しい(商売なんだから)らしいし、
飯田橋の立地条件がよさそうなところなんだけど、入り口の
ドアにカウベルがついていて開けるとそれが鳴るらしいし、
店長の八木は、チェックのシャツにデニム、と山男風らしいし、
ちょっとお客にしたら敷居が高いって言うか、雰囲気が
独特すぎてムリがある、と思いました(笑)。

というわけで、デティールが、今のリアルな30歳前後の人たち
(まさにうちの妹世代なんだけど)いろいろかけはなれてるなーと
ついつい突っ込みに力が入っちゃいました。

どのキャラも分かりやすい設定なので、漫画チックにだーっと
一気読みを文庫でする、くらいならいいかなー。
ハードカバーで1680円ですが、自分的定価は680円くらいって
ところでしょうか。
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by tohko_h | 2008-04-11 12:54 | reading

渋滞の首都高にて。

○まるで牛歩戦術みたいなすすみっぷりのクルマ。そうだ!いっそ聖火ランナーもみな、牛歩で歩くのはどうかしら? 間に合わないから開会式に聖火無しって、かなり惨めな感じするんだけど。なんていいながらクローゼットの中にはたんまりmade in Chinaなアイテムがおさまっており、それらを着て日々暮らしてるのも事実。矛盾だな。○ちなみに24時まわってもマスカラ元気にわが下向きまつ毛をカールさせてます。タフだな~。○家に帰ったらアイス食べたい。食わず嫌いもじっくり見たい。○いま高速おりた~! 我が家まであとちょっと。おやすみなさい(._.) 以上リアルタイム更新でした!
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by tohko_h | 2008-04-11 00:30