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2009年 09月 13日 ( 1 )

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「学園のパーシモン」
井上荒野
私立の一貫校である「ここ」は
学園長の病気で不穏な雰囲気に
あふれていた。そんな中で、
伝説の赤い手紙(何かに
秀でた生徒の下駄箱などに
ひっそりと入っているとされて
いる皆の関心と憧れの的の
ようなものらしい)を下駄箱に
入れられた高等部の女子が
ふたりいて・・・


しかし、それは、退廃的な高校生活をもてあます男子生徒が「赤い手紙の伝説」を
聞いて気まぐれに書いてみたものだった・・・

お金持ちで名門の学校に行って将来も約束されている(大学もあるらしいから)…
意外とそういう生活って退屈らしい。
思わず作家のプロフィールを調べたら、玉川学園の高等部→成蹊大学、という
ことで、付属生、みたいな人たちをたくさん見てきた感じ。そのへんを生かして
設定されたお話なのかなー(高校まで公立共学ご近所の学校、だった自分はは
こういう退廃的な学園モノってファンタジーとして読んでしまう)。

先生との秘密の情事、お金には困らないけどちょっと複雑でうまくいってない
両親がうっとうしい家族関係、部活でのねたみ、才能あるのに笑いものにされる
地味な少女、など、全体的な雰囲気は面白いし、赤い手紙、とか、園長の死を
願うようなモノクロの千羽鶴、とか、色彩の描写が印象に残りました。
by tohko_h | 2009-09-13 23:05 | reading