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2011年 05月 29日 ( 1 )

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「ウエディング・ベル」 五十嵐貴久
38歳・大手メーカー課長・独身の晶子の恋人は、
14歳年下の出入りの業者さんの派遣社員・
児島くん。仕事を一緒にしているうちに
意気投合して、年齢差など色々悩んだけれど、
話や価値観は合うし一緒にいたいと心から
思っている。だから、結婚しようとふたりで
決めた…というところまでがこの物語の前に
書かれた「年下の男の子」の大筋です。


この小説がとってもよかったんです。
真面目な働きもので仕事もできるヒロインを尊敬しつつ、そんな彼女が
意外な恋の相手を前にあたふたしつつも真摯に自分の優先順位をつけ
見栄や体面についても十分考え抜いたうえで「でも彼が好き!」と気づく、
すがすがしい展開がよかった。過去のブログで私、実際に絶賛してます!
CLICK!←2008年5月に読んでます。

で、そのふたりが「結婚」に突き進む続編ってことで楽しみにしてたんだけど…
晶子の仕事は中間管理職の苦悩に満ちていて、晶子の父は結婚に大反対。
まわりの友達は賛成してるのか反対してるのかいまいちビミョー…という
晶子の八方塞がりな日々が続く描写が延々と続くんです。特にメーカーで
広報の仕事をしている晶子が、新製品の生産数をめぐってイケイケの営業部と
やり合う話が1冊のうち半分を占めていて、その合間に彼と電話で話したり
お互いの実家に行って気まずい思いをしたり…という似たエピソードが延々と
続く感じで、1作目の元気のよさはどこへやら。

確かに年齢差・収入差のある格差結婚への風当たりは強いだろうし本人たちも
大変なはず。でも、大変だけどでも!というお話を、前作のイメージからいって
期待したかったんだよね。疲れたばかり言ってる晶子と、それを聞かされている
児玉クン、のイメージしか残らなくて、正直とても残念な続編でした。これなら
「きっとこのふたりは楽ではないだろうけどうまく進んで行くんだろうな!」という
明るい(でもそれだけじゃない)未来を思わせる前作で完結、のほうが私は
よかったかも。

格差婚ついでに。
元モーニング娘。で小柄を売りにしていた矢口さんが長身の男性・中村君と結婚。
タレントの結婚としては美味しいところもあり、よいと思うのですが、ちらっと
テレビで見た記者会見で、芸能界でのキャリアも矢口の方が上で、収入も
多いというそっちの格差の話になり…

(――お給料差ってどのくらいあるの?という記者の質問に)
中村「まだ把握してないんですよ」
矢口「ご飯食べに行ったりする時だけど、彼には名言があって。
安いところは僕が払うから、高いところはあなたが払ってって。
こうハッキリ言ってくれる男性ってなかなかいないので、かわいいなと」


こういうのを「かわいい」と思う感性が私にはまったく理解できない…
自分から「今日は私がおごるよ!」と女の子が言いだすのは別に時々は
いいだろうけど、最初からこれって、なんだかなー。かわいいっていうか
さもしいと思っちゃったのでした。
by tohko_h | 2011-05-29 17:42 | reading