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2009年 03月 12日 ( 2 )

「さえずる舌」 

「さえずる舌」明野 照葉
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産業カウンセラーの真幌(まほろ)は、
仕事のパートナーとして心強い
年上の夫と、ビジネスの成功を手に
した、忙しくも幸福な37歳。そこに
スタッフとして加わった島丘芽衣は、
美貌と才能にあふれた女性で、
真幌のビジネスにも大いに利益を
もたらしてくれた。ところが、今までの
スタッフの精神状態が不安定に
なり、仕事場の雰囲気がなんだか
おかしくなってくる・・・


某国のあれこれを言うときに「息をするように嘘をつく」という慣用句っぽい
言い回しがよくつかわれるが、それは、この小説に登場する女性・芽衣にも
当てはまる。やわらかなほほえみを浮かべ、穏やかなトーンで人を引き付ける
ような話し方をする魅力的な女性だが、その魅力を凶器として、邪魔だと思った
人にさして理由もなく振りかざし、陥れていく恐ろしい女性である。その
恐ろしさの正体がわからずに、真幌や周囲が不安を覚えるようになるまでの
前半はとてもスリリング。ただ、芽衣側のことが詳しく描きこまれくる後半部は
割と普通に着地したかなーという印象。
芽衣のように、つかなくていい嘘までついて、しかもそれがほころばないという
怖ろしい才能をもった人ってリアルにもたまにいる。そういう人になんとなく邪魔って
思われて陥れられると、場合によっては本当に再起不能(職場での地位とか
友人間のポジションを挽回できず輪から外れてドロップアウトとか・・・)まで
ありえる。そういう意味で、化け物も幽霊も残酷シーンもなかったけれど、
これはホラー小説だ、と思った。
by tohko_h | 2009-03-12 12:22 | reading

反省、その後。

昨日は、ネットオークションの出品者さんに「写真より、手元に届いた実物はもっと
素敵でした」とメールをしてから「写真をけなしたみたい?」と悩んで少しモンモンと
していましたが(※詳しくは昨日の日記を参照のこと)、
今日の朝、その出品者さんからメールが来ていて、

「気に入ってくださって嬉しいです!」

で、ファッション小物だったので「○○とあわせてみたいと思います」みたいに私、
書いてたんだけど、それに対して

「そんな使い方もできるんですね! なるほど! 気づきませんでした。
いっぱい使っていただけそうな人にお譲りできてよかったです!」

ともお返事をいただき・・・なんだか良い人でよかったなーと、温かな気持ちに
なりました。

世の中って、たぶん、聖人君子じゃなくても、悪意をもって根っから
意地悪い人なんてそんなにいないんじゃないかって頭では思ってるんだけど、
たまに会う、レベルが並外れた自分勝手な人や人を平然と痛めつける人の
印象が強く残って、ついつい、「この人もこわい人かも」「この人も私を嫌ってるかも」と
ハリネズミ状態で身構えてしまう。でも、そんな構えを取る人に優しくしたいとか
仲良くしたいと好意を抱くのは相手だって難しいだろう。


なので、なるべく、いろいろなものごとや人を「好意」とか「誠意」で受け止めたいな、と
こういうことがあると心底思う。それで相手が悪い人だったら、それからでも
恨んだり嫌ったりするのは遅くはないしね(笑)。

と、朝からちょっとキム○クさんの演説口調になっちまいました。失敬。
by tohko_h | 2009-03-12 12:05 | drops of my days