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2011年 03月 01日 ( 1 )

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「好かれようとしない」朝倉かすみ
恋愛経験の少ない地味系女子・吹雪(ふぶき)。
友達のコイバナの聞き役ばかりしている日々。
しかし、トランクがあかなくなり呼んだ鍵屋に
一目ぼれしてしまう。近づいているようで、
なんだか全然遠いみたいで…といってもこれ、
不器用な恋愛を描いた小説という感じでは
ない。恋愛に適性がない人が恋をするのは
これだけ大変だしこれだけ葛藤してる、という
そっちの苦労やつらさがメインという印象。


文体や描写などあまり好みではないのですが、なんだかずるずる気になって
読み続けていたら…最後の近くにひとつだけ名言があったので
ああ、このためにこれを読んだんだわ、それでいいじゃん、と思えた。

「恋はひとを選ばない。ひとも恋を選べない。」

コピーとしてすっくと立ってるフレーズ。

自分は割りと普通に、学生時代から1年にひとり(まあ、クラス替えする
たびにということでしょうか)くらい誰かを好きになってたのですが、
1年にひとりふたりから好かれる、ということはなくて(モテなかった実に)、
要するに、恋愛業界では弱者の立場でずっとやってきました。

そのころ「人にあまり好かれなくて恋愛しずらい体質なのに、人並みに誰かを
好きになるなんて、なんて惨めなんだろう」とすごく悩んでました。

恋愛なんて興味ないよ、ほかにもっと好きなものがあるよ、という人は
誰かに好かれてなくてもあんまりかわいそうな感じがしないんだけど、
人並みに常に彼氏がいる、みたいな生活を望んでいたのになかなかそうは
ならなかった自分はカワイソウだなーと。

恋愛に参加できないなら、恋愛したくなるこの神経をどうにか矯正するしか
ないかな。とかね。

なので、選べない、という否定形の恋愛定義になんかグッときたのです。

定価610円(税込)⇒実感価格600円 ほぼ適性かと。
by tohko_h | 2011-03-01 09:41 | reading