人気ブログランキング |

2011年 02月 07日 ( 1 )

a0079948_7524188.jpg
「ペンとチョコレート」 ねむようこ
打ち切りを喰らってしまった、新人以上売れっ子
(にはかなり遠い)未満の漫画家・フタバトワコ。
不人気連載を終了させられ、雑誌を去る
運命に…そこに突然「僕が担当をします!」と
名乗りをあげた男性編集者・秋元。ダサい
Tシャツを着た地味メガネの彼を「外見的には
残念」なんて言いつつも、最後のチャンス!と
トワコは彼と二人三脚で頑張ることに。



a0079948_7531075.jpg
しかし秋元の一生懸命さに触れるうちに、
やがてトワコの気持ちは変化していく。
担当に恋?
確かに、ある意味恋人同士以上の
スペシャルな信頼関係を築いては
いるけれど…漫画家の恋と仕事を
リアルに(打ち切りとか人気の
あるなしとかシビアな部分まで)
描いた業界内幕的恋愛漫画。



よく、同業者(漫画の編集)と話をするときに、親戚などに仕事内容を
説明するのって割と難しいよねっていう話題が時々出る。
へー、絵うまいんだ、とおばあちゃんに言われた人とかもいる(笑)。
絵がうまいのは漫画家さんで、その絵やお話作りのお手伝いをする
(アシスタント的な意味ではなくて)と説明してもわかってもらえず
「なんか原稿もらって印刷所に渡すだけなのか」と誤解されたままだとか。

漫画家さんと打ち合わせをして、内容をより面白くできるように資料を
探したり一緒に取材に行ったりしつつ、原稿があがるまでは待つ。と
書くと、なんともかんたんそうだ(笑)。今度から、そんな話が出たら
この漫画を読んでもらおうかな、と思う。
視点は作家側から描かれてるけど、編集の仕事内容もよくも悪くも
分かりやすくほどほど生々しく描かれてるので、説明するより楽そう(笑)。

という、便利な読み方(読ませ方)ができそうな作品っぽいな、というのは
個人的なのでさておき。

最初のほうは、ヒロインのプロ意識の低いところ(描きたい漫画はいろいろ
あるんだけど、そのために原稿を丁寧に仕上げるとか下準備をするとか、
そういう地道な努力をほとんどしてなかったり)にイラっとする人が
多いと思うんですが(実際そういうレビューをアマゾンなどでも見るし)、
睡眠時間やいろんなものを削って作品を創る過程をドラマティックに盛り上げて
編集への淡い恋心をからめてうまく描いてると思います。全2巻という
長すぎないボリュームだし、さらっと読んで「漫画ってこうしてさらっと
読んでるけど、こうして本になるまでって、結構いろいろ大変なのね」と
一瞬「!」って感じになったりするところが、なんか、入れ子構造的で
(すみません、意味不明ですね。まあ、劇中劇ならぬ漫画中漫画のできる
過程を読むことによって、なるほど、漫画家さんって大変なのね、と読者が
一瞬だけハッとさせられる、みたいな感じと言うか)面白いな、と思いました。
by tohko_h | 2011-02-07 07:52 | reading