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2010年 11月 28日 ( 2 )

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「試着室で思い出したら、本気の恋だと思う」尾形真理子
ルミネの広告コピーから描き下ろされた、
恋と洋服の物語。あるセレクトショップに
何かを変えたくて服を買いに来る女の子たちの
オムニバスストーリー。読むと買い物したくなる!


ルミネの広告は、めちゃめちゃカワイイ。
蜷川実花の写真に、乙女な恋愛コピーの組み合わせで、10代20代の女の子には
たまらないだろうなーと、もと女の子の私も思う。
そんな世界観を小説にするという企画は、気が利いていて、面白い。しかし、
広告の軽やかな女の子たちと色使いと比べて、ストーリーは割とどんより。
馴れ合いの彼氏、不倫、年の差片思いなど、割とシビアな恋愛模様。だからこそ
似合う服を着て頑張るのだよ、というメッセージ、しかと受け止めて、思わず
ルミネではないですが、人生で一番高価なワンピースをぽちっちゃいましたよ。
と、この本のせいにしてみる。

ちなみに試着室で好きな人のことを思い出せるなんて、カワイイ女の子だなーと
思う。私の場合、自分に似合うかどうかで、いっぱいいっぱいだし、好きな人に
ウケそうな…を意識して服を選んだこと、実はあんまりない。ただでさえモテな
かったのに、そういうかわいげもなかったんだなーと、いまさらながら反省。

私の場合、

試着室でため息ついたら、本気で痩せるしかないと思う。

みたいな感じだもんなー(笑)。
by tohko_h | 2010-11-28 21:40 | reading

「汝の名」 明野照葉

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「汝の名」 明野照葉
気分がむかむかするときに、もっとむかむかしそうな
本を選んでしまうという変なクセがある。そんな時
選びがちなのが、明野照葉。ちょっと極端な人
(美とか異性とか何かにやたら執着する)が壊れていく、
みたいな、気持ち悪さをこれでもか!と執拗に描いて
いる作品が多い。
そのドロドロしたホラーファンタジーを読むうちに、現実のストレスが、
すこし軽くなるのはどうしてなのかな。と謎のまま、時々読んでます。

この「汝の名」は、明野作品の中で有名なほうらしいので、とりあえず読んで
みることにしました。誰もが憧れるような颯爽とした若き女社長が、引きこもりの
妹と同居しつつ、下僕のように扱っているという、悲惨で暗い設定。しかし
姉は本気の恋愛にハマり、妹は、お金儲けの方法を考え出す…ずるかったり、
セコかったり、誰にでも多少はあるけど嫌な部分を拡大&濃縮還元したこの
嫌な話が、なぜか妙にクセになるんですよねー。感情の動きとか繊細な葛藤とか
そんな人間的な不安定さは描かれていないので、単純に「やだー何これ」と
嫌なもの見たさ根性で読んでいると、楽しい小説を読んでいるときとはまた別の
ヘンな元気が出てくる気さえする。

好きな本は?と聞かれたときや、誰かにお勧め本を尋ねられたときに出すことは
けしてないと思うけど、ひそかに「黒い、黒すぎる」と、時々こんな本も楽しんで
ます。

定価760円→実感価格(500円)
コンビニでワンコインで売られていると嬉しいなー。
by tohko_h | 2010-11-28 19:37 | reading